すべてのおすすめ
みな年を取って行く
かわいい女を妊娠させ
若い女をエスコートしても
みな年を取って行く
無邪気な芸術家を気取っていても
また年を取って行く
二十五でやっと大人の仲間入りをし
三十で自分が ....
 皿洗い考

寂しい匂いを嗅いだ
消え去った時間に取り残された自分がいた
私は前進して来たのではない
ここに留まったまま置き去りにされたのだ
今も私は振り返るのではない
背後には何も無い ....
マサカリ担いだ金太郎
今日はどこまで行って来た
どんなオイタをして来たの
熊を何頭ぶん投げて
何頭負かして泣かせて来たの 
お前の腹がけひんむいて
お尻をぺんぺんしてやろう
まるまる太い ....
肌重ね肉を愛でつつ二体の弧 交はるなきは天体のゆへ
体液を出し合ひ咽喉に下し合ふ愛と云ふ名の食餌は貧し
皮膚つけて吐き気にも似る空漠にひしがれつつも汝を離れ得ず
充たしても夢と記憶の滓ばかり 肋 ....
寝息を立てる背中に心の中で呼びかける
世にも優しい人
ベニヤ板で塞がれた窓に蒼い月の光を描こう
今は夜中、外は涼しいはず
都会も眠り、時の歩みも止まったよう
月光と小さな鉢植が要る(習慣化の ....
連日32℃を超える暑さを
新聞、テレビは猛暑日連続○○日と騒ぎ立て
それでも夕方からいい風が吹く夏だった
こんな風に、冷房ナシの夜はいいなあ
砂浜で波を眺めているみたいで体が安らぐ
空の深さ ....
 {ルビ井桁=いげた}{ルビ出歯子=でばこ}の独白



かあ{ルビさま=ファワ}、親とは

生{ルビし=フィ}た子に指を食べ{ルビさせ=ファフェ}るのではあり{ルビませ=ワフェ}んのか
 ....
 子ども時代ははらせつこでよく遊んだ。その名の女優の屋敷跡で、バラ線をくぐって出入りする。
他にもゴマンとあった空き地と交互に遊んだが、何しろ1番近く、広かった。5百坪はあったろうか。
 私が生ま ....
固く胸がふくらみ始め
女の子はあごの下で
つぼみが育っているのを知る
 不思議なわたし。
自分の体につぶやいてみる
身体の深奥から
まるで一本の茎が通っているみたいな内部から
外へ外へと ....
河田町のランチ時
ショートカットの急坂を
曙橋へと下りる時
おとこ社員を従えて
登って来たのはお地味なあの顔
あべちよ
羽織ったカーデのあいだから
堂々お山の五合目見せて
やっぱ露出度 ....
音だけ花火と
花火のハの字も見えないマンション


預金通帳の印字と
そこに十年先を積立てようとする吾輩の知覚野


知的財産の片鱗も著わさない御仁があたかも時代の闘士であったかの如く ....
青い空を切り取って
それも丘に埋めたのだ
まるでお前の目のような
きれいに澄んだ青空を
果てなく自由な青空を
閉じたお前の目の為に

春が来れば
硬くお前の口一杯に
詰まった土も温も ....
{引用=パラダイス通信}
サントスのタコスは那覇イチおいしい
のが当たり前
半世紀以上やっている
私も6回ぐらいは食っている
親戚だから
サントスじゃない親戚が食え食え言うし
トルティー ....
{引用=パラダイス通信}
ジンソーさんの父は曾孫達に
おさわがせおじいと呼ばれていた
八十過ぎての夫婦げんかで
スロー脱兎のばあさんを
スロー猛追し
通報で駆けつけた長男夫婦に
あぜ道で ....
{引用=♪ダッダダダダッダ、ダッダダダダッダ
  じーんせい楽ありゃ ふみしめて〜♪
            (山上路夫作詞・木下忠司作曲)}
第8647話 電気を帯びた黄門様

 〜江戸  ....
夏の夕刻
不忍池から横断歩道を渡り
コンビニやファストフードが煌めく大通りを左折すると
直進の先にそびえる広小路から身を隠すように
路地1本に凝り固まった風俗街がある
雑踏から必要以上に遠ざ ....
{ルビ交響曲=シンフォニー}♯シックス
弦楽が明ける朝の牧歌に
ボクの勃起が目を覚ます
世界の片隅の中心で充血が
エイトビートの殺意を叫ぶ
 ♪ Bang! Bang! Clang! Cla ....
K美ちゃんちの固定資産は
市の自然保護区域にかかっていて
売り飛ばせないし耕作もできない
いきおいほったらかしの奥地には
雑草と野生T麻が生え
Tリカブトが生え
K生労働省承認の薬草園状態 ....
ベンチに四人家族が
あの夏を集めて
薄い木立の向こう
ジェットコースターの嬌声が上がる
奇妙な家族は動かない
リストラを告げられなかった父親は
濃紺のコートを着
行き交う家族づれのさざめ ....
朝っぱらからセミが鳴いて
目覚ましを見れば六時
すっかり明け放たれて
夏は盛り
百年前を思い出すようだ

目が冴えたから
いぎたない二度寝はやめる
こんな朝は山盛りの果物でも食べれば
 ....
おさむとかなめの家の後ろには
同じ造りの平家があって
銀髪をひっつめた細い老婆が住んでいた
地味なワンピースにいつも前かけをして
家作の花をかわいがり
ピンクと一対の青いスイートピーを息子と ....
よく行く空き地の向かい
おさむとかなめの家はくぼ地にあって
ペンキの剥げた木造平屋だった
変な名前!とからかっていた
一学年上のかなめは面白くて
運動神経抜群だった
兄のおさむは頑丈な体つ ....
さかんに水が降りますね
明日に蓋でもするように
おびただしく注いでおります

地面の下はどうなっているだろう
私はこんな時決まって
泥濘に埋もれた兵士の白骨を連想します
それから恐竜の化 ....
ロンサム・ジョージ、ロンサム・ジョージ
溜め息みたいにふっ と死んだ
ロンサム・ジョージのニュースを知って
何億人かの人間が
溜め息吐いたことだろう
お前は何の為に生きたのだろうね
手当た ....
こんな日だ
薄曇りがやんわり晴れ
暑くもない、寒くもない
欠伸がよく合う昼下がり
うたた寝みたいな日曜日

乾いた目やにを払いもせず
裸足の男がリビングで
ぼんやりと窓を見ている
昨 ....
日照りつづけば苗が枯れ
長雨つづけば根が腐れ
海がさらえば塩害の
汚染鳴かすな馬子痩せ
棄民の身のうえ口惜しいと
べこの親父がくび吊れば
だれが都会で困るでなし
ダイヤの運行障るでなし
 ....
春が来るたびに
色が褪せて行った
女はテーブルに きいちのぬりえ を開き
サクラクレパスで塗って行く

夏が来るたびに
心が剥がれて行った
何ひとつ帰り来ぬ家の 何ひとつ得られぬ部屋で
 ....
まるちん・るったー
ヴィッテンベルクで思索の散策中
村の娘をやっちゃった
長いおくれ毛、まあるいお尻
めくれ上がった唇が
まるちん・るったー 
そそったと

まるちん・るったー
女子 ....
 ストーンド

(2007年 某月某日)
「ハロゥ」
「おう、元気か」
「何とかな。お前は?」
「変わりないよ」
「今どこ」
「家。お前は?」
「パリス」
「そう」
「実はな、さ ....
 成分非表示


1本のソーセージを自我とする

貫く串はリビドー又は時間軸だろう

小麦粉と溶き卵、それに砂糖
このブ厚い衣が自尊心

適温の食用油で適宜に揚げる
これは処世術 ....
梅昆布茶さんのsalcoさんおすすめリスト(135)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
法則- salco自由詩7*12-10-29
皿洗い考- salco自由詩4*12-10-25
金太郎- salco自由詩5*12-10-22
積算- salco短歌1*12-10-17
世にも優しい人- salco自由詩13*12-10-13
庶民の一夏- salco自由詩5+*12-10-3
不正咬合の女- salco自由詩6*12-9-30
はらせつこ- salco散文(批評 ...5*12-9-28
女になるということ- salco自由詩11*12-9-28
がんばれあべちよ- salco自由詩8+*12-9-20
無粋- salco自由詩2*12-9-17
兵士の為のピエタ- salco自由詩19*12-9-14
せんだのギャグはどっかよそでやれめんそーれ- salco自由詩6*12-9-12
伝説のおじい- salco自由詩4*12-9-9
水戸黄門ダイジェスト- salco散文(批評 ...5*12-9-2
パークサイド裏- salco自由詩5*12-8-29
田園REDRUM- salco自由詩3*12-8-27
山びこ- salco自由詩2*12-8-18
ゆうえんち- salco自由詩7*12-8-13
ヴィーンヴィーヴィーヴィンヴィー- salco自由詩5*12-8-8
まえのばちゃん- salco自由詩7*12-8-6
おさむとかなめ- salco自由詩3*12-8-2
黒アンモナイト記- salco自由詩10*12-7-21
ワンセズ_アポン_ア_トータス- salco自由詩5*12-7-16
日和- salco自由詩10*12-7-8
故事の事故- salco自由詩4*12-7-5
ぬり絵する女- salco自由詩12*12-7-3
検証_淫らはマグダラか馬鹿野郎- salco自由詩6*12-6-30
二本木劇場- salco散文(批評 ...4*12-6-27
腸詰めをものする- salco自由詩10*12-6-24

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