犬も歩けば棒に当たるそうです
眠ることが下手な人が
こっそりと教えてくれました
でも、僕は何もしてあげられません
犬が棒に当たる様子を黙って見ているか
背後にその音を聞くくらい ....
{画像=110515043203.jpg}

ぼくは夕方の景色が好きだ
建物に夕日が当たって輝き出す

 ( と直ぐに )

周辺の空気が藍色に染まり出す

 ( それでもまだ ) ....
ははにてをひかれて
いえをでていく

ぼくがかぜを
ひいたことにして
びょういんへ

びょういんには
ここちよいくうきがながれていた
まちあいしつで
いきてることやしに ....
雛菓子をつまむ指先の
その感触は
母さまの温もり
 
ひとつまみ
もうひとつまみと
雛の飾りから拝借する君の
{ルビ当=あ}て{ルビ所=ど}ない{ルビ戯=たわむ}れは
長き ....
語るべき理想は何であったとしても
人に何も語ろうとはしない
いつであったとしてもそれは確かなのだろう
私自身であったとしても
誰であったとしても
それは きっと その場所にあるがままなの ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている

若者たちが集まって ....
いまさらオーネットコールマン

意味不明の言葉の羅列が
たくさんの誤解を招き
バイト先の立ち食い蕎麦屋のカウンターのように
汁にまみれRu

言葉の羅列に色はないが
汁にまみれていたの ....
朝、一番最初に知ったことが同僚の死の知らせだった
自殺か他殺か事故死か病死か
自室で死体が見つかった
ペットボトルから水を飲むとき
クイっと手を添えて顔を上向けるクセのある人だった
死ぬ理由 ....
雨の降っている朝だった
雷が近くでうなっていた
ときどき地がふるえ
木がゆるゆる揺れ
小学生が嬉しそうに道をいく
わたしはゆううつだったが
彼らを真似て
ステップを踏みながら歩いてみた
 ....
ゆうひかとおもったら
もうあさひだ

しずかなときが
ここにある

いきている
いまもどこかで

たいようの
ゆめをみてるひとが
戸籍に書かれている誤字俗字が蒐集されて
法務省から公式文書として通知されている
とは
なんて滑稽で凄まじいことだろう

戸籍に書かれた文字

書き間違った担当官も
その間違いが何十年も ....
石粉と鉄屑で青い星を飾り立て
束の間の目撃者が自己存在証明を試みる
中でも稀有な人々は、歴史を彩るアクセサリー
人類という動物の思い出に花を添える

誰もが誰かと邂逅する為に生まれて来
誰 ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている


食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する ....
  見知らぬ誰かの刃を使って
  見知らぬ誰かを傷つける



  それは強さではない
  邪悪とも言ってやれない
  阿呆というのだ



  自分自身の刃というものは ....
ゆっくり坂を下りて行くと通りにぶつかる。
そんな場所で君と出会えたら
僕は何を言って良いか分からないが
でも、とても気分の良い一日が過ごせると思う。

難しいことなんか考える必要はなくて
 ....
開け放たれた 窓を 飛び出せば
どれみふあ空のかなたどちらさまでしょうか
わすれがたみということの
わずかないたみを もつものです

聞きかじりのリアリティに
意義をとなえる あたしと
 ....
今日ここにあるものは
きっと 何でもないのだろう… あるものは
楽しさだけ… どこにも そして
虚しさなどない… 流れていく 私は
いつも… そこで 孤独であるだけ
たなかさんが
さいている

とおもったら
さくらがちった

さくらがさいたのか
たなかさんがちったのか

ひとにはもはや
わからない
疲れている時には判断が鈍る。
冷静に考えれば分る事。
君子危うきに近寄らず。
また私の時間が潰れる。

今度友達とラーメン屋に行く。
ゆっくり時間をかけ付き合ってゆく
忙しい時ほど連絡す ....
絶望からは少し違う此処で
頭を垂れてぽつりと咲いた
誰にも気付かれないような色で
僕にも気付かれないような色で
普通すぎる僕にはあまりにも
それは不気味で心地よい季節だった

夢を見なが ....
母が買ってきた食器を
祖母は押し入れにしまう
母はそれに気づいて
いるがなにも言わない

祖母はかちゃりとも音を
させずに食器を移動させる
祖母の顔は真っ白で
太陽の匂いもしない

 ....
  うつむけば、
  いびつな砂利道。
  ぼくは陽を背負う
  ぼくは染みてゆく影



  見あげれば、
  ゆらめく電線。
  ぼくは見つめる
  ぼくは透明なひとみ ....
したをむくことも
たいせつだ

うえをむいてわらえる
そのときのために

うえをむくことも
たいせつだ

したをむいてかなしんだ
そのときを
わすれないために

 ....
放課後のチャイムは出陣の合図,
仲良いクラスメートと共に名馬で駆ける。
いつもの公園に集まったら,
砂場は歴史の分かれ目,セキガハラ。
裏の木が捨てた枝も,僕しか使えない名だたる名刀,
面目 ....
赤い毛糸のような歴史の先端で
ストローに口をつけて
永い終わりが始まった
息を吹き込んでそっと膨らませたビッグバン
洗濯物が揺れる小さな緑の庭で
生まれては弾けるように消える
幾つものシャ ....
降りつづいては
落ち着いてゆく
肌の裏側
こがねの腺


無い手を透り
こぼれるもの
失くした姿を
響かせるもの


夜の土の上
たくさんの色が話している ....
 歩き始めの段階、道は同じ眺めのため選択間違いはよくあるのですが、間違いだと気づいても引き返す勇気がないため、どんどん先へ行ってますます道に迷ってしまうことがあります。特に最初選択した道が平坦で歩きや .... わたしの
おてがるなかなしみに
まきこんじゃったから
だめ

だめになったら
だめじゃなくなるまで
いるしかないけど
むりだったら
いなくなる
だめじゃなくなると ....
おい いくらだ

会社帰りのバス停で 偶然会った女友達と
ご飯を食べて帰ろうという話しになり

田舎から上京して道もよくわからなかったが
あまり混んでいない小さなお店で食事を楽しみ
会計 ....
  長野県信濃町の
  町立一茶記念館に
  猫の館長さんがいるという


  名を
  杉山ソラという


  ソラは
  館内を巡回し
  館長席のあたりで昼寝をするので ....
yumekyoさんのおすすめリスト(293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
犬も歩けば棒に当たるそうです- たもつ自由詩611-5-15
夕方、公園のベンチで_/_もう1つの生が始まる- beebee自由詩1411-5-15
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暴動、そしてヒグマの影- 真山義一 ...自由詩2811-5-10
何を今さらオーネット- ……とあ ...自由詩12*11-4-26
訃報- アキヨシ自由詩311-4-26
雨の日の朝- マフラー ...自由詩5*11-4-26
太陽の夢- 小川 葉自由詩411-4-26
無意味で有意義なもの- kauz ...自由詩4*11-4-25
稀有な人々- salco自由詩7*11-4-25
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- 草野春心自由詩6*11-4-25
ゆっくりと坂を下りて- ……とあ ...自由詩6*11-4-25
あまがみ- るるりら自由詩21*11-4-25
ミドリ- 番田 自由詩111-4-25
田中さん- 小川 葉自由詩411-4-25
リレーション- ペポパン ...自由詩2*11-4-25
幽霊- 智鶴自由詩511-4-25
たそがれ- 朧月自由詩511-4-24
つつみ- 草野春心自由詩5*11-4-24
道程- 小川 葉自由詩411-4-6
放課後- 電灯虫自由詩2*11-3-6
永い終わり- 村上 和自由詩711-3-6
白と歩み- 木立 悟自由詩811-3-6
目的_ー道6ー- ……とあ ...自由詩7*11-3-6
かなしみ- はるな自由詩211-3-6
暗い道端で- 砂木自由詩7*11-3-6
猫の館長さん- 石川敬大自由詩9*11-3-6

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