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土曜の夜
妹に
メールを送った
明日暇かと

なんで
と返事が来た
妹は
おなじ市内で暮らしてる

どうして
なんで
なのだろう
思い出を
残したいからなのか
 ....
 
 
母の家までいくと
まだ幼い母が
家の前でひとり泣いていた

なにか悪さして
家に
入れてくれないのだと言う

私は扉をたたいた
悪いのは
この娘ではなく
私なのだと
 ....
 
 
蒟蒻畑がある
蒟蒻といえば
まだ幼かった妹が
蒟蒻は
おなかをきれいに
掃除してくれるのだと
父に教えられて
がんばって食べていた
記憶しかない
私は蒟蒻畑も
おなかの ....
スーパーマーケットの
タイムサービスで
父が売られていた
お惣菜売場の隅に
さみしそうに立っていた
私が買った
うれしそうな顔をする父に
何か食べたいものはないか尋ねると
 ....
 
 
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた

毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった

言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
 
 
もも肉が
百グラム当たり
九十八円で
売られている

もしわたしが
鶏だったなら
もも肉
という名で
売られていたのだろうか

わたしの名を呼ぶ
母さんを
追いか ....
うずら豆さんの小川 葉さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休日の朝- 小川 葉自由詩210-9-12
風の記憶- 小川 葉自由詩510-9-8
蒟蒻畑- 小川 葉自由詩210-8-30
タイムサービス- 小川 葉自由詩14+10-8-26
さよなら二十世紀- 小川 葉自由詩1710-7-14
もも肉- 小川 葉自由詩310-6-26

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