すべてのおすすめ
眠らないバスにのった
眠れないぼくは
あの野性化した雲といっしょに
あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう
写真でみただけの
マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
悲しい時に 悲しい歌を 聴いちゃいけないよ
益々 哀しくなってしまうから
嬉しい曲でも いけないんだ
悲しみを 上手に
飲み込めなくなって しまうだろうから。
★,。・::・°☆ ....
真夏の温度の中にいて
少しのけだるさを感じるのかと
おもってこわがってた今朝
無音の朝の気配には
なんの操作もなくて
自然の風にさらされる
ときが通り過ぎる
過去も今も未来も
....
いつもの光を眺めて
枕の上で縺れた四角に溺れてる
学生の声と濡れた街並み
混声と綺麗なドミノタワーの麓で
ハラワタのない虫たちと
戯れの演奏会
偽装されてはいる
欺かれても逃げな ....
川に流れる。
水が流れる。
石ころが
魚たちが
鴨が流れる。
川に流れる。
夕焼けが流れる。
燃えるような
色の群れが
と ....
君の一歩に手を貸して
花は微笑みました
温度は上がっています
風は雲を運んで
空は太陽を迎えに行って
かえりに 真夏を誇らしげに
私はみあげて
感じています 夏の日
君は旅立っ ....
何度言えばいいのだろう
さようならを
何度私に言わせるんだろう
さようならを
これからも
何度言うんだろう
さようならを
さようならなんてたった一回で ....
たくさんの曖昧が並んでる
夏のそらの曖昧
地上のひまわりの中に
整然と並んだ種
の黒は太陽の染み
子供たちの汗の
光りに目がくらむ
私の記憶の中の私が呼ぶ声
驚愕という字の画数 ....
まあるいおわんの底で
くるくると回っている
ガラス玉のように
くるくると回っている
ゼリーの雨が
ぽとぽとと降ってくる
服がぬれると
かなしみ
したたり
冷えた体が
憂いを
....
消えたいなんて
簡単に思ってしまうほど
心は粉々に砕けて
戻せそうにない
振り向いた先
いつもの街の風景
現実なんていつも
情のない色彩
立ち止まって下を向き
声を殺して泣い ....
ふつと
その儚い生涯を終えると
私は
激しく流れる水面に舞い落ちた
釣り糸を垂れる 老夫たちや
喧しくさえずる ハチドリたちを横目に
私は流れ落ちてゆく
ピラニアの鋸歯を ....
瑠璃色 空がはぜる
祈る子の贖罪がおわって
世界に太陽を取り戻した
水面に満ち足りて
みなぎる光を
トンボたちが拾っていく
きらめいて
またふりまいて
運びきれない
....
わたしいなくなりたい
とおい夜空にきえたい
きれいじゃなくていい
光ってなくていいから
今すぐいなくなりたい
裸足で走ってとびたい
誰にも知られずに
誰もいないところへ
影 ....
花ははじけて水に巻かれて
命消えたように
みえて
根っこの存在をあなた忘れていませんか
涙こぼれて水にまざって
夢消えたように
みえて
心の存在をあなた踏みつけてませんか
小さ ....
夜に歯が立たなくて
おちるまえに爪で
ひっかいた月が
やっとちょっと欠ける
いろんな想いのせいで
雨っていうのがふって
恵みだって祈りを
捧げる民族になりたい
当たり前の空気を ....
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた
毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった
言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
しずむ おちる
泣きたくないからクスリで満たされるココロ 幸福
ふわり ふわり
泣きたくともクスリで満たされるココロ 不幸
死ニタクナイ
君が放った言葉は空を絶った
ナライッソ楽ニナレ ....
あなたのことをもう忘れそうなの
募らない思いを抱えた毎日
繰り返す度そういう風にさせてしまう
あなたのことを見ることすら出来なくなった目は
あなたの声を聞くことすら出来なくなった耳は
あ ....
しっかりとこの身体に
結んだはずの君を
何処かにやってしまった
結び目は赤く染まって
不自然に千切れていた
早く見つけなくちゃ
今度は振り落ちないように
飲み込んでしまおう
縫い付けて ....
そんなのはいや
だれかが言った通りに終わりが来て
そうじゃないの
だれかが言った言葉は無視されて
川は流れて
雨が川になって
それでも流れるしかない水の想いに
映してみるのは ....
いらないものを
雨に流すから
雨は泣いてしまう
あなたも
私を捨てるから
私も泣いてしまう
雨に濡れて
泣いてる雨に濡れて
とうとう止んでしまう雨のほうが
勇気があるの
ひ ....
決して美しい訳ではない
スラッとしていて
セクシー
という訳ではない
とても健康的なのだ
筋肉質と言うわけではない
あるいは
その足は
職場と家の
往き来程度にしか
行使されな ....
ジャングルジムのぽつんとある
くらい公園
ここが最後だ
ここからこころはどこへもゆけない
ざらついた月の下で
気がすむまで
煙草を吸ったら
....
扉の向こうで
君は待っていたのだろう
扉の開け方が
分からないのだろう
それとも
開けないと決めてしまったのだろうか
そして俺は
諦めの悪い男なのだろう
扉を前に
向こう側の君に声を ....
そんなに自分の躰を切り刻まないで
鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?
傷だらけの躰
息も絶え絶えで
何を生き急ぐの?
静かに語る唇は
私がそっと塞ぐから
もう ....
よんで こたえて
コミュニケーションと
むずかしく言わなくても
ほしいものは
みんな同じでは
ありませんか
と
目の前の
花にきく 風にきく
一人の私の
つぶる目に ....
あたしは
しがないサラリーマン家庭の
家族
毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる
でも楽しい 自由だからココロは
出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
夕立に西日がさす
顕れた私の表皮のように
小さな個室にて
スチールと硝子の板が
点と点で結ばれてゆくのを聴いている
白いシャツの青年が
自転車で脇をゆく
ずぶ濡れの帰り道には
明日 ....
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ....
アリスはそこへ乱暴に投げだされ
黒い瞳に大粒の涙をためた
やがて朽ちてゆく散らされた意味の
灼熱に乾いたサハラカラーの砂漠の丘に
一面、蒼く鮮やかに咲く魔の花の
雑音交じりの夢へといざなう、 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11