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ねえ 何を数えているの?
そんなにも 緑が眩しい庭で
蟻たちが運ぶ 死んだ虫の数?
オジギ草に悪戯しているのは
無邪気な蝿
チューリップの首を 切り落としたのは
ぼくだよ
雑草を刈る ....
苦痛の中に感じる快楽
快楽の中に感じる罪悪
罪悪の中に感じる恍惚
恍惚の中に感じる失意
失意の中に感じる優越
頭の中で千匹の回虫が
サラサラ崩れる米の山ように ざわめく
額の汗はきっ ....
わーがやげどしたわらすの頃
かっちゃ泣いでばりで ばっちゃさきづぐなった
とっちゃさげ飲みさなって かっちゃど喧嘩ばりしてら
じっちゃ静がさなって そのまま死んでまった
だばって
ばっち ....
黒く輝く夜
遠く白亜の列柱が順次砂時計の白い砂のように崩れ流れる
流れる白い粉
その冷たさに打たれる 雪遊び
子供たちの数え歌が懐かしく頭から湧いて口先に零れる
まるで童心だ しかし
氷山 ....
瞳孔の暗黒の中に 太陽が一粒落ちて 沈んでゆく
狂気へと たそがれる 一筋の緊迫した神経
暗闇にもたれて 電磁波の凶音を 非難場所の平原
音符が草々と香り 鎖雨と ひっそりと 通じ合い ....
冷たく重い油膜が 舐めるように
横たわる裸の そこかしこを
ゆるゆると 圧迫してゆく
-----
細やかに泡立つ銀色の音像から 油色の真空の中
混沌とした精神の渦中へと 流れ出す音 ....
午後2時43分の光
とろけた白い蝋
傷だらけのソファー 肘掛の隙間に詰まった
粉っぽい埃に染み込んでゆく
強姦されたんだ ぼくは自分に
犯されたんだ 俺はぼくに
やり終えた奴 ....
光満ちる波打ち際に
子供達のふざけ合う声が跳ね返っている
紫陽花がつづく坂道を振り返れば また眩しい
海の上を白金の波が幾重にも走る
潮臭い湿った日影で 老人たちは
灰色に窪んだ眼で ....
湿った目蓋
その表面には空気の原子流域が干渉している
ガラスに滲むノイズのような きみの画像
輝く グラス
揺れる グラス
いつもの グラス
いくつもの グラス
いつまでの ....
黒い夜は翼で
濡れた街灯は滴 光る針先は行先
目蓋を濡らせば 感じれる
涙が鋭く凍るけど
唇が渇いて切れるけど
歯車は廻る ただ空転して
それでも 先へと空廻る いつもどおり 正確に ....
未来
人造人間が リゼルグ酸ジエチルアミドを
舌下に吸収した時
解かれていなかった 魂の 謎の幾つかが
明らかになるだろう
部屋中の塵が惑星になって
光りながら ゆっくりと往来する ....
毛細血管の鎖に繋がれて ぼくは吼えた
神経繊維のバラ線に絡まって ぼくは踊った
ぼくは脅えていた 誰にでもない 目の前の鏡に
ぼくは耐え忍んでいた もう一面の ぼくに対する羨望に
....
闇 病み 止み
無闇に
ぼくと彼女は百足同士の歪な脚の絡まりで
シーツの裏に忍び込む
ベッドの底に沈み込む
深さに
比例する怖れに似た糖度のシロップ はい
無
染
深
....
白昼 気だるい午後
軽く眩む ひと時を越して
背任罪に食い込む技法で
偽証罪に刷り込まれる詩句を素描
快楽とは
交感神経を複雑に甘い切れ味で
繊細に光速で往来する電気信号をい ....
2004/03/04(Thu) 19:50 投与物質無し
詩とアフォリズムとの架け橋 その過程であること
今回に於いては ただ実験自体であること
その未完へ向けての 矢の飛行であること ....
信仰という確信的な迷妄
その心地好い陶酔 自我に奥深く祝福される切ない悦び
エウテルペが宿した 重く病んだ遠い夢
闇を蓄えた天空から 銀色の稲妻走る脳裏に
白金の灰が降る それは ....
銀に回転する木霊 切り裂く稲妻は金
雷鳴 砕け散り 緋色の星群
飛来する箒星 末尾 流れ 弾け
灼熱の 列火 連なり 街は 黒く 崩れてゆく
その様が スプーンを 真似た 冷たく 固い
....
山麓 冷たく 響く
小川の せせらぎ 凍らせる 鳴声
霞んで 透けた 紫 朝の大気
止まない 一律の 音を含んだ 風の波
湧いて弾ける音符 空気の震動
漣打つ 潤んだ瞳孔 覆う 生臭 ....
疲れ果てた太陽が垂れ落ちる
代役の月は殺伐とした太古の鏡
さて 頭の中で響いてる掘削機の空回りを
加速させるとしようか
萎みかけた太陽が 最期の一瞬きで
永久凍土を水浸しにす ....
黒人の肌 ぎらつき 呼吸に波打つ筋
それを照らす 白金の太陽
槍の尖 限りなく零に近い 一点に灯る
定められた使命 狩りの前の舞踏
散る 汗の
白人のガレージに隠された ス ....
鉛色の岸辺
蒼い木馬が燃えている
塩辛く 蝕まれた 薄い身体を 震わせて
揺れている
錫色に泡立った 波頭の拍子を 執りながら
砂の一粒一粒は 鋭く ....
石と夜の間に 硬質な 大気が宿る
焔の中に描かれた 淡い筋 その熱
鏡の水面に 風が揺れる 針のように
黄金の雨に 濡れながら 光る
蝋燭が 泣いて 熱い涙 生命を融かして
....
今朝一番のニュース
「今日で世界は終わりです。」
ぼく
「それは仕方ないな・・・。」
ただ一つの悔いと言えば
君とナマSEXしてなかったってことくらい
味噌 ....
ぼくが
何をしてきたとしても
何を望んできたとしても
今の
ぼくの心を 信じて下さい
ぼくの心を 許して下さい
もし
あなたに信じて貰えないのなら
あなた ....
パンクした ぼくの可愛い自転車
引きずって 帰り道
墓地の門の前で佇んでいた 女の子
荷台に乗せて ガタンゴトン
タイプライターのキーだけが不満の吐け口
「ぼくは大詩人にな ....
はじめに 言っておく
これから 乱雑で 長く 暗い 旅が始まる
生き急いでいる奴は
目を閉じて 耳を塞ぎ 無言で 通り過ぎろ それが無難だ
鼻を突く薄荷の刺 ....
艶やかに唇濡れ 薄紫 柔らかい澱み 胸の奥底に 藍色の沼は
甘く渦巻く 鬱血 指先の冷たさ ぬるい痺れ 重い流砂状の心
沼辺の風草靡く廃土の奥に 優しげに 傾いた
脊髄の鐘楼が 鈍く軋ん ....
※
寂れた風車が ぐらり と回り ぎい と短く 鳴る音を
運んでくる風が 含有する骨粉を 嗅ぎ分ける 臭覚神経の
末端の 鋭さから 染み込んでくる 苦味の
粘付く 痺れに似た この感触 ....
体の芯へ 遠退いてゆく 温かさ
残るうちに 白い皺の波 平泳ぎで 進んで
時間から 離れた 遠くから
半目で 音の出ない ブラウン管
回して 見て 目 回して
白い皺の渦から 2回 ....
頭の周りの何処かで 蒸気機関のクランクが回り出して
ぼくの記憶を巻き上げる
だから
虫が泣いていると感じるのかい?
眉間の奥の小さな場所で読取った 過去の懐かしさに? こじつけて?
....
salcoさんの小野 一縷さんおすすめリスト
(74)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
庭_/_****'99
-
小野 一 ...
自由詩
4*
11-2-25
308号室_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
5*
11-2-23
わー帰る_/_****年不明
-
小野 一 ...
自由詩
3*
11-2-19
フェリー埠頭にて_/_****`04
-
小野 一 ...
自由詩
3*
11-2-9
酔歌_-_4_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-19
酔歌_-_1_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-18
残照_/_****'98_'01改編
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-14
光満ちる村_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-12
瞬瞳_/_****'03
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-11-9
降り立つ_/_****'03
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-9
粉雪_/_****'03
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-11-7
ハピネス・ウィッシング・ブライトリィ_/_****'03
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-11-7
23時63分_/_****'03
-
小野 一 ...
自由詩
2*
10-11-7
ヴェルビューより_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-11-5
臨床詩作法_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-11-3
コメディ_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-10-23
夢散_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-10-22
The_Return_of_Pan_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
7*
10-5-16
編曲0527_/_****'91
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-5-16
詩作過程_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
7*
10-5-11
蒼葬_/_****'02
-
小野 一 ...
自由詩
10*
10-5-10
寂然の果てに帰す_/_****_'02
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-5-5
ニュースです_/_****'98
-
小野 一 ...
自由詩
3*
10-5-1
手紙_/_****'98
-
小野 一 ...
自由詩
6*
10-4-28
Smith_said_nothing_/_****'99
-
小野 一 ...
自由詩
6*
10-4-28
旅記_'04_/_****'04
-
小野 一 ...
自由詩
4*
10-4-27
鳴子沈夢_/_****'01
-
小野 一 ...
自由詩
6*
10-4-20
風車のための散文詩_/****'04
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-4-17
シューティング・アート・ギャラリー・シアター_/_****' ...
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-4-15
ロコネガティヴィジョン_/_****'99
-
小野 一 ...
自由詩
5*
10-4-12
1
2
3
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