すべてのおすすめ
犬と合コンをした
わたしはちょうど
冷蔵庫の犬を食べ尽くしたところだった
新鮮な犬はいい
最初はお刺身にして
次はドリアにして
それからシチューにして
しばらくは楽しめる
右側から ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ
もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです
陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?
まさか捨てたりしないよね
脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ
パセリ
緑色のアクセント
僕が ....
何もかも面倒くさくなって
風呂に入るかわりに洗濯機に入ってみた
さすがに寒いと思ったので
あたためた風呂の残り水をポンプで移動
全自動のスイッチを「お急ぎ」にして
ボディーソー ....
どこにもない慰めを
深い色にまぜてとかしてみたら
少し落ち着いたみたい
ぬくもりって
だんだんと冷めてゆくものだから
あたりまえに溜息なんてついてみる
琥珀色の鏡に
吸い ....
駅ですれ違った女子高生が
「アンタ詩人になりなー」
と友達に言っていた
ポエジックってのはなんて恥ずかしいんだろう
否定しようか?簡単だけどさ
「詩人病ですね」
「詩人病?」
....
地面を打つ雨の音
ぽつぽつと ぽつぽつと
惜しむように奏でられる水上の音楽
とつとつと とつとつと
長雨の予感 ほわんと浮かび去る吐息
硝子の向こう まどかに映える懐かしい ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
今日をキャラメルの日と制定します
晴天
ひるがえる白い洗濯物
何気ないラジオ放送から始まったキャラメルの日は
全国の老若男女を巻き込み
いまだかつてない展開をみせた
神棚には全てキャラ ....
わたしが悪かったのだ
必要のないものをあげてはいけない
まして
友達がみんなやっているから
なんて理由で
不器用な手つきで
編み棒を動かしちゃいけない
人間暇だとろくなこと考えない
カ ....
一匹の獣と、一匹の蟻がいる。
獣は死んでいた。
蟻が、乾いた瞳の上をあるく。
雨が降りだして
蟻は、獣の闇に融け
獣は、はじめて涙をながした。
今の都会には
青空なんて似合わない
うす汚れたこの街に
青空なんてもったいない
広い青空の似合うのは
いつも一人
あなただけ
きちんと切ってお皿においてあった青林檎が
きれいに無くなってしまった
もしかして
ちゃんとした林檎になりたくて
ウサギになって野原に行っちゃったのかも。
食欲の秋
だからといって
食べ過ぎ注意
そんなことしてると
相手の言葉を飲み込んだのにも
気づかない
いや
どう飲みこむのと聞かれても
けしごむ ごしごし こすっても
きえないものなーんだ?
らくがきのつもり なのに
きえなかった きみのなまえ
だれかに見られるのがいやで
まっくろに塗りつぶしたけど
そのし ....
しろいふわふわぼーし 編みました
君に あたまをなぜてもらいたかったから
あえた あたたかさを とっておくために
ふっくらふわふわに 編みました
くちにはいった わたがしみたいに
....
雨が嫌いだ
校門でしか会えない
君の顔
今日は
半分だけ
会ってご飯食べてチューしてそれから
恋人になりたいって
言われても
さらさら流れる感情をどこかでせき止めて
今日から恋人だなんてどこかおかしい
ちゃんちゃらおかしい
自然に恋人になれないの ....
もう、勘弁してくれと言ったろ大体なんで人が飯を食っている間に煙草を吸うんだ嫌がるとは思わないのかしかしいつの間にそこまで軽い煙草にしたんだよこの間までセブンスターふたはこ空けてたじゃないかそれがいつの ....
わたしがいたら
あなたは
うれしいのかな
よくわからない
わたしはあなたがいると
さみしいの
くちびるを
ささやきが 漏れでると
くちびるを
漏れでた ささやきは
ちょうどその時 部屋にある
オレンジ色の ひかりになる
それから 部屋の空気を
豊かにし ....
あたしがベッドで寝ている
写真
を
あなたは一枚持っていた
白いショーツ
の
隙間から
こぼれてほしい
という
欲望
の
よだれ
....
最近どうも
君の胸に鍵をさすことができない
手にした鍵を
むりに入れてもしっくりせずに
疑心暗鬼な手つきで
がちゃがちゃと
右や左にひねっては
君の表情を曇らせてばかり
だ ....
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
君にとても迷惑をかけた
ありがとう
大好き
ありがとう
君にあてて手紙を書こう
便箋
ティファニーの
スカイブルーな
世界は
そうだね
まだもう少し続くみたいだ
ボクは
ボクの周りの
ごく限られた人たちが
平和でいてくれたらいいと
....
夢で見る弟を追いかけてしまう
弟は時折現れる
でも触れることはできない
わたしがピアノとフルートの伴奏で
歌を歌った夜
弟は会場の一番後ろの席に座り
わたしを見ていた
「弟だ ....
ゆっくりと曲がった
あなたの
スニーカーの最後の踵が
ビルの角に消えるのを
見ていた
喫茶店で
飲んだのは
なんだったんだろう
もう一生
思い出せないかもしれない
渡そうと思っ ....
当たり前だけど
「性格がいい」なんてことや
「思いやりがある」なんてことは
二の次三の次
目の前にズラーっと並ぶ
モデルのお姉ちゃんたち
さあ始まるよ
審査審査オーディション
....
不具の男が夏の夜に向けて
煙草の煙を吐き出している
誰かと繋がりたいと強く願いながら
それと同時に同じ位強く
誰かと繋がることを拒んでいる
携帯電話の点滅
そしてその振動する音
発光 ....
蛍光灯で照らされた
ただ四角いだけの部屋が
とてもいやで
早く 5時が来ないかと
時計ばかり 見ている日
いつでも行ける
すぐそこの森 というものは
ない ....
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