ずっとここに住んでいる
ここがどこなのか
わたしにはよくわからないけれど
アル日
ここに
白い服を着た
顔のない誰かが
わたしを連れてきてくれた
わたしの手を引いて

それからずっ ....
前世と来世の間 彼の世にて
無数の吾が私になる前の構想

吾に5本の指がついている場合
オノコになるだろうか
うむ、メノコやも知れぬ

吾はさっそく5本の指だけを拝借して
予行練習 ....
神すら死すこの邦で
滅すべき王もなく
ただ縊死するに任せるこのアイランドで。
ISLANDS
不沈なるこの島々
漂着し腐爛するお前達
其れは我々の過去。
総ての死の後にすら生あるこの島々 ....
ポン!ポンチキチキチキ
ポンチッキ ひらけ!
ひらけ!ひらくな!
ばじだないんだがだもおぉ
クボタンで秘孔をグーリグリしてやるっ

上戸彩が宣伝してるアイスを食べて
クールショック!
 ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
【シーン1】
舞台は海外。時代は現在。学会の会場のようなところ。会場は満員。夜。カメラはまず会場を俯瞰し、それから屋根に近い高く大きな窓へ。その窓を外側から割って、光り輝くような女性がスローモーショ ....
学校の坂を
手をつないで駆け降りると
二人は、体ごと海になった。


作務衣のまま飛び込んで重く
泳ぎ疲れた僧侶は
制服を脱いで藍色の水着になった少女を
波打ち際に横たえる

少女 ....
春が
わたしの中に入ると
増えます
やがて溢れ出して
玄関では靴が
遊びたそうにしています
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
誰にくれてやることもせずむさぼった
粗いフィルムの陰影を透しスカートから
のぞくガーターの片りんを思う
音量は振動となり骨肉に伝う こんなときには
ありがたい むさぼるだけ
むさぼっ ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち

入射光による二次元投影
輪郭だけのモザイク
水底に
水底にゆらゆら

瞬間ごとには
結晶 ....
■川村 透 [22:35:20]

Spoken Words
恋もポップに見えて来た。ジャジィでダルなWord
やわらかく気のふれたこの世界
風がひかりに変わるまで。
片手に知識をかかえて ....
鴉来る数十羽来る空は青

鴉悲しまず空の青海のあを

山に海に日の唇づくるとも鴉

鴉鳴く読点多き文読めば

人死にの記事を切り抜く鴉鳴く

鴉捨てにゆきてかえらぬおとうとよ

 ....
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか 
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
フランソワの無邪気に
毛が纏わり
駆けてく山羊の
背にもう一度
ふれようと
毛糸に手を通す ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目

しじまの底に射す 水銀のセレーネ

高く遠い月は 手のひらに近く



涙に濡れる野辺に ニンフは眠る

隔てられた人の ほろほろと震える肌
 ....
イニシエから針刺し鼓動する 族 習慣にならない呼吸の連続
特急烈士の裾は太陽に照らし 服 Freeの砂漠地帯穴3つ
勝負に運願は簀巻き垂れ流し 糸 己を守り袋の中で安住する
実りてなおと ....
  
    望んでいたのか仕組んでいたのか遊ばれていたのかは知る由もない
よ。だいいち問題はそんなことじゃないんだ。滝川幼稚園すみれ組のタケシ
君は私の初恋の人。ませた私は教室でいつもタケシ君 ....
  
ドライヴに行った
内側をぐるぐる回転して とうとう下に落ちたっけ
でも大丈夫 船長デイヴィッド・ウィルソン
俺たちはとても上手くやったから
でも上手くやれなかった俺たち以外の1人の彼は ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
数字が現れてその清潔なものを刈り取ってゆく

砂の中に消える
名を呼べ
それらを巡る降雨
肉は全てINRI
万物は氷の定規
乾燥し眠りにつく

バスは何処まで行く?

手袋に呪わ ....
野生の呼び声を真似て 空を見上げる
数えられる雲の数だけ数えられる仲間と
数えるのを待ちながら数えられない他人たち
結託して
町の廃工場でシンナーを吸う
煙突から見える空は黒い
もしくは見 ....
君とアリス・ドライブの途中
蒼い森の入り口で白い車の息があがった。
僕は
車のボンネットを開けてしたたかに朝の蒸気を浴びる
ナビ・シートでは彼女のソウルが
コールタールの音をたてているんだろ ....
白いテーブルクロスに
白い皿
ナイフとフォークに
サラダとワイン
ポタージュスープに
若鶏のエヒフ

ここでなければならない理由は
おそらく無いはず
地形は平坦でいて
入り組んでい ....
ス、べる
 ファスト、ぶ
   レク、ファスト
    モゥロウ
      ティーン、ン


ウ、える、コ
 ンドル、ド
   ルフ、エンド
    ルフィン、グデビ
     ....
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