そもそも我国において権威ある詩壇というものが存在するのだろうか? ひどく気になる。

 きわめて発行部数の少ない「詩」の商業誌も複数あるようだが、そのどれをとっても「権威ある詩壇」というのには程 ....
裏返しのミラーボールが
わたしを残して膨張し続け
鋭利はない、
鈍器もない、
じゃうじゃうの手足しかない、
わたしはわたしを壊そうとする
怖そうなわたしを壊そうと
するのにわたしを壊せな ....
遠い街の空にふるえる
甘酸っぱい林檎の
かたちをした心臓は
銀色の影にふちどられ
微かに揺れていて
静かにガラスに映る
しなやかなアウトラインのなかで
切ない果実のように
弾力のある胸 ....
柔らかな夜に静かに落ちる
真っ白なシーツは柔らかく
おやすみなさい子供達
白い卵の割れる朝まで
おやすみなさい子供達
君の上/君が歩けば/追いかける/一番星に/僕はなりたい

都会では/星が見えない/その代わり/空に近づく/ビルの屋上

みずがめ座/想像だけで/結んだら/凶器の鈍器と/死体になった

はず ....
安否された記憶をたどり
行き着いた先にはあなたの島
正午の光も 豊満な裸体も
燃えさかる海へ流される
原色のサルがなき喚く森で出遭った奇怪な蔦をもつ植物たちよ
その乱暴な肢体からは緑の湯気が ....
夜のような血液に充たされたい時があって、

なけない時は特に 私の腕に涙を流してみる


感情の臨界点を探している
蓋のない砂漠を見ている
砂塵に呑み込まれて蜃気楼
くらくらする頭、エ ....
朝 Rock'n Rollで目を醒ましたらシーツが真っ赤だった
薬を飲んで腹這いになった
下唇を噛んだら
鉄の味がした

子宮なんて要らないと思った  神様!
兎に角苛苛した
肌が荒れて ....
宵月が、点滅する
熟したサンドウィッチに齧り付く、君の90°は
壊れる「僕、遠視だから」
頂を避けて、着信履歴、文明機器の縊れを
誘う「頬骨を、殺してよ」
後手に仇、蜜の様なバスルームで ....
くちびくろさんぼ

銀星を憎む製図コンパスについ
た小さい鉛筆のぼくだ
おっかけこする心臓がつぶれそ
うなくちびくろさんぼのぼくだ
くるくるまわるタイガーの春だ
空から桜が散るよ叶わない ....
中性子鉄琴の
下方から湧いた
白球形した幻燈を凝視する



万能の数は軽々と思案し
風化した仮死色ローズが
口々に提案する
あれは
大猿のめくるめく集団Suicideだ

 ....
それは
現代詩の塔の北東にある
救済の香りあふれる果樹園に
傷口を大きく開けて
毒々しく熟れている一個の柘榴の実だ

流れ出る血の
暗赤色のインクで写し取られた
闇の中の星々の煌めきが ....
白くしずかな八月の
午さがりのあかるい部屋である
私はただソファに横たわっている
そして部屋の中空を
一個の檸檬が歩きまわっている
まるで散歩でもしているようだ
いつのまに出現したものやら ....
ありとあらゆる 方法で お前を試したのに
生まれる餓鬼は 悪意に 飢え
ましてや! 福音を 
若き女の 嬌声に 変え
おれに いやなものを 押し付けようとしている

それは 一次元上の 快 ....
緑錆に走る
スレイプニール
星団の航行図
灰色の鬣に
潮の飛沫が煙る

猫が咥える
ドラウプニール
数える端から零れて 
追いきれず諦めた 
くつわの先
  遊び1

モンテカルロ(*1)はフェラーリの独壇場だった。
地中海の強烈な日差しと窮屈なコックピット(*2)でクラクラになりながら、それでも俺は容赦なくアクセルを踏み込む。唸りをあげるシケイ ....
自身の低次の自我のおもむくまま
あれがいい これもいい いやこっち
感覚のおもむきの 流れの先に

一つの部屋がある
モノライトの下で
カケラを集め 復元中
在るべく 在る 自身に向かっ ....
シェリル
まぶしいな、区切られない場所は


名前を持つのかどうかも知らないような虫が
指先をつたってきて
それはぼくになにも響かなかったから
そっとしておいた



シ ....
緑と金と鋼色の円柱が
等距離で嘘をついている
左足の表面が冷たく痺れ
背の後ろで握った手
強く振り出され
呻くなら いつかの喜びの為に
長い柄のスプーンが
宙を駆けて
落ちた音で産れる ....
そう そうして 今日が 来た
(平和と 悪意に 満ちた 今日が)

ましてや 疾患の 不動明王よりも
早く 平和を 奏でるものは
あの 銅鏡の 月!
私を 笑っている
げそげそと
下品 ....
{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
生ぬるい 外見上の 愛などいらぬ
我ら 田舎に 生息し
ダサい 天下を 取る
決して オサレではいけない
我ら すでに 年老いた 自由をもつ
決して 縛られては ならぬ

外見上の 愛な ....
晴天など 俺には 神がかりだ
明るさの 選別は 俺を 善にさせる
晴れの 恐ろしさよ
お前も 若い頃は 太陽を 曇らす
事に ほれ込んだだろうに

駆けていく 又か!
愛は知っている 否 ....
 倒れた太陽を歓迎するかのように、
 恋はすべてを暴露した。
 たのしい季節、
 ランプだけを置き去りにして、
 夕暮はどうしてにこにこしているか。
 ソケットは春が待ちどおしい。
  ....
トミノ、
トミノ、
かわいいトミノ。
おまえの眼玉の裏側の
冷たい炎の燃えさかる
ちいさな地獄の真ん中で、
真っ朱な花がただ一輪
いまゆっくりと綻んだ。
トミノ、
トミノ、
かわい ....
「月の光の成分をリバースエンジニアリングすることを禁ず。瓶詰めもまたこれを禁ず。ジャムにすることはもっともこれを禁ず」

夜をシミュレートしたいというのはすべての徹夜の願いではないでしょうか。で ....
朝目覚めの時も
一日の休息の真昼も
ゆったりとした空気に染まる
夕暮れも

私は貴女とキスをする

夜は気まぐれ坊やが
時折仲間に加わりながら
いつもの三人と乱交パーテ ....
死にたいと言う気持ちは病気
治すべき病です

人は生きる義務を背負って生まれてきたはず
それを途中放棄する権利は選択肢としてあっても
絶対引いてはいけないカードです

死は時々冬の朝の寝 ....
六崎氏のいじめ雑考を見て、一応、自分のいじめ感を書こうと思う。
補足しておくところがあるとすれば、人には個々の性格があり、六崎氏は本当に薬でラリってたんではないかと思うぞ。ちょっと考えれば、色んな視 ....
 午ちかくにもなって
太陽が燻されるように見え隠れする、
いたるところに立ちのぼる煙の墓標/廃墟となった街に
  なきさけぶ声、
 地上を這い回るかのような
低く呻く「うううう・・・・という ....
六崎杏介さんのおすすめリスト(296)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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