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十二月の
さみしい水の底から
きみのささやきに
耳を澄ませる
ふるえる感情の
ひとつ ひとしずく
その波紋
その不自由
どうして人は
急ぐのだろうね
日時計の影が
伸び縮 ....
僕たちは行進する
雨と雨と雨の合間を
かなしみの残る青空に
バシュポン
圧縮した空気は開放され
白い弾丸は
砲の初速を逃れた彼方で
小さな羽を広げる
あの
遥か積乱雲と日輪草の
....
非常階段は
ぜんぶ空に途切れているから
僕の指先はどこへも辿り着けない
そうして
夕暮れは何度も流れて
僕の肩甲骨を
ないがしろにするのです
(お母さんに来てもらいますからね
....
演劇部の先輩のふくらはぎに
さくり、と突きたつ
矢文になりたい
長閑な朝の通学路に
あらっ?と気づかれて
さらさらほどかれたい
演目は
「草原とピアノと少女と」
そんなガラス球 ....
夕暮れの水位は
さざなみ
浅い胸に、さざなみ
空白で埋めたはずの
小さな画布が
素朴に満ちてゆく
海面に浮かぶ
危うい杭に
うずくまる鳥の
膨らませた羽から
零れる文字のやさし ....
この船は
すばらしく安全だから
お金持ちの人も
貧乏な人も
みんな乗るといいよ
僕らが
永いことかかって造った船だけど
黒い人も
白い人も
乗るといいよ
でも、たくさん乗ると
....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない
(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
はちはちよんさんの佐野権太さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ピアニシモ
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佐野権太
自由詩
28*
09-12-12
鳩砲
-
佐野権太
自由詩
27*
09-7-2
万引き少年
-
佐野権太
自由詩
9*
09-6-30
先輩フェチ
-
佐野権太
自由詩
22*
09-5-29
素描
-
佐野権太
自由詩
19+*
09-1-29
ボートピープル
-
佐野権太
自由詩
8*
08-11-27
むーみん
-
佐野権太
自由詩
13*
08-11-21
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