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捨てきれぬ
いくじなし
しがらみが 恋瀬の奔流をくじく
あんなにも
四時に 臥所の三方の上 斯界を離れ
乱れた午後は
広い肩をまるめて
背を向けた
灰蒼色に、空の落ちた緞帳 ....
まどろみは とうとう
流れ 流れ 夢をなう
漂い着いた 海峡の夏に
覚めきれぬ
想いのひらを あゆむ
深遠なうみの果て
空のはしを ちぎった 白いウミネコが、
つばさを止めて ....
端より 染まる
ひと刷け ひと刷け
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く
つくばう宵やみに
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ
....
思い出は
時に抗(あらが)う逆行性
たった
一文字の喘(あえ)ぎが、
砂時計の上下を違える
するり、と開いた物語の行間に滑り込む
望んでもいないのに
わずかな隙間からむしりとられ ....
幸せだったら
誰も詩など書きはしない
一文字でも
書いてしまえば後戻りのできない、
あなたは
詩人のはしくれ
行き場などない
銀河の小さな島宇宙に住まう囚われ人
詩人はだから、いつ ....
桜が潮風の中で散り、雪のように舞っていました。
この町にも春の終わり、そんな季節がやってきています。
「わあ、きれい」
桜の先に、海峡の光る景色があります。
「ほんとう、いいお天気。気持 ....
先途は、
未踏の薄緑
陽も避ける森の蘚苔(せんたい)
生み落とされた前非の
広がる
千尋の万苦を覆い尽くす、侵食
闡明(せんめい)とうつむき
躊躇わずに
小径を逃 ....
BOOKENDさんの月乃助さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「柵」(しがらみ)
-
月乃助
自由詩
5*
09-9-6
「初枕」
-
月乃助
自由詩
6*
09-7-3
夏の宵
-
月乃助
自由詩
7*
09-7-2
「消夏のとき」
-
月乃助
自由詩
3*
09-6-23
Strawberry_honey
-
月乃助
自由詩
4*
09-6-18
「海が見える丘」:童話
-
月乃助
散文(批評 ...
2*
09-6-10
鮮麗
-
月乃助
自由詩
4+*
09-6-1
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