いつまでも散らない桜があったとして
僕らは愛を永遠に誓えるの?

一瞬で散る桜があったとして
僕らはずっとそれを覚えてるの?

自分勝手な理想を常に
自然に求めすぎです

そんなあな ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
家庭教師のセンセイは
教科書切って細くして
社会をぐるぐるまきにしろという
仕方が無いから指先でチョキチョキ切っておりました

ノオトの端でぴっちりと指の先端切れたから
あかあい血がにじん ....
{引用=
のそり。枝垂れすぎた桜が、穴開きブロック塀の上を跨ぐようにして、地面に口づけをしている。ような格好で、あたしの方にお辞儀をしている。薄桃色の、明るい、花色。雨上がりの陽に触れてそれは、どこ ....
 
 
しあわせな
人が書く詩は
どことなくわかる

役に立たないことを
知ってるから

しあわせな
人が書く詩は
少しだけせつない
たりないものが
少しだけ
残ってしまう ....
{引用=
真夜中の公園で素っ裸のオヤジに首輪付けて散歩させてる
あれは昼間お料理教室で一緒だった清楚なあのオンナノコ
マルキ・ド・サドって名前だけは作家気取りの性癖異常者

僕は夕暮れの公園 ....
湯上りの
弛緩したからだを
鏡で見て
ふと気づく

以前より
陰嚢の位置が低い

このぶんだと
アメリカンクラッカーが
できる日も近い

痛いだろうけれど
魚のような
布のような
白湯ひとつ飲み
眠りは消える


父が笑う 亡霊が笑う
見知らぬ女
洪水の街に
浮かぶ車椅子


右肩を軸に
部屋は回る
水 ....
 
 
帰宅して
テレビを点けると
職場の人たちがいた

今日の忙しさを
器用な言葉で
楽し気に話している

着替えながら
会話に耳を傾ける
笑っても
話しかけても
彼らに ....
涙を流し
目をこする
影のかたちは
去る季節への敬礼なのだ
無数に下りる遮断機を
無数に無数に越えてゆく音
額が受け継ぐ花なのだ
光の川を渡れずに
ひと ....
きみは涙をなしながらつぶやく


『変よね。悲しいときに、目から液体が出るなんて』


ぼくは


そうだね、


といいながらきみのかみをすいた


きみは涙にぬれたま ....
使うあてのないまま
手ごろな箱がたまっていく
何かを入れるのによさそうなので
いつも捨てずにとっておくのだが
その何かは見つからず
いつか箱のこと自体忘れてしまう

それでも実体あるもの ....
積年の黒くかびた墓を
新しく建て直すために
取り出された骨壷

つるりとした陶磁の表面は
寒々しく
気を抜くと体温を吸い取られそうで
鳥肌が立つ

生きていた頃よりも
死後の青みが ....
なにも持たずに生まれました
未来さえ
約束されずに

ほしくてほしくて泣きました
与えられると信じて

母でしょうか
父でしょうか
私を創ったひとは
私を抱いたでしょうか
夢をみ ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
〜1番〜

立ちっぱなし
満員電車に負けた

いえ、3階にあるオフィスの
上り下りに負けた

右ひざがイカれた
きっと左ひざももうすぐね

必死になって
ダイエットに励んで
 ....
うそになる
うそにならないように
きもちをつたえると
うそになる
ほしいものは
ほしいとつたえないと
うそになる
うそにならないと
みんなどっかへ
どっかへいってしまう
うそになら ....
夜遅く 家に帰る
澄んだ夜空 揺れる花々
風を切って 月に話しかける
猫が鳴いてる部屋に着く

鍵を開ける カチャリと響いた
隣の部屋にも 上下の住人にも
わかるくらいに静かに響 ....
古ぼけた湯飲みに乗り移った祖母が
あんたもええかげんにしいやと見つめる
ああ
そんな目でみんといて

欠けた茶碗は祖父だった
だいたいお前はお前はお前は
ええい
うるさいうるさい白いご ....
寂しくとも

悲しくとも

背筋を伸ばし

顎(あご)を引き

奥歯を噛み締めて

ゆっくりと歩め
 
 
アメリカでは
志願すれば
誰でも兵士になれた
九時から五時まで
一時間の
昼休み付きで

日本では
精兵だけが
兵士になれた
一撃で
敵を倒すはずだから
勤務時間も ....
まだ生まれてきていない言葉を探した
生まれていないのだから
つくるしかないとおもった

見上げると桜が咲いていた

お前は私のこどもではない
桜がたしかに言った

私の記憶には桜があ ....
鳥がみどりに

ひっかかっている

そこからはばたくそれは

とつぜん現れた影のようだった

今夜もまたワインよ

いちにちの疲れ

ぼくに差し出せよ

ぼくの疲れは癒され ....
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた

いきものたちのいないのどかな光景だ

シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのよう ....
{引用=XY遺伝子の真価とテストステロンの黄金律を顕現せしめた稀少野生種。容貌に幾分かコーカソイドの特徴を有する傷だらけ科色男で、原産地は日本。桃井かおり命名するところの「よしおちゃん」種。
主に1 ....
砂の柱を
鳥は巡る
灰の声 遠い
雨の光


空に倒れ
曇は起ち
飛沫は器
唱うものの目


わたしは横たわり
あなたは横たわる
草になる日が
またひ ....
愛されない子はひとりで
夕日追いかけてく

嗚呼唖々

夕暮れ見上げている

唖々嗚呼

星を見つめている

愛されたい子はひとりで
窓を飛び出してく

嗚呼唖々

光 ....
  ↑      ←       ←        ←       ←   



私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない            ↑   ....
嵐の夜である 怒号のごとき轟音をおかし、風神が迫ってくる
木々はざわめき 雨粒が塵界を激しく撃つ
石が転がる トタンが舞う 風見鶏が忙しくはばたく
血気はだえに迫るいきおい

カンカンカンカ ....
 
 
君の目に写るのは
赤い満月か
蒼く光る新月か

目に写る
それは大抵見えている
目に写らない
それも

昨日わたしは恋をした
日没の背に
その向こうにある
朝の胸に ....
小野 一縷さんのおすすめリスト(517)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲観主義- 朧月自由詩210-4-18
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
美食家の夢- 朧月自由詩110-4-17
春のまぼろし- 黒木みー ...自由詩1010-4-17
忘却- 小川 葉自由詩810-4-17
黄色い太陽- 高梁サト ...自由詩10+*10-4-16
忍びよる老い- 花形新次自由詩4*10-4-15
ノート(47Y.4・15)- 木立 悟自由詩510-4-15
歯磨き- 小川 葉自由詩310-4-15
ノート(47Y.4・14)- 木立 悟自由詩610-4-14
こころ- くろきた自由詩210-4-14
- メチター ...携帯写真+ ...6*10-4-14
骨壷- within自由詩7*10-4-14
花吹雪- 朧月自由詩410-4-14
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
要は太りすぎ- 花形新次自由詩3*10-4-13
うそになる- 吉岡ペペ ...自由詩9+10-4-13
デリケートな惑星- 自由詩510-4-13
食事- 朧月自由詩210-4-12
attitude- 蒲生万寿自由詩3*10-4-12
新しい戦争- 小川 葉自由詩310-4-12
春_ひいらり- 朧月自由詩410-4-11
Ever_Green- 吉岡ペペ ...自由詩1110-4-11
ミニチュアの街- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-11
嗚呼、原田芳雄(敬称略)- salco散文(批評 ...7+*10-4-11
水と水- 木立 悟自由詩410-4-11
まばたき- 青山雅明自由詩210-4-10
それで、いいのだ____- salco自由詩14+*10-4-10
罪にもいたらず- メチター ...自由詩8*10-4-10
赤い蒼玉- 小川 葉自由詩5*10-4-10

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