すべてのおすすめ
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅


きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏


きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月

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声色を変えてもわかるきみのこと遺伝子レベルで記憶してるから


色々と迷いましたよだけどこれこれにしますよこれはシャケ弁


開花してしまった空をもう一度つぼみに戻す さらば空想


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塔というひとつの崩れるあこがれや空へと伸ばした腕の傷痕


傷つけて傷つけられて庭先で裸足のままで梅の香を嗅ぐ


濁流に映りしきみの微笑みか重たき日々の波のきらめき


階段の日陰 ....
望遠鏡さかさに覗くぼくたちは遠距離過ぎたりぶつかりあったり


プラスとかマイナスだとかカタカナで考えているきみはプラスだ


携帯を携帯せずに携帯すなぞなぞみたいな恋の答えは?


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いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ


なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと


パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと

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空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き


背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ


水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅


風邪薬ばらまく園児裏山 ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない


手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ


舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
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ラインストーンふた粒はがれた日のようにさよならって言ったほうが勝ちなの



彼氏くらいいるんでしょってモノグラムの財布撫ぜてるひとに問われる



ゆめのなかほんとうの家族に愛される ....
たぶんきみたぶんきみだと思うんだマリーゴールドみたいな空だ


ハート型に切り抜かれてるきみのむね猟銃くわえる真似をしてみる


きみのため蛍光灯を次々とつけてゆくからどんどん消しな

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今赤き風船ひとつきみの手をはなれ空へと浮気なぼくら


胎動を促すごとく数々の伏線蜘蛛の巣顔にかぶれば


ソヴィエトで焚き火にあたっている少女大陸横断鉄道の窓


金魚鉢のふちで指 ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
死火山に松明投げるかのごとくあなたが閉ざした扉をひらく


灯台の下で探すが見つからぬ懐中電灯を持ちしあなたが


ふたりしてベンチに座りブランコの鳴き声などを聞いた十月


畑には ....
夜にしか会えないわたしたちだった合わない靴を無理して履いて


クラクション鳴らすあなたの矛先はわたしと彼女のちょうど真ん中


コーヒーを投げるあなたの手の平は薬指から冷めてゆくのね
 ....
いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
あんたの短歌はフルーチェの匂いがするね愛しいだけさ


真白なTシャツで作ったフラッグを振る死んでも名前は同じでいたい


眠れないのは誰のせい深夜音楽番組を片っ端から惚れる土曜日

 ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ


滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋


鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬


無 ....
バス停で君を待ってる手の平に人とゆう字を千回書いて


鉄棒に逆上がりして校庭を空へと落とすサッカー部員


難解な数の定理を飛び越えてブッダのように眠ってるきみ


教科書の隅に落 ....
罪の森きみの手を取り「逃げよう」と言った途端に僕も罪人


森のなか追いかけごっこふたりして迷い込んだねもうひとつの森


瓶詰めの蝶を埋めます木の根元「飛び立つものはすべて埋めます」
 ....
飛行船はるか下方に点となり僕らふたりは帰れないまま


「ふらわぁ」と君がひとこと呟けば辺り一面芽吹きだす花


明け方に鏡の部屋に迷い込み乱れ咲いてるきみの朝顔


花園で追いかけ ....
屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校


渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も


出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ


影追っ ....
パイの実がすぐ空になる すぐ空になるものがあと一つだけある


一人では食べきれなくて汚された皿の匂いは部屋の匂いで


単純な作業に終われああ今日も八年前と同じ青空


「何」と打 ....
駅前のパチンコ屋は新装開店です CRフィーバー「穂村弘」

慎重に「穂村弘」の臍の穴狙って「弘」をまわしてください

「リーチ!」って「穂村弘」の声がしてまみ群出たらチャンス拡大!

ま ....
A-KU-SE-KUと 時の水車に 身を{ルビ碾=ひ}かれ

 五刻は{ルビ誰=だれ}が 為の鐘なり
海までの八号線はいつも夏 湿った空気と寂しい人魚 廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな


朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う


漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜


体育館裏の壁際いつまでも ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか


「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ


昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな


警報機こわし ....
望月 ゆきさんの短歌おすすめリスト(206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イエスタデイをうたって- 本木はじ ...短歌17*05-4-5
春のきまぐれ- 本木はじ ...短歌10*05-3-24
REINCARNATION- 本木はじ ...短歌605-3-8
スゥイート、スゥイート。- 本木はじ ...短歌405-2-25
彷徨反射- 本木はじ ...短歌505-2-14
SENTIMENTAL_COUPDETAT- 本木はじ ...短歌18*05-2-7
SUNDAY- 本木はじ ...短歌8*05-2-3
さよなら、人魚- 汐見ハル短歌605-1-31
そよ風のバラード- 本木はじ ...短歌704-12-7
帯色未遂- 本木はじ ...短歌1304-11-3
退色未遂- 本木はじ ...短歌2804-11-2
Sundown_dazzling_day- 本木はじ ...短歌804-10-31
Wicked_Child- 本木はじ ...短歌9*04-10-28
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
十年後から- ピッピ短歌1104-10-4
ICARUS,FLYMETOTHEMOON- 本木はじ ...短歌1104-10-3
FAREWELLAFTERSCHOOL- 本木はじ ...短歌1004-9-28
瓶詰めの森- 本木はじ ...短歌1604-8-26
HANGINGGARDEN- 本木はじ ...短歌9*04-8-16
DOWNMEMORYLANE- 本木はじ ...短歌11*04-8-13
ひとりぐらし- ピッピ短歌6*04-7-4
「穂村弘の夜」- 山田せば ...短歌11*04-6-30
Infinity- 呉汁±短歌104-6-8
海へ- 有邑空玖短歌6*04-6-4
死期- 本木はじ ...短歌1304-5-28
廃失者- 本木はじ ...短歌2604-5-24

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