すべてのおすすめ
わたしの家族は、みなそれぞれにパソコンを持っていて、わたしはといえば、専用のものはないのだが、家族供用とされた一台はもうほとんどわたしだけが使っているので、実際はそれがわたしの占有のようになってい ....
まずは思い出話から始めさせていただく。
かつて私の父は、射撃の腕前がなかなかのものだったらしい。まぁ殺し屋だったんですがね、結婚を機に廃業したのも遠い昔のお話です。
で、子供の頃、そんな父とア ....
中国人の女。
そいつに今、いいところを舐められている。
ねばっこい感触が先端から根元までを包み込むように、もしくは吸い上げるように、長い間続いている。
高原は遥か遠く、中腹だけが果て ....
何にもならない何にもならない。俺は何もしたくない。多分ずっと俺は「いつ死のうか」と考えている理由があるのだろうけど俺には分からない。けどまた気がつくと考えている。いつ死のうか。
馬鹿、とまた違う ....
味噌汁や羊羹は暗がりの中で喰うのがいいと谷崎潤一郎が言っていたが、干し柿もそんな部類だろうと、邦春は思った。
干し柿というのは、何しろ見目がよろしくない。
硬く皺を寄せて、モノによっては白い ....
ジェームスブラウンが「俺の音楽使って面白い事しろよな」と言ったもんだから、サンプリング文化が生まれてヒップホップが大流行した、みたいな話を何処かで聞いた。生憎、ヒップホップ文化には詳しく無いので深 ....
架空の国の話をする。
その国(仮にA国とする)はもとより存在しないことはおろか、むしろ僕の頭の中で自由に形を変える。例えばあるときは広大な海原にぽつんと浮かぶ島国であったりする。僕はアイリッ ....
憎しみからは何も生まれない。
そんなのわかっているのに、傷が癒えないまま月日が過ぎる。
何のプライドなのかわからないけど。
そんなプライドいつからあったの?って自問するくらい。
嘘をつ ....
この言葉は、「人生」が何を差すかで意味が大きく変わる。
この先の「未来」の人生を諦めてしまうのならば、
その生き方はある意味生きることの放棄であり、愚の骨頂である。
....
そう呼ぶには勢力が強く、些か風情に欠ける感はあるものの、私はこのような秋の夜長が堪らなく好きであり、また同時にその余りにも寂莫とした暗闇にいつも堪えられない。
私を喧騒からすっかりと隔て、ひ ....
んでそのメル友の女の子と電話しててんけど、どこ住んでんの?ってその子に聞いても適当なことばっかゆって全然教えてくれなかった。
「おれミナミ住んでんねんけど、どこ住んでんの?話聞いとったらユミちゃんも ....
ボリス・グロイス「ユダヤの逆説、ヨーロッパの逆説 —テーオドール・レッシングの『ユダヤ人の自己憎悪』によせて—」(『思想』806、1991)という論文を読んだ。
↓
h ....
全然気にも留めてなくてなんとなく続けてた女からのメールがある日途絶えたけど別にかまわんと思ってた。おれは以前それ系の会社にちょっとの間居たのでそこら辺の勝手は普通の人より分かっている方だ。なのでその子 ....
映画『HELP!』を観るとリンゴのスティックさばきにしびれてしまう。
まず『ヘルプ!』のイントロブレイク直後のフィルイン。両腕をタムの上に真っ直ぐ伸ばして構えたかと思うと、ダダダダッと打ち鳴ら ....
白んだ月が、ビルの谷間にぼんやりと浮かんでいて、僕の想いも白けてしまったなと行くあてのない感慨を持て余してしまう。一度も君を抱きしめられなかった思い出を、缶コーヒーとセブンスターで追悼して、また歩き出 ....
夕暮れの風が民家の風鈴を鳴らし、
茜色のまなざしで今日をねぎらうように、わたしの頬を撫でてくれる。
その涼しさに、ほっとして深く息を吐く。
庭先には、萎れた朝顔が脱ぎ捨てた服のように垂れ下がり、 ....
作文書きます。
自分の原風景は間違いなく 富ヶ谷の家の隣の空地だ。そこには子供の時のことが全部詰まっている。その空地に面して土手がある。土手と呼んでいるが、松壽町のお屋敷の敷地の一部で、入って ....
人が生まれて、生きはじめる。
川が生まれて、流れ始める。
人生の区切りがあって、馴染んだ人と別れ、新しい人と出会う。
支流への分かれ道があって、今までの流れと別れて、新しい流れに入る。
....
雲一つ無い晴天は私の心を曇らせる。
余りにも清清しい青は、私に逃げ道を与えることなく迫り来るからだ。
今朝はそんな空の下、いつものように高い塀に囲まれながら朝礼をした。
一日のうち ....
少し前迄、初老の両親とこの店で食事をしていた。メニューを見る時に、視力の落ちた目を顰(しか)める父と母の前に座り、相変わらずふらふらと生きている自分を申し訳なく思う気持を抑えながら、何気ない会話 ....
見事な二日酔いです。
僕の二日酔いの民間薬は、近所の「あいおい」といううどん屋さんの、おろし生姜たっぷりあんかけうどんです。これを食べればたいていのむかつきは抑えられ、身体は楽になります。ところ ....
これは2年くらい前に何気に書いた散文です。
ただ、これが自由詩なのか散文なのかわかりません。物語の主人公は僕ではありませんが、物語は僕が想像の中で体験した事実です。そういう意味ではエッセイなのかもし ....
1年ほど前から詩を書き始めた55歳の弁護士です。どうせなら芸術性のある詩が投稿されているようなところで批評された方がよいかなどと傲慢にも思い、あるサイトをのぞきました。そこに投稿されている詩もレスも ....
ぼくには、会いたい人がいっぱいいる。
それってすごく、しあわせなことじゃないかな。
また会える人、もう会えない人、いつか会える人。
その、みんなに会いたい。
こんなことを考えている ....
桜が潮風の中で散り、雪のように舞っていました。
この町にも春の終わり、そんな季節がやってきています。
「わあ、きれい」
桜の先に、海峡の光る景色があります。
「ほんとう、いいお天気。気持 ....
社会で生きていくことの意味について悩んでいる私に対して、「まだそんなこと考えてんだ」と鼻で笑っていたけれど
四月一日、その人の刑はもう執行されて、遥か遠くに旅立った。
私はそれを最後ま ....
60代の友達とご飯を食べに行った。
「誰かが首を吊っている、俺はそろそろ朝飯だ」という中原中也の詩を教えてもらった。彼の信条は、「大切な人は生涯3人でいい、それ以外は考えていたら何も言えな ....
人と話すことがあると、比べてみて友達が少ないと思う。数少ない自分を知る友人にまで、友達が少ないと断言されてしまった。
なんで頻繁に会うような友達がいないんだっけと思うと、ぶらぶらしていて一箇所に ....
秋というには、まだ早い
風は乾いてきたけれど
地下鉄を降りる
ホームに残る夕刻の熱気
東急『Food show』
とくに欲しいものも無くて
檸檬を買った
「そのままで良いから」
手 ....
私の実家では風呂の掃除は当番制となっている、次男、三男、そして私だ。
私から始まり、次男三男と続きまた私に戻る。これは私の居る限り続いていたし、私が1年の間実家から離れていた間も次男と三男のサイクル ....
BOOKENDさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(61)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
妹とパソコンのこと
-
はるな
散文(批評 ...
10+
10-9-2
感情による共感、によらない一体感についての個人的な考察
-
テシノ
散文(批評 ...
9+*
10-3-16
大森にて——とある放浪別記——
-
日雇いく ...
散文(批評 ...
4*
10-2-11
寮のPCから
-
榊 慧
散文(批評 ...
4
10-2-7
干し柿の匂い
-
亜樹
散文(批評 ...
3
10-1-15
【批評祭参加作品】詩だとかブログだとか日記だとか【虹村_凌】
-
虹村 凌
散文(批評 ...
4*
10-1-12
架空の国と、マクドナルドでゆっくりと立ち上るタバコの煙
-
robart
散文(批評 ...
2
09-12-1
制裁
-
高杉芹香
散文(批評 ...
4*
09-11-21
人生諦めが肝心
-
飛べない ...
散文(批評 ...
2
09-10-25
秋雨
-
きゃとる
散文(批評 ...
1
09-10-5
One_Thousand_20th_Century_Chai ...
-
捨て彦
散文(批評 ...
2
09-10-2
ユダヤ人自身による反ユダヤ主義
-
A-29
散文(批評 ...
1*
09-9-27
200×年○月△日
-
捨て彦
散文(批評 ...
2
09-9-25
きゃーっ!リンゴ〜!
-
A-29
散文(批評 ...
2*
09-9-21
夕日坂
-
灯兎
散文(批評 ...
1
09-9-17
帰路
-
夏嶋 真 ...
散文(批評 ...
21*
09-8-24
空き地
-
……とあ ...
散文(批評 ...
10*
09-8-10
川
-
朱桜天 ...
散文(批評 ...
2
09-7-18
地底刑務所の生活
-
きゃとる
散文(批評 ...
1
09-7-16
独白日記_〜今日の直筆ノートより〜
-
服部 剛
散文(批評 ...
4
09-7-15
味について
-
唖草吃音
散文(批評 ...
1
09-7-10
たまごがけごはん
-
唖草吃音
散文(批評 ...
2
09-6-30
ゲイジツってなんだ
-
……とあ ...
散文(批評 ...
6+*
09-6-25
左胸にブローチを
-
ゆうと
散文(批評 ...
2*
09-6-22
「海が見える丘」:童話
-
月乃助
散文(批評 ...
2*
09-6-10
パッヘルベルのカノン
-
かのこ
散文(批評 ...
3
09-5-12
生き物と食べもの
-
猫のひた ...
散文(批評 ...
1
09-5-11
本当の友情なんて知らない
-
猫のひた ...
散文(批評 ...
2
09-4-27
檸檬
-
柊 恵
散文(批評 ...
1*
09-4-19
風呂場のサイクル
-
電子ノ猫 ...
散文(批評 ...
1
09-4-12
1
2