あなたは、それじゃ駄目

少しばかり良いことが起こっても
それを怖れる

また悪いことが起こるのではないかと
怖れて

良いことの芽を摘んで
しまおうとする


もう十分に
 ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
僕に証明書を
早くくれ
市役所でもらえる
あれじゃなくて

頭のなかで笑っている奴の正体を
あばいて欲しいんだ
風が吹くとやって来る影が怖いんだ

僕のとなりで寝ているものが人間だと ....
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった

だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった

にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
金色のドラえもんを夜の闇に葬り去る夏の日
もっと西の方では現実的な話が起きていた
太陽が
土やアスファルトなんかを
光でもって強引に温めていた
そして
うどん屋に立ち上る湯気
人々は ....
骨のおくに
しまっておいたのを
一瞬でうばわれた
根こそぎ

そのとき
愛って
おもったな
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
必要なものがあった
俺だけは きっと そうだった
黒い車の中で
自分の信念を信じて唇を噛みしめた
心のチューニングをし続けた
溺れる。
溺れている。

 ペットボトルの海に溺れる。
 水を喉に下す。束の間呼吸を犠牲にしながら。
 口を離して喘ぐように息を吸う。
 酸素を求めるはやい心臓。
 それは君と同じだから ....
校庭には重機やトラックが持ち込まれていた

先週のうちに校庭の土5センチをさらったのだそうだ

それが泥いろになってうずたかく積まれている

プールみたいに掘ったスペースにどぶ色のシートが ....
昨日と今日の記憶があれば
社会人としては上等なのさ
二日酔いでも三日目だってさ
会社に行けば金はもらえる
何に使うんだ
どこに捨てるんだ

好きなことはあったけど
好きじゃなくなっ ....
せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった

それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした

せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな ....
このよに
おばけがいるとしたら
それはにんげんだ

だから
ほうっておきなさい

ひとたび
たすけたならば
そのひとは
あそびほうけていた
だから
ほうっておきなさ ....
アイスコーヒーのグラスから
氷の揺れる音がする

そんなとき
わたしは必ず
向こうを見ていて
身近なものの立てる響きに
微笑んでみる

なるべく優しく
微笑んでみる


 ....
さよなら青春

さよなら独身

さよならピーナッツ

さよならタイガース

さよなら水戸泉

さよならヤングジャンプ

さよなら波動拳

さよならナディア

さよならさ ....
もし僕が今夜悲しく死んだなら
すこしぐらいは
君も笑うか


































 ....
不思議なくらい人通りの途絶えた
日付変更線を待つ中央道路で
鮮やかな羽のカラスたちが
産業廃棄物で空腹を満たしている
表沙汰に出来ない雨みたいな空気
ゆっくりと ....
あなたがはしごを外してきた

ぼくがそこから落ちずにいるのは

愛なのか意地なのか


エヘンと黄と茶と黒の顔をして

ぶっとい緑の背を見せて

おおきな葉っぱで

おいでおいでをしておいて


あな ....
授業の出席率は1/3。
担当教師はむっつりはげ。


前の席では男の子2人


横の席のメガネ君に話かけまくる。


見るからにネクラでマジメ
なメガネ君は困った顔で ....
 夏の うてな


カーテンから光がもれていて
うごいている ほこりを 照らして きれいだ
光は直線だけど まっすぐなだけではね

いつまでも 寝てないで ぎょうずいでもしんさい
 ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
お面屋さんを通り過ぎた

額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは

ひょっとこみたいな顔で

指をくわえて林檎飴に見とれている


 +


浴衣については一言 ....
 ア

ワ 
 
 ブ




ぷわりぽわり


ワキンの溜め息


見た目はすくいたがりの彼氏
見た目はすくわれぶりっこの彼女
ついでにすくわれた私

本 ....
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
食堂で上司と鍋を食べる
一つのテーブルに向かい合って
売場の食材を鍋に入れて
直箸でそれを口に放り込む

笑いながら上司が語るのは
どれも部下の陰口ばかり
気付いていないのか ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
わだつみの海に去りにし人々よ生まれ変われよ花ふる里に いつの日も
隠れてたんだね
このはちょう


でもぼくは
見つけたんだよ
このはちょう


ゆらゆらと
風に揺らめく
このはちょう


くるくると
首回すのは
 ....
あぜ道にはよもぎの群れ
なつかしい香りがきて
足をとめ
瑠璃色の頂をあおげば
中空にひびく 
ひばりたちのクーラント


くり返されて
増幅されていく営み
遠ざかったもの
遠ざけ ....
民次郎さんのおすすめリスト(338)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愚痴を言う男へ- 木原東子自由詩13*11-10-15
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
証明書- 梅昆布茶自由詩211-8-3
西日- 小川 葉自由詩811-8-2
夏の記憶- CAMILLE自由詩111-7-30
盗人- はるな自由詩511-7-30
夏って- 真山義一 ...自由詩2211-7-21
いつも、好きでやっていることだから- 番田 自由詩111-7-20
『ペットボトルの海に溺れる』- 東雲 李 ...自由詩2*11-7-20
ヒマワリ- 吉岡ペペ ...自由詩511-7-20
鳥になって- 竜門勇気自由詩311-7-19
蝉のいない夏- 小川 葉自由詩711-7-19
生きたおばけ- 小川 葉自由詩411-7-19
とらわれごっこ- 千波 一 ...自由詩3*11-7-19
永訣の歌- 加古川少 ...自由詩111-7-15
デトロイト・ブルース- TAT短歌3*11-7-15
なにとなににさよならを告げればいい- ホロウ・ ...自由詩2*11-7-15
意地悪な向日葵- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-7-15
教室のなかみ- サワメ自由詩211-7-12
夏の_うてな- るるりら自由詩17*11-7-9
青らむ、- 石瀬琳々自由詩30*11-7-7
祭り囃子- 村上 和自由詩811-6-26
金魚鉢- nonya自由詩16*11-6-22
女の子と歩く- 真山義一 ...自由詩2211-6-17
永遠- 真山義一 ...自由詩1611-6-10
職場で鍋- 1486 106自由詩311-5-31
ひとでなしという_素敵な言葉- るるりら自由詩17*11-5-25
鎮魂- 由志キョ ...短歌211-5-10
Love_songs- Honesty自由詩4*11-5-10
初夏、あふれる- 橘あまね自由詩911-5-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12