すべてのおすすめ
君の上/君が歩けば/追いかける/一番星に/僕はなりたい
都会では/星が見えない/その代わり/空に近づく/ビルの屋上
みずがめ座/想像だけで/結んだら/凶器の鈍器と/死体になった
はず ....
君はまだ起きてこないね珍しく 焦げたトースト急いで隠そう
私より長い睫を持つあなた 思わずビューラー挟みたくなる
油性ペン落書きしがいがありそうだ 眠る額に「愛」の一文字
日曜の朝に ....
太陽の垂直父性に卑屈な笑み死んでいるのだ夏の日はただ
逃げた月誰もが自分の声を出す取りこぼされた知覚の外で
下駄の音に合わせて手玉そらに舞う犬と私の居ない季節に
詰襟が食い込む首で油揚げ拾う原っぱ葬列の順
右耳に綺麗なものだけ詰め込んで昨日覚えた公式で解く
張り付いた理 ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡
(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
....
トランプをきるのがうまい手品師の名刺がころころ変わるのはなぜ?
テーブルに咲かせてしまった薔薇だから血にまみれつつ手に取る醤油
この剣をここに刺しますこの剣はここに刺します あら不 ....
とりあえず、ではじまる朝の洗面所嘔吐している昨日の夢を
長いながい蝶のねむりをほどくとき薔薇の二文字のほころぶを言ふ
とうもろこし畑に無数の歯は落ちて兄弟喧嘩に暮れゆく夕陽
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平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A
表
発句 夏木立木漏れ日まるくなりにけり
脇 手足伸ばして歩く歓び
第三 園児らの帽子ばか ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ
滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋
鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬
無 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる
夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄
鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ
鏡台に映る妹べにを ....