--僕は彼女の写真を、白く明るいハダカを忘れない
パールの明度とオレンジの彩度
君はマーメイド/マーマレード
あるいは風船でいっぱいの海/渋谷/チカ
リスカ。
チ カ
....
一本のラインが羊を造形する、その工程は普遍化の道程を離れ手工
業の未分化へと進んでいる。進むことは進歩ではない。進むことは
退化ではない。多様化と呼ばれる分岐信仰がラインを圧迫するポイ
ント ....
少し煩かったので首に巻いた鎖を強めに引っ張るとあっけなく死んでしまい仕方なくオブジェにでもと思い立ち鎖を梁に掛けてそのままテコの原理でククッといや本当はズズっという音がして小便やら大便やら ....
うねび/くちかげ
うねび
くちかげにささやぐ め(う)み の
床下に落ちた砂浜、
まうむ、あうむ、みむ、
扉で裏側の思惟が
深くふかくきしっている
傾いた百合……
うつ ....
水晶石に似た秋の日
マツムシソウの咲く藪に潜み
椎の実の落ちる音を聞いていると
誘う声がした
老いたハンミョウは処女のように
悲しげに首をかしげる
ダフネは立ち止まり
誘いつづける
....
これが、かのん
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃん
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃんのポシェット
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃんのポシェット
のなかの白いお ....
森はあたしの同級生で
森というのは苗字ではなく名前で
苗字は山田とか佐藤とか鈴木とか
そういう犬のクソみたいなたぐいだったと
思ってほしい
あたしはいつも森とだけ呼び捨てにした
mor ....
1.
海底にねセ氏120度の温泉を噴き出す海底火山があってね そこにはまっしろな蟹が住んでるんだよ なに食ってるかって硫化水素を利用して増えるバクテリアとかなんとかそんなものを食ってるんだけど ....
太陽は権力の匂いがする
スピキュール、フレア、黒点、がひろがる
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。
君は喪服でフランス人形みたいに愛くるしくて
黒いレモンのペンダントをしていた
泣 ....
10月には花嫁になる予定の女からの電話に
秋晴れの連休でどこかへ連れて行ってもらいたそうな子供たちと
布団干しを手伝ってもらいたそうな妻の目を盗んで
ガレージから車を出す
....
何年かぶりに現代詩手帖を買ってみたのは、85年からこっちの詩を振り返ってみようという特集に惹かれたからなのだけれど、それはちょうど、俺が詩を書くのを休んでいた25歳から35歳までの10年間の空白期間に ....
捨て金魚をした
近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
ここまでの6章で、私は、ネット詩批評の周辺にある5つのもの―――交流・感想・紹介・添削・観賞について書いてきた。これら5つ以外に「解釈」「註釈」などがネット詩批評の周辺にあるが、私は「解釈」を重視して ....
観賞とは、何かを味わうことだ。基本的には、誰だってできる。教わらないでもできる。しかし、味わえる内容やレベルは、知識に大きく左右される。だからこそ「味わい方」を教える/教わるということがありうる。
....
なんてタイトルをつけると怒るだろうか、「我が同志たるトラブルメーカー」というのは、ずばり、山田せばすちゃん(敬称略)のことだ。技術論的批評(もしくは「添削」)の腕前に関しては、彼の右に出るものは少ない ....
私はいちおうセミプロ書評屋である。書評屋の仕事は、おえらい批評家の仕事と大きく違う。書評屋というより、紹介屋と言うほうが近い。紹介屋は、だいたいにおいて「この本は面白いんだから読め!」「この本はくだら ....
私は無類の本好きだが、これまで著者にファンレターを出したのは、2度だけだ。1度目は小学生のときアストリッド・リンドグレーンに。2度目は、高校生のとき栗本薫に。で、実を言えばナイショの3度目があって、そ ....
告白すれば、私は詩人同士の交流に限らず交流とゆーヤツが極端に苦手だ。自分の詩に感想をもらっても、どうレスしたらいいかわかんないし、私生活について質問されたり私生活について語られたりしても、あまり興味が ....
この一連の文章は、タイトルから推測できるように原口くんの「まず、ないものねだりをしないこと」を受けた文章ではあるけれど、別に反論というわけではない。原口くんが、技術論重視の批評者を真っ向から批判してい ....
{引用=さて、ひと思いにやってみようか。
どうきりだしたらよいのか。
「アルフレッド・プルーフロックの恋歌」 T・S・エリオット}
さあ、一緒に出かけよう、私とあなたと
....
--少女の前に突き出されていた花火のうちのひとつが
ひくひくと火花を痙攣させて果てた
藍色の少女には、
次から次へと灯を移し代えられていやいや燃えている花火が
ただのモノクロの火花にしか ....
派閥の旅愁にすこぶる尿意をかきたてられて、地下街を歩くボクの背
を誰かが押すのホントウはボクはアタシでも、きちんと男物のグレー
のスーツだってシャツもネクタイも鼠っぽく、キめてるバレるはずな
ん ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
--神さまのおことばがペニスに記してある
のだから
味わいなさい
さあさ、
なんて
どうしよう
真理、ってなんて
なんっって生臭いの?
屋根裏部屋に棲んでいるあのお方 ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....
--フォン・ギエルケ
不協和音
von-Gierke病
深夜、
僕は、
娘の病名を、韻律のように
繰り返し繰り返し繰り返す
--von-Gierke
フォン・ギエルケ
....
眠ることは死に近い、君よ
僕の腕の中、泣き腫らした目をして、しゃくりあげる赤子
蒸し暑い夜のありふれた、それでいて、不吉なくらい真摯で痛々しい、寝ぐずり
君は運命にあらがうように手足を突っ張り地 ....
わたし
ごくつぶしの耳鳴り芳一と
反転した橋の下
こうもりみたいな夜を過ごす
森の、もっと森の方
ただのニレだったという屍が
糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
窓を開けてテルヒコが部屋へ入ってきた
アキヒコと名乗りわたしのベッドにもぐり込む
夜は深く闇の中で身をこわばらせるわたしの隣で眠るアキヒコ
焦げ臭さとほこりっぽさがわたしのベッドを焦がす
....
窪ワタルさんのおすすめリスト
(634)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『リスカ/チカ』
-
川村 透
自由詩
5*
03-10-16
羊/綿羊/工場とその周辺
-
いとう
自由詩
10
03-10-15
駱駝色の黄昏
-
いとう
自由詩
6
03-10-14
うねび/くちかげ
-
徐 悠史 ...
自由詩
6
03-10-13
秋の日_
-
まんぼう
自由詩
2
03-10-7
『かのん、の』
-
川村 透
自由詩
8*
03-9-19
森の背中
-
佐々宝砂
自由詩
5*
03-9-19
白熱
-
佐々宝砂
自由詩
5
03-8-31
『レクイエム・レモン/ひかり』
-
川村 透
自由詩
6
03-8-14
9月の傾斜
-
山田せば ...
自由詩
4
03-8-14
山田せばすちゃんショウ番外編「やんのかこら、現代詩手帖?」
-
山田せば ...
散文(批評 ...
8
03-8-13
捨て金魚
-
嘉村奈緒
自由詩
33*
03-8-3
Cry_For_The_Moon_7「批評へ、あるいは_Le ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
16*
03-7-29
Cry_For_The_Moon_6「観賞、あるいは詩のソム ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
9
03-7-29
Cry_For_The_Moon_5「添削、あるいは我が同志 ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
03-7-28
Cry_For_The_Moon_4「紹介、あるいは正当な労 ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5*
03-7-28
Cry_For_The_Moon_3「感想、あるいはあなたが ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
03-7-27
Cry_For_The_Moon_2「交流、あるいは火星の人 ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
03-7-27
Cry_For_The_Moon_1「序論のよーなもの」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
8
03-7-27
プルーフロック氏に贈る恋唄
-
佐々宝砂
自由詩
4
03-7-23
『9月11日の線香花火』
-
川村 透
自由詩
5
03-7-11
『Kiss-Piss_ネットワーク』
-
川村 透
自由詩
1
03-7-11
醤油
-
たもつ
自由詩
92
03-7-9
テーブルのうえのフランチェスカ
-
なを
自由詩
32
03-6-18
『神を噛んで。』
-
川村 透
自由詩
1
03-6-8
甘いパン
-
なを
自由詩
6
03-5-8
『von-Gierke・華音』
-
川村 透
自由詩
6
03-5-2
『Kiss・Kid・Kanon』
-
川村 透
自由詩
13
03-5-2
ニレ
-
嘉村奈緒
自由詩
13
03-4-19
『カナリヤのテルヒコ_2003』
-
川村 透
自由詩
4+
03-4-11
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
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