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向う岸めがけて石を投げる
不様なフォームで
何度も 何度も

自分の何処かにへばりついた
決して懐かしくない想いを
危うげな放物線に託して
思いっきり放り出す

届いたことはない ....
明後日の今頃には
きっとわたし、泣いてる

ハナキンなんて言葉が流行ったっけ
週末の空気はほこりっぽくて
ろ過された部分だけを吸い込もうと
口を無意識にぱくぱくとさせる

大嫌いなもの ....
わたしの、隙だらけの皮膚を突き抜けて
メタセコイアが生えている
臓器はいつしか記憶を失くし
葉脈を血液だけがめぐりつづけいる



あまりにむごい手つきで
世界が わたしを愛してや ....
シグナルを待つ間
雨の音ばかり聞いていた
せつなさが押し寄せて
あわててアクセルを踏めば
頬を伝わる涙に気付く

外はサイレントレイン
あなたの声も聞こえない
まるで逃げるように車を飛 ....
父が亡くなっても泣かなかったくせして
MJの死にはわんわんと泣いた

そんなものだよね

近くて遠い悲しみと
遠くても近くに感じられる悲しみ

人生のアルバムから今まで生きてきた記録が ....
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が

ちゃぷんちゃぷん
揺れている

ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る

水が濁って
少ない人がいた時は
 ....
The lie of 100 defended me.

The world of the truth cruelly hardened by the lie at time is warm.  ....
名まえを聞かれると
your moon
そう、答える
乃(なんじ)の月
男たちはその名に感心し
私は好い気になって、
mは胸の柔らかな二つのふくらみ
ooは下の二つの穴、そして、
 ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
ハタチの1年間
スッピンよりも化粧をして学校に行った日の方が多かった
大人ってこういうことだと
見なくていい部分は上手に見えないようにできるようになった

誰のための化粧ですかと後輩に言われ ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
深くため息をついて
指の軋みを聞きながら
風に捲れ上がる白と黒の

立ち止まっている時間の
やけに霞んだ太陽は
昔日の色をして

薄闇の縁側で見る
あなたの横顔は
丁寧に折るシャツ ....
分からないわ
何度そう言われても
私には分からない

分からないわ
そんなに泣いて頼まれても
私には分からない

分からないわ
だって別れる理由なんて私にはないもの
分かりたくない ....
隣の部屋のカップルは
毎晩遅くまで話をしている
笑い声がわたしのベットまで聞こえていて 眠れない
わたしは耳をすます

彼らがセックスをするとき
わたしは自分の恥部に手を当てて
そこから ....
そうかこれからはもう
小さな公園で手をつなぐこともなく
いつまでも手を振って明日また会うことを
誓わなくなるんだ

僕らの道は花
風にゆれておぼつかない
緑に光る茎や葉っぱ
時々は誰か ....
忘れかけている遠い記憶のあの子

白いワンピースがお気に入りだった
生まれつき色素が薄かったようで
肌は陶器のようにつるりと白く
髪は太陽に透けるような茶色だった

大人は口をそろえて
 ....
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる

たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
わたしはちっとも朽ちない
咲いているあの赤い花のように
なぜわたしはいつまでたっても
朽ちていかないのだろう

食パンに生えたカビをまとっても
古くなるだけ
わたしは朽ちない ....
沈んでいた言葉がいま、動き出す
オート構築されてゆく
この手でつくりあげた方程式も
組み替えられていく無情
あたしは頭を抱えているだけ

記憶はつくられた意識の中
あたしらの足 ....
願いは滲んだ空より暗く汚れた考え。
ありえないと分かっていても信じずにはいられなくて。
本当にそんな人だったらきっと想いもしなかっただろうに、
そんな人であることを心の隅で祈っている。
優しい ....
明け方に夢を見た
ミントゼリーを張ったプールに
頭から突き刺さる夢

飛板から身を投げ出した時
迫る水面は
まだ薄青く揺らいでいた

伸びきった指先が
水面を割る直前に
プール ....
誰もが
好きな人に
手紙を書くとき
詩人になれる
不思議さ
大切かどうかわからない記憶は
抱えていた膝小僧のかさぶたにある

転んだのは最近のことだったか
それとも遠い過去のことか
鉄さびのようなすすけた色は
かつて赤い液体であっただろうことを
 ....
氷上に立ってから 足ははりつき
常もままならない

尚も失う感覚が 底をみせている
尚も遠のく戦意は既に 月をみせている

氷上の月となり 冷たい光をうつすのか
はりつく皮を剥いででも  ....
「私の部屋には本の海があるの」 
それは青くて透き通る綺麗な海で
触るととっても冷たかった

浜辺に腰かけて海を見る
彼女は僕を海に誘う
少し勇気を出して飛び込む僕

中はもっと綺麗だ ....
空の背中に
茜色の翼が生えて
夜が終わる
オーケストラの余韻のように
薄れゆく星たち

ああおはよう
今朝のミルクはいつもより冷えて
そんなことが
秋へと読み進むセンテンス

明 ....
心地よいことは
細胞の記憶に
組み込まれ
嫌なことは
記憶の外部にある
と思いたいけれども
大概 嫌なことの方を
たくさん憶えている
叶ったことより
叶わなかったことが
桁違いに多 ....
ギリシャという国の
ある島では
女が 女を
いつくしんでいたという

緑ひしめく小さな島よ
木々が父で
砂浜が母ならば
そんな愛をゆるしてくれるのだろう

いいえ ゆるされない愛な ....
また明日がやってくる


それを想うだけで息が苦しくなるのは
世界がちょっぴり私にとってイジワルだから


願わなくともやってくる明日が残酷なのは
私がちょっぴり弱いから


い ....
「あたい映画家になるの!夢は大きく目指せ海外」
夢見て高校を飛び出した桂木さん
窓の外から走り出す桂木さんが見えた

野を越え
山を越え
たくさん街を通り過ぎ

野を越え
山を越え
 ....
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