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ていでんのよる
きみとみていた

あのよぞらを
わすれない

ほしでみたされていく
あのよぞらを

いきのびて
みていたよるを





せいぎのみかたは ....
もう
わかれてくれないか
きずがつくまえに

わかれてくれないか
そうすれば
きずはつかない
そのきずだらけの
こころに

もう
わかれてくれないか
そんなしあわせ ....
 
 
にかいのへやで
あそんでいる
たたみのふちをせんろにして
おもちゃのきしゃを
はしらせている

たたみのかどを
もうひとつのきしゃが
うせつする
わたしもさせつして
そ ....
 
 
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる

夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて

やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ

飛行機は飛んでいく
私の知 ....
 
 
不在票が
届いている

裏の公園の
桜が散ったのだ

こんなにたくさん
さよならを伝えたくて

春が終わっていたのだ
私がいない時に
 
 
 
 
わたしのなかには
ちちとははがいる
それがわたしだ

かんがえごとばかり
してるははと
せわしなくうごいてばかり
いるちちと

ちちはははに
しんぱいないという
はは ....
 
 
いつからか
りょうしんのせなかに
はねがはえている
まだそらをとべるほどではないから
あんしんしてるけれど
それはすこしずつ
おおきくそだっていることが
あうたびにみてわかる ....
 
 
しあわせな
人が書く詩は
どことなくわかる

役に立たないことを
知ってるから

しあわせな
人が書く詩は
少しだけせつない
たりないものが
少しだけ
残ってしまう ....
 
 
帰宅して
テレビを点けると
職場の人たちがいた

今日の忙しさを
器用な言葉で
楽し気に話している

着替えながら
会話に耳を傾ける
笑っても
話しかけても
彼らに ....
 
 
アメリカでは
志願すれば
誰でも兵士になれた
九時から五時まで
一時間の
昼休み付きで

日本では
精兵だけが
兵士になれた
一撃で
敵を倒すはずだから
勤務時間も ....
 
 
君の目に写るのは
赤い満月か
蒼く光る新月か

目に写る
それは大抵見えている
目に写らない
それも

昨日わたしは恋をした
日没の背に
その向こうにある
朝の胸に ....
 
 
やすみなさい
明日できることは
明日の楽しみ
だから
取っておきなさい

おやすみなさい
眠る君に言う
起こさないように
明日の君の
幸せのために

今日できること ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こどくがつづく
さばくをあるきつづける
わたしである

こえがとどく

あなたのよぞ ....
 
 
なにも無い
遠いところから
君はやってくる

名前を持たずに
やってくる
君の名前を考えている

夜十時で閉店した
ジャスコの二階フロアを
エスカレーターの下から
少 ....
 
 
立ち食いそば屋で
夕飯を食った

客のほとんどは
お酒を飲んでいて
立てなくなると
ざるそばを食って
次々と去っていった

素数について
話している客がいた

立て ....
小野 一縷さんの小川 葉さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
余震- 小川 葉自由詩1211-3-13
- 小川 葉自由詩311-3-3
汽車- 小川 葉自由詩510-5-21
飛行機- 小川 葉自由詩410-5-5
不在票- 小川 葉自由詩910-5-3
葛藤- 小川 葉自由詩110-5-1
とり- 小川 葉自由詩810-4-27
忘却- 小川 葉自由詩810-4-17
歯磨き- 小川 葉自由詩310-4-15
新しい戦争- 小川 葉自由詩310-4-12
赤い蒼玉- 小川 葉自由詩5*10-4-10
おやすみなさい- 小川 葉自由詩3*10-4-4
春の夜空- 小川 葉自由詩410-3-23
- 小川 葉自由詩5*10-3-12
素数- 小川 葉自由詩1110-2-11

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