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葡萄色のゼリーのような海と空は
きっと絵のように美しい 
いいえ きっと海の ほんとうは 絵なんかでは 表わせない
憶万の色と光と影を 海と空は もっているのだろうから

けれど わ ....
女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ

男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ

女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
これ以上この穢れた空気を吸いたくない
もうこれ以上息が出来ない
この世界はまるで変わろうとしない
まるで自転を忘れた地球
この惨劇を見たくない
部屋の電気を消すのと同時に
世界も一 ....
見とれていた風の色が変わり
大きく揺れる大気
陰は葉の間をかすめて活きている
組まれた枝は立体を崩すなと囁き
丸めた幹のテレスコープ
尾根を鳥瞰したとき

落ちるような光

しかし天 ....
Monster Monster いっぱい好きって言って足りない 身の程ならば知っている
薄汚さなら知っている
壊れかけてる玩具のピエロの人形の
片腕一本剥ぎ取って
眠れぬ夜にも朝は来る

だんだんと沈んでいく
だんだんと沈んでいく

それがたまら ....
緩やかな月明かりの下
幻聴なのかと疑ってしまう
微かな電灯の震え
君と僕との待ち合わせ

君の姿が月に照らされ
僕の姿は闇に浮かぶ


 「今なら、死んでも良いな」
僕 ....
切れかけの電灯

霧が靄となり街を融かして呑み込む光景

真っ直ぐだと思って
実は傾いている電柱
世界が傾いて見える

あの三日月は何故嗤う

階のボタンを押さないと
エ ....
|
 神      |   
 よ
 我
 を         |
 許    | 
 し
 給               |
 え

     ┃           ....
差し伸べられた手は友か
撫でられた頭は子か
迷う心は己か

付き従わぬ雫
ひるがえって花

時に止まり
空に泊まり
力に捌け

うわごとを繰り返す君
君なんて居ない僕
飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
         涙
         神よ
        どうか
        許し給え
       この罪深き
        木偶人形
         ....
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした

見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた

青っぽい砂の地面 ....
マスター、恋を一杯

では…少々お待ちを


カクテルを飲んだら

咽せて涙が出て
胸が苦しくなり
心地良くて夜も眠れなかった
紙の鏡が風のなかにあり
風ばかり映して黙っている
光の重さに
歪みまたたく


覆うことなく
重なることなく
ただ端は端に
先は先に触れ火を放つ


地に降 ....
小さな町が海に飲まれた日 
とても嬉しかったわ
だって数年前 あの町の若者たちは
女を車に閉じ込めて何日も連れ回したのだもの
有り金を奪い
空腹を精液で補わせて
あの中の一人ぐらい死んだの ....
今この目で見える世界それは所詮は眼球の中の世界しかしこの世は広いだろう途方もなく出口も無く端も終わりも無い世界だがそれも分からない自分は何も分からない自分とは何か?他人を知る前に見てみたいそんな小さく .... いつでも今を精一杯
いつも元気いっぱい
バイタリティに溢れ
色んなところに顔出して
目立って笑って
つながってくの大好き

という嘘を
ずっとついてきたんだ

いつでも今が精一杯
 ....
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ....
`..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:........_______,

ポフン……
………………ポフン…
 ....
電車通りの雨あがり
スイートピイの茶亭いで
若きびおろん弾きひとり
舗道にスウベニイルなり


少年少女手をとりて
頬紅らめてをづをづと
きき入るスウベニイルかな
びおろん弾きの夢心 ....
ベッドに投下された身体
嘘みたいに
悪くない気分
痙攣する筋肉を
抑えても
感覚が無いのは何故?
(焦点が定まらない、天井が歪む)
今日一日がフラッシュバック

痺れ
 ....
シタタタタン、シタタタタン

気が付いたら降っていた
白い雨の中に進み
差しかけた傘を放り投げた
もう、どうでも良い
と思って
僕の全ても放り投げてから
浴びた白い雨は
なん ....
ありがとうが言えた日
ほっとして少し
目の奥が熱くなった

出会った頃を二人
思い出して語った

始まりのスピードはやっぱり
少し違ったけど

今は同じ温もりと安心が
この小さな ....
硬い音が
 塔に響く
  一段目と
   靴底の音
    誰も見ぬ
     静寂の中
      二歩目を
       踏み出す
        コォーン
         ....
つゆぞらの
車窓にぴしゃり
みずのゆめ
ふいに気がついた
目のあった
エレベーターの鏡に映る
水の目をしたあたし
着替えた綿の白シャツの
まとわりつく
抱擁の感触  ....
「ウイグル帽は止めとけ」
砂漠の砂と陽に焼けた案内人は言った
空港の前の道路に立っていた兵士が
死んだ伯父の口調を思い出させる


「殺せ」
そう言われたんや
粗末ななりして、笊持った ....
美しく澄んだ
限りなく静かな湖
透き通った水は
陽の光を揺らし
底まで見渡せる

風が漣を踊らせて
木の葉が船のように浮かぶが
そこには誰もいない
そこには何もいない

 ....
この音楽が止まるまでは放っといて
何も考えたくないんだ 今は
悲しいのは嫌だから
寂しいのは嫌だから
何も失いたくないけれど
今はこの音楽に身を浸したいだけ


まるで目隠しさ ....
僕の想いは鏡の一部
鏡の破片
粉々に散った僕の一部

部屋中を埋め尽くす鏡には
紛れもない僕がいる

鏡の地平線の中に
変幻自在の世界が広がる

だから
けれど
鏡は
 ....
Gitonさんの自由詩おすすめリスト(452)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゼリー色の夏- るるりら自由詩24+*14-7-26
鍵を守る女- 朧月自由詩314-7-25
ストレス- 凍月自由詩3*14-7-25
昇る雷- 水素自由詩6*14-7-25
Monster_Monster_いっぱい好きって言って足りな ...- 北大路京 ...自由詩414-7-25
プルチネッラ- baby bird自由詩214-7-24
零ふたり- 凍月自由詩4*14-7-22
人間の風景- 凍月自由詩3*14-7-21
テスト;■□|┃- 凍月自由詩2*14-7-21
差し伸べられた手は友か- 水素自由詩2*14-7-21
青い砂漠- 凍月自由詩8*14-7-20
一滴の予告- 凍月自由詩4*14-7-19
4秒でいち- 凍月自由詩5*14-7-19
カクテル- 凍月自由詩2*14-7-18
ひとつ_湛える_Ⅱ- 木立 悟自由詩514-7-17
It's_mourning- 凛々椿自由詩414-7-17
潜る- 凍月自由詩1*14-7-17
嘘、いっぱい- 森川美咲自由詩4*14-7-17
仮面- 凍月自由詩3*14-7-16
月面より其方へ- 凍月自由詩1*14-7-15
街角- 織部桐二 ...自由詩1*14-7-15
痺れ- 凍月自由詩2*14-7-14
白雨- 凍月自由詩3*14-7-13
小さな部屋で- 森川美咲自由詩3*14-7-13
螺旋階段A- 凍月自由詩4*14-7-12
『水』- あおい満 ...自由詩514-7-12
荒野にて- 山部 佳自由詩414-7-12
- 凍月自由詩3*14-7-11
残響- 凍月自由詩3*14-7-11
鏡片- 凍月自由詩1*14-7-10

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