模様
アルビノ

眠るときはまるくなる
骨を抜いたイカのように
立派な毛皮に包まれた
ただの肉塊になる

目の玉はビー玉
なにを映すかはまだ決めてない
占いはできないけど明日はみえる
今日と似ていて少し違う日
それくらいだろ

きみたちはいつも楽しそうだね
昇進しただの失恋しただの
いつもお祭り騒ぎ
たまに病んだ顔してぼくを撫でるけど
ゴロゴロ言ったら喜ぶの知ってるよ
なんなら腹も見せてやろう

ねこはお気楽でいいね、なんて
付き合ってあげてるのさ
きみたちの方がよっぽど単純にできている
恋人からの連絡ひとつあれば
戦争反対と叫べるんだろ


自由詩 模様 Copyright アルビノ 2012-10-03 10:24:14
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