すべてのおすすめ
下を向いていることが なにより好き

下しか見えないから 当たり前


もっと前を見つめて 天を仰ぎみて

大きく羽ばたき 

大きく羽ばたき


うん そのあと どうする ....
「月が綺麗ですね」

大学からの帰り道
電車から降りて見上げた月が
あまりに綺麗だったので

写真には残しませんでした

呟いたりもしませんでした
よってたかっての虫達が少なくなった頃を見計らって甘い香りを遠慮もなく振り撒いて
誰を誘惑しているのか
ずるい金木犀だ

俺だって 夏からつきまとわれて 迷惑している女の子達がいて

 ....
シュッと宙に向けて突き出した切っ先が
目に飛び込んできた
暗い展示室にひときわ輝く一振り
研ぎ澄まされた刀身が
強いスポットライトを跳ね返して
銀色の光を放っている


思わず吸い込ま ....
窓から覗くこころ

静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない

バスルームにたゆたう湯気

水面の上下で冷た ....
遠い坂道
えっちらおっちら
道に迷って
あっちだこっちだ

先は行止まり
がっかりがっくり
重い足どり
ゆっくりじっくり

電車の足音
がったんごっとん
時計のささやき
 ....
僕は詩を読みます まだ聴いたことのない音を聴き、まだ見たことのない光を見るために詩を読みます 時には波に乗るようにして、時には地面を掘るようにして詩を読みます 何物でもなく、何物でもあるような未明の形 .... 君の心の暗がりにいる天使

白い羽根は埃でいっぱい

眠っているみたいに

じっとしてる




かくれんぼしてるのかい?

幸せが鬼かな




 ....
心の晴れ間は錯覚だから


いつも本当はどんより曇った空より

淀んでいること 

誰も知らないわけじゃない


知らないふり?


できるわけない

心の中なん ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
―適応―
異国で生き抜くために身に付けた術

外国なのだもの、
文化も生活習慣も考え方も
違って当たり前
違いにいちいち目くじら立てていたって
所詮何ひとつ解決しない
抵抗は余計な葛藤 ....
恋人よ
その唇に
甘き吐息を重ねよう

永遠の時は
数えられないけれど
砂時計は刹那を刻む

明けない夜
ふたり魚になって
白い川を泳いでいく

愛染の
罪は深まりつつ
快 ....
 
心に夕陽が沈むと

満天の星

ことばたちがキラキラと



 
眠るときはまるくなる
骨を抜いたイカのように
立派な毛皮に包まれた
ただの肉塊になる

目の玉はビー玉
なにを映すかはまだ決めてない
占いはできないけど明日はみえる
今日と似ていて少し ....
治りかけの小さな傷は
ちょっと痒くなる

我慢できなくなって
その周りをおそるおそる掻いてみたりして

治ってしまえば
こんな小さな傷のことなど
きれいさっぱり忘れてしまうだろうに
 ....
なんでもない詩人たちがけっこう好きなのです
ごく私的でもよいのです
ときに詩的でさえなくとも

ぼくのちっぽけな世界をあたためてくれる
ひとひらの言葉たちがたぶん
ぼくがなんとなくたいせつ ....
お風呂の中で
私の人生とは
と考えた

考えたところで
とまってしまった

そういえばこれも
湯船という船だな
この船で旅に出れぬなら
どこにいても
どこにもゆけない

顔が ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
この地に住まうようになってから
雪に 埋もれて いませんか と
心配の言葉が 描かれ
安堵の虹が 掛かる日が
とても 多い 気がする

なんて ちょっと 他人事のように
のたもう ....
隣ん家の白い猫が鳴いている
早朝五時に朝ごはんをねだって
起き抜けのご主人様の足元を
くるくると尻尾を巻き付けては
あのグレーの瞳で上目っ面気どっているのかもしれない
どうもその声に少し ....
仲間達に出遅れたミンミンゼミが

ここぞとばかりに鳴いている

お前にもまた父と母がいて

脈々と歴史を紡いできたのだろう

その鳴き声は明日への咆哮か

先に逝った仲間達への弔い ....
手のひらを
ひらいたとき
いくつもの時間が
そこで死んでいた

顔をあげると
いくつもの季節が
道路のすみで
凍えていた

ふるえる指で
拾いあげた
だれかの言葉は
死に ....
耳を澄ます雨音のように 囁きを飛ばしたい

伝わらぬ心のバリアに すまし顔ではいられない

囁きを幾層も 飛ばしたい
 きっとよりも もっと この世とあの世の緩やかな層の彼方に

必ず刺 ....
心は目には見えない
心は耳でも聴こえない
心は手では触れられない

思考でもない 記憶でもない
ただ感情というだけではない
心って いったいなんだろう?
 
見えない存在 心の在り処
 ....
「歌いつづければ」
             木の若芽



台風が何事もなく過ぎた朝
日が昇り 一掃された世界に光がしみこむと
歌い出す いのちの声

「歌いつづけなさい
書きつ ....
つんと重い土の匂い
くっきりと黄色い
ガザニアの花
が目にとびこむと
くらくらまわる
からだのうら側

脳天のおくに
かゆみのような
眠けをもちつつ
乖離してしまった
うちと ....
満ちていったのは目が覚めるほどかすかなもの
心肺機能でふと知った気配から
あなたは学んだ

初期化された土嚢の丘で
それとなく聞きだした秘密は
もう眠ったのかもしれない

ときおりつま ....
蝶に似た花に
花に似た蝶がとまっていますね

うろこに似た雲が
ここではないどこかから流れてきて
ここではないどこかへ泳いでいきます
そこは空ですか
ええ
海によく似た空です

せ ....
あの時にその口から

とても聞きたかった言葉

あの時に

だれに聞こえても

かまわなかったのだから

吐き出してしまえばよかった

呟き

しなければ良かった

 ....
世界はやわらかにほほえむ
鋼の構築物は弾力の支点
ぼくたちの内骨格は紅色のスプリングで飾られて
秋の街を歩く

体の直線軸上で世界は右と左に分かれ
感覚器は集中制御室の周辺に配置され
排 ....
uminekoさんの自由詩おすすめリスト(943)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふつう- 芦沢 恵自由詩18*12-10-12
名刺- 中村葵自由詩412-10-11
星は流れない- ぎへいじ自由詩14+*12-10-10
斬る- 渡 ひろ ...自由詩21*12-10-10
機械と水- 中村葵自由詩12*12-10-9
遠い坂道- シホ.N自由詩512-10-9
twitter- 葉leaf自由詩912-10-8
暗がりの天使- 多紀自由詩7*12-10-7
もう一度だけ- 芦沢 恵自由詩18*12-10-7
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
蕁麻疹- 夏美かを ...自由詩17+*12-10-5
【_白夜_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-10-5
満天の星- 殿上 童自由詩26*12-10-4
模様- アルビノ自由詩8*12-10-3
メモワール- そらの珊 ...自由詩33*12-10-3
所属しないうた- 梅昆布茶自由詩28+12-10-3
船旅- 朧月自由詩412-9-18
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
甘い_チョコレート- 藤鈴呼自由詩9*12-9-18
素直- マーブル自由詩6*12-9-17
共鳴- 斜め自由詩312-9-17
ことば- はるな自由詩812-9-17
幾層の励まし- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-16
【_心詠_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-16
歌いつづければ- 木の若芽自由詩412-9-16
泉のふち- シホ.N自由詩5*12-9-16
靄のなかの記念日- 平井容子自由詩912-9-16
うつろい- そらの珊 ...自由詩24*12-9-15
愚かしい- 芦沢 恵自由詩14*12-9-15
サイボーグの秋- 梅昆布茶自由詩912-9-15

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