そこそこに慌ただしい日をこなしたあとは
急ぎの用ではない
コマゴマを
脇へ全部追いやって

静かに坐ってまゆつくる

まゆからでてきたからといって
羽根あるものになるでなし
わたしは ....
未来は光より早く進む

知識の海は今日も荒れていた

僕が死ぬ夢を見た

気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた

約束の時間には間に合いそうになかった

想像は毎回期待していた ....
からだがガラスのようになっています
ひと恋しさなども浮かびません
ぬくもりなどもいまさらです
ロボットと愛を語らい合いたい
だれをさがすこともない夜でした
しずかな寒い夜でした
生きている ....
佐藤正午や横尾忠則が描いたY字路

織り成す綾であり

しずかに開いた不思議であるY字路


ひとは舟とすれ違い

川とは相対している

どこかで決められているのだろうか

 ....
小さな想いを

ここから届く
白い世界で

儚い音でも
見つけてくれますか
足音を数えて
今夜こそ
あなたの可愛い
乙女になるのだと
敬虔な祈りを
捧げます


私の
町に
雪が降ります
白い
小さな雪
私のまつ毛にも
少し
休んで
誰よりも
 ....
{画像=110126124855.jpg}

小さな南の島の
星砂の浜に
小さな青海亀が生まれました
波の泡のように柔らかな水色の甲羅を背負った
たくさんの子海亀たち
まあるいお月さ ....
もてない男が浮気しないコツを喋っているようなものだ

そういうやつは感謝されることに飢えている

なら感謝してやればいい

やつは調子に乗るかも知れない

調子に乗らせておけばいい
 ....
どこかで計算されているのか

寄る辺ない営みだけが確かです

人生の遥か範囲で

運命や宿命が

遠い燎原のようだ

太陽系第三惑星に届いた星は

勝手に名前をつけられている
 ....
人はデジタルなものに支配されているのか

人はアナログなものに支配されているのか

そのどちらもなのか

どちらでもないのか


人には依りどころが必要なようだ

思想や情動の成 ....
僕の心にハサミを入れて
切り売りしてみたんだ
全部並べてさ
いい心と悪い心と
どっちが売れるか試してみたんだ

よく晴れた朝に
車はない道路に
脇には見たことの無い
花が咲いていた
 ....
「どうして君は走らないの?」とクラスの女子に聞かれて私はこう答えた。
「サンダルだから。」

私が通っていた小学校には
“ランニングをサボった人がいた場合は、その人の周りを走る”
という風 ....
ひとの明かりが照らす夜から
星の光を洗い出して
空を見る

冷たい空気に頬を浸して
昔覚えた星の名を
思い出そう と

{引用=ベテルギウス リデル
カストル ポルックス
シリウス ....
たとえば君が
太陽や月でなくとも
シリウスようなきらめきで
夜空に祝福を与えてくれる

たとえば君が
笑顔を失ったとしても
僕がお道化になって
気付かれないように
君の元へ駈けつけよ ....
いつまでも
どこまでも
離れてゆく
その手と
この手

遠い
そのふたつのへだたりに
風が流れる
 水に
 浸されたゆびに
 からむ水草
 きらめく陽射し
ふたつのへだたりに ....
とろりとろりと
日が暮れて
お社の石灯篭の暗い影
僕の背丈より
いつの間にか長い

鬱蒼と生い茂る鎮守の森
空にはねぐらに帰ってきた鴉の
黒く騒がしい群れ
忍び寄る夕闇せかされて
 ....
駄菓子屋の側に置かれた自動販売機は
存在を知ったときからもうおんぼろで
お金を入れてボタンを押しても
蹴っても叩いても何も出てこなかった


お店を切り盛りしていた女主人は
存在を知った ....
足もとのカラスは飛び去らなかった

朝のホテル街をふたりで歩いた

いいのに、でも、ありがとう、

女を駅まで送っていた

ぼくらはたとえ話のなかを生きている


これは、なにか ....
丸い鈴の葉と
赤いリボンを生やした大きなポプラの木に
いつからかカメレオンが一匹棲みついた


僕はいつもプロペラ飛行機の窓や
鉄格子の向こうからそれを見ていた


彼はとても臆病な ....
六十八年まえのある日

ぼくらの先輩は

ハワイに奇襲攻撃を仕掛けた

それが実は傍受され

逆に仕掛けられたものであったとしても

十二の空を蒼天と呼ぶ

司令長官の激烈な真 ....
世の限りにおいて
たとえこの身を呪えども如何に他者を呪うことなどできようか
永遠の屹立 その美しさよ

愛はただそこにあるもの
その眼差しの重さよ 疑う由もなく
この身がやかれ灰になったと ....
お肌の水分量を測定する機械で
琵琶湖の水分量を測定する事は可能か
その疑念を頭から消し去れぬまま
私は仙人になって山奥に入って来た
お肌の水分量を測定する機械で
琵琶湖の水分量を測定する事は ....
尺八教室だらけの町角に
篳篥吹きの俺はたたずみ
懐中に残る金高を数えて
明日からの暮らしを慮った
パンティーストッキングは本当にすばらしいなあ!
パンティーストッキングは本当にあたたかいなあ!
うわごとのように繰り返す君はもう駄目なんだね
白い病室のベッドに縛り付けられた君はもう駄目なんだね ....
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
富士山麓の天然水を飲んだ後
私の体内で生成されたる尿を
君は汚水と言い張るつもりかね
そんな事を言ったら逮捕されるから
私は絶対に言いやしないけれどね
でも君は実際のところどう思う
汚水な ....
くたびれた顔でうつむき
若さが足りないと呟く君の
その横顔に7歳と書いてあげたら
恥ずかしそうにはにかんだ君に
何か鈍器のような物で殴打された
雪男を捕獲したいと思う人は
雪の中に大勢の男を放って
思う存分捕まえれば良いと思う
平坦な道をとぼとぼ歩いていくことが
いつしか当たり前になっていて
地図にない道を通ろうとすることを
鼻で笑うことが多くなった

冗談を言うつもりはさらさらない
仮にそうであったとしても
 ....
今夜の月が黄色なら
綺麗に身支度を整えて
遠くに旅へ
小さな奇跡が
起きますように
ピアノのラの音を頂戴

たくさんの荷物は要らないの
そう
好きな音楽だけでいいかも
思い出なんて ....
瀬崎 虎彦さんのおすすめリスト(796)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まゆつく- 笠原 ち ...自由詩14*09-12-18
僕が死ぬ夢を見た- こめ自由詩1309-12-17
しずかな寒い夜でした- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-17
Y字路の川をゆくひとや舟- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-13
pianissimo_- ユメミ  ...自由詩509-12-13
聖夜- さき自由詩609-12-13
アオウミガメの百年- 楽恵自由詩10*09-12-12
もてない男- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-12
遠い燎原- 吉岡ペペ ...自由詩709-12-11
テロは思想か情動か- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-11
心売りの少年- 朧月自由詩509-12-10
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●- ひとなつ自由詩11*09-12-10
星の名- 照留 セ ...自由詩6*09-12-9
クロスロード- within自由詩12*09-12-9
在るために- 浅見 豊自由詩309-12-9
とおりゃんせ- 楽恵自由詩11*09-12-9
駄菓子屋のソネット- あ。自由詩14*09-12-8
二度とは口にせずにいた- 吉岡ペペ ...自由詩1209-12-7
カメレオン飛ぶ- 楽恵自由詩3*09-12-7
十二の空を蒼天と呼ぶ- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-6
詩との契約- カナシミ ...自由詩209-12-6
保湿- セガール ...自由詩109-12-5
- セガール ...自由詩309-12-5
帯革- セガール ...自由詩509-12-5
仕度- 笠原 ち ...自由詩18*09-12-4
罪状認否- セガール ...自由詩209-12-4
ヤング- セガール ...自由詩309-12-4
ゆきお- セガール ...自由詩209-12-4
あまのじゃく- 中原 那 ...自由詩17+*09-12-3
moon- ミツバチ自由詩17*09-12-3

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