すべてのおすすめ
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない 今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
今日は 10回言おう
さみしいって

さみしい
さみしい
さみしい

言えてるうちは
大丈夫
哀しみは
まだ
そんなに近くにはいない

私には
あなたがいる
私が
さみ ....
なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは

ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
タバコの箱くらいのおおきさの
チョコレートの箱に
金魚の絵が描いてあって
その金魚は箱をぱしぱしとたたくと
絵のなかの水のなかで
ぱしゃぱしゃと跳ねるのです

面白がってぱしぱしぱしと
 ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
最後の恋が何度も終わった あさきゆめのように ひとつ星  
だきすくめられ 星めぐり
ゆめのなかには 花めぐる
はなれていても
ちかくにいても なにひとつ かわらず
こころの中に 花は咲く


ゆめ ....
最近私は夜毎

生の人参一本齧っている

皮を剥いて縦に七等分ぐらいに切って

何もつけずに無心に齧り咀嚼する

生ゴミのような味のときも

柿のような淡い甘みのときも

ジガ ....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
{画像=140526015311.jpg}



サラリーマンとして
骨を埋めるところを探していた
降り積もった雪の中から
首を出す古木のように
少しの隙間を残して
雪に埋まり
冷 ....
今日の渋谷はいつも以上に渋谷的

スクランブル交差点は青とともに人の海となり
すすみたい方角にすすめない
いつだれに刺されてもおかしくない
ひととひととの距離
まるで心を許しあった恋人のよ ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
 上手く折れない
 紙飛行機が
 放り込んだ屑籠の
 縁から顔を覗かせている

 拾い上げて
 半開きの窓に向けて
 今一度、飛ばしてみるが

 盲の鳥のように
 あさっての方向へ ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて

誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて

きょうのまことが
 ....
なあ、うさぎ
おれが罪を犯したら
おれの愛したものたちも
みんな
燃やされゆくのかな

なあ、うさぎ
あいつの作った歌は
もうショップには並ばない
おれはあいつを知らないし
だが
 ....
エッチなシーンないまま2時間が終わった さあ、どうぞと皿が私に差し出される
その上にきれいに盛られている
とてもいい匂いのする料理は
食べやすいように切り分けられている
中には苦いものもあるけれど
健康でいたいでしょう?
それを ....
アスファルトに残された雨
今は水溜りと名を変えた
干上がりかけたわずかな身に
懐かしい空を映す
風の愛撫にさざなみながら

二羽のすずめが水浴びする
天と地といのちが戯れ交じり合う
明 ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道

同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独

明日は何かいいことがあると ....
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
下を向いて
話していた時の顔が
他人のような顔に思えて
それが辛いのに その時は笑っていた
笑ったことが一番辛かった

日々 からっぽになっていく
なぜかそんなふうに感じている

か ....
誕生日に
どこへも行かなかった
髪をくしけずらなかった
うねるにまかせた
口紅をぬらなかった
洗いざらしにしておいた
たいていの人がしみだと呼ぶ
頬にちらした点々を数えた
  (およし ....
救いの手がとどめを刺した 猫でした
まちがいなくねこだったと思うのですが
定かではありません

幸せだったかもしれませんし
そうじゃあなかったかもしれません
宿無しだったのはたしかです

いまでもたいして変わり ....
もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
いたずら  乱太郎

眠りを知らない時の神
人間の右回りに活動する肉体の細胞核は
騙された睡眠薬だ
無限に生きる術は夢で踊り
永遠の門番から渡された片道切符の切れ端の上で
一喜一憂して果 ....
桐ヶ谷忍さんの自由詩おすすめリスト(525)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない- 北大路京 ...自由詩9*14-6-2
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
あなたに甘えているんだと思う- umineko自由詩9*14-6-1
過去- はるな自由詩1214-6-1
うたかた- 砦希自由詩13*14-5-30
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
きみはいつも- Lucy自由詩15*14-5-29
最後の恋が何度も終わった- 北大路京 ...自由詩814-5-29
アルルカバの恋- るるりら自由詩14*14-5-28
人参健康法- 灰泥軽茶自由詩1214-5-28
よそいき- そらの珊 ...自由詩21*14-5-26
【_シッポ_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-5-26
雪に埋れた古木のように- beebee自由詩21*14-5-26
静かの海- 砦希自由詩314-5-24
狐の死- ただのみ ...自由詩20*14-5-24
飛べない翼- まーつん自由詩23*14-5-22
流跡- そらの珊 ...自由詩16+*14-5-22
うさぎライト- umineko自由詩20*14-5-22
エッチなシーンないまま2時間が終わった- 北大路京 ...自由詩514-5-21
差し出された皿- そらの珊 ...自由詩22*14-5-20
……雨- ただのみ ...自由詩19*14-5-19
一人の帰り道- クナリ自由詩15*14-5-17
詩的なあなた- 乱太郎自由詩24*14-5-16
痛みの部屋- 加藤自由詩5*14-5-16
そばかす- そらの珊 ...自由詩20*14-5-15
救いの手がとどめを刺した- 北大路京 ...自由詩714-5-11
猫でした- 梅昆布茶自由詩33*14-5-9
もくれん- そらの珊 ...自由詩1614-5-1
いたずら+イタ・ヅラ- 乱太郎自由詩15*14-4-16

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