すべてのおすすめ
死を詩にすくわれ詩に恋して死にたくなり詩にまもられまた詩を書く死ぬまで
絶望的な奴って
絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。
絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。
絶望的な奴と酒を飲めない。 ....
鈍い痛みは
その日もつづいていた
昼を過ぎてから
にわかに痛みは強くなってきた
主治医に電話する
すぐ 来るように
あたしは
幼いふたりの子供と
タクシーに乗り
二駅 ....
それはだれかに
しってもらいたいから
そんなだれかに
ほめてもらいたいから
宇宙のかたすみに
おれがあらわれたのは
きっとその理由からさ
宇宙のかたすみで ....
風を抜け
夜を駆け抜けろ
かならず
一緒になるらしいから
あしたの天気は
誰も分からないから
根拠のない約束する
女ごころだから
風を抜け
....
たくさんの虫が
星の音色で鳴いている
ぼくは目を閉じている
このリズムで眠りにつこうか
ダイブ
夢で会えたらよろしくな
(待ってるね)
(また愛してな)
....
夜 お手洗いに起きて
階段をトントンと
降りた
リビングでひそひそと
話す
父と母の声が聞こえた
あの子は冷たい子だね
母は言った
一瞬 なんのことか
わからなかっ ....
ふたりで見つけた
ビルのあいだに
駐車場のうえに
ベッドの窓辺に
きみのからだに
月の青い影を手で
ふたり探している
ビルのあいだに
駐車場のうえに
....
都会の
まんなかで ひとり
お酒を飲んで
つぶれて…
泣いて
目を 腫らして
また 泣いて
もう
カラスの声が
聞こえる
ひとり…
おれはおまえに似ているのか
だれかに言われたそのことを
おまえから聞いたのは十年前
秋も終わりかけのころだった
ふたりのあいだのせつじつを
わたり鳥のようなせつじつを ....
あかい血だ
血は
いう
生きている
おまえは
生きているのだと
生きてる・・・
まだ
いきている
あたしは
血を流している
カラダじゅうから
あたた ....
普通の日々がすぎてゆくはずだった
なのにこの河の氾濫はなんなのだろう
明日に架ける橋なんてなかった
あるとすれば
荒れ果てた灰色の
置き去りにされたような橋ぐらいのものだ ....
これだけ地に足つかずにさびしいのなら
どれだけ傷つけあったって
会っているほうが
ましなんじゃないのかとさえ思えてしまう
神々の意思ではないのか
オリオン座だ
....
封印しよう
あの日のキモチ
封印しよう
あの日のトキメキ
封印しよう
キミのメルアド
封印しよう
キミの声
封印しよう
キミの写メ
封印しよう
苦しみの日々
....
見せかけの 家族
見せかけの 夫
見せかけの友人
見せかけのお酒
見せかけの顔
見せかけの姿
・・・・・・・・・・・
この数ヶ月
そうやって 生きてきた
ホント ....
愚痴を聞いてくれる「誰か」
グロッケンを演奏する「誰か」
一緒に登校する「誰か」
会ったら手を振り合う「誰か」
優しくしてくれる「誰か」
思いきり罵れる「誰か」
愛している「誰か」
....
深い息を繰り返せば
みるみるうちに
あなたへと
浸透してゆく
震える場所
昨日よりも
支配したい
こうして
わたしだけが
秘密を増やす
俺を必要としている女を捨てることがある
人生は花火のようだ、は芥川の舞踏会だ
花火はなにをものまねしているのだろうか
永遠という観念の嘘を暴いているのだろうか
永遠ではないこと ....
たましいがつゆだくだ
秋の気配
空の雲のないところが
透明になっ
て
クーラーが前髪にあたっ
て
かなしくて幻になっていた
風が暑ぬるくほどけていた ....
はやくうめてしまえばよかったの?
わたしにはできないから
いつまでもあなたは
わたしのとなりにある
となりにあるだけで
だまったまま
すけてしまった
わたしにももうみえなくなってきた
....
ニュースは勝たせてくれないように出来ている
たぶん遅くなります
と声に出して読んでみた君のメール
生煮えの気持ちごと飲み干した缶ビール
酔いたい気持ちと睡眠時間 ....
夢のような恋愛のあとの結婚
恵まれた 男女ふたりの
こどもたち
愛する 夫
あの ちいさな家に
あふれていた
愛は どこへいってしまったのだろう
しあわせで ぼーっとして ....
6.3キロの巨大猫を
ギュッと 抱きしめる
もう 中学生になって
しまった
ひょろ細い娘を
ギュッと 抱きしめる
自分で 自分を
抱きしめる
ギュッと ギュッと
でも ....
ハッピーエンドは幸福の始まり
でも幸福の始まりはハッピーエンドではない
終わりは始まりであるのに
始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない
あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
人工のひかりを掻き消して
頬を青暗く染めるのは
ぼくのピアノの音だけだろう
難易度F別れの曲など弾きながら
きみ訪ねてくるのを待っている
東名高速を走りながら
....
遠い天体から
ひかりが届いている
それはぼくから見れば
永遠と
言ってしまいたくなる距離だった
そんなに離れていても
引力など働いているのだろうか
....
川面に浮かぶ花弁は
沈みゆかぬと囁けり
唯ゆらゆらと漂うて
あさきゆめみし涙雨
さくら色した狂詩曲
鳥がみどりに
ひっかかっている
そこからはばたくそれは
とつぜん現れた影のようだった
今夜もまたワインよ
いちにちの疲れ
ぼくに差し出せよ
ぼくの疲れは癒され ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた
とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった
ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16