すべてのおすすめ
夏の雲は膨らんだ自我
眩暈 土砂降り 稲光


遥か上には秋の雲たなびく
天使の翼のように


美しき日に坂道を上り また下り
廃屋の漆喰は剥がれ落ち
背の高い草が住む
暗がりに ....
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
ぼくを痛めつけるのなら

もう無理だよ

たとえ間に合わなくても

たぶん間に合わないだろうけど


あなたの幸福を考えるのが

うれしくて楽しいんだ

そのくらいの自由
 ....
先が明るいから

感謝するような人生ではなく

感謝に満ちているから

先が明るいと思える人生がいい

そうしたら後悔や嫉妬や疑念

そんなものもなくなるのだろう


秋の光 ....
夢が形を失って、私は脚を組み直す。膝に止まった小さな虫を、人差し指で弾き飛ばし。



幻想を欠くと、恋人が現れて、「まだ目覚めの時では無い」と言って、子守唄をうたう。


 ....
人が目で情況を把握するように

犬は鼻で情況を把握するのだそうだ

でも飼われた犬は人にならって

目で情況を把握し始めるのだそうだ

私はしばらく犬になってみよう


匂いで思 ....
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
私生活でも社会でも

人を助ける力がぼくにはなかった

雨雲が垂れていた

胸には錨が下りていた


人は自分で決めたいのだ

水色の空が

向こうには広がっている


 ....
冬の海を見に行くことにした
しかし今は夏なのでそれも難しい
仕方なくわたしは「孤独」に電話を掛けた
――もしもし
――わたしだけど
――ああ、きみか
――うん
――どこか痛む ....
虫が鳴いている

秋の音させて

虫が鳴いている


遠く宇宙で星が瞬いている

遠くからだと瞬いて見えるのだ

遠く宇宙で星が瞬いている


何かが落ち着き

何かが ....
◆ 果たされないまま思い出になろうとしている幾つかの時間を夢に見る。


黒い鳩がこちらを睨みつけており、私はそれから逃れるために海辺の街へ向かうことに決めた。
乗り込んだバスに無かっ ....
襟を立てて
子宮に還りたいと
手折られる関節
いつか窓から
来訪した譜を
爪弾いた
罪人を、外套に
収容する

風力発電所が
洋上に向ける
鋭い、まなざし
交差点に
突き刺さ ....
のどかな黄色いひかりに

白い雲がぱっぱっぱっと

目印のように浮かんでいます

ひかりの圧が緩んでいます

ぼくは指を震わせながら

考えたことを打っています


夏が逝き ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
ポールマッカートニーのように

絆がばらばらになりそうになるのを

ぼくは繋ぎとめようとしていた


だけどぼくは聖人君子ではなくて

ひとにとやかく言う資格などない

取るに足 ....
ぼくは怒鳴らない

暴力をきらう君のために

ぼくは怒鳴らない

怒鳴らないどころか

君の寝顔に

クリームを塗ってあげる

ぱたぱたぱたぱた綺麗にしてから

君の寝顔に ....
善意と酸素に満たされた部屋で
私は彼を歌にする。
彼の夢に出て来た女の子すべてに
私の名前をつけてあげるかわりに。
どんな美しいひとを
思って

いや、前にして

あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう

甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ

大きな体のどこに
少女のよ ....
あなたの発見を

ぼくは言葉にできる


そうやってふたりは積み重ねてきたんだ

ぼくに言葉にしてもらえなかった発見は

これからふたりで暮らす何十年のうちに

一つ一つかならず ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いなが ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
 #滲む

 空っぽの鞄を持って歩いていると、友人は、どうしてそんな意味の無いことをするのかと笑った。私には鞄に入れるべきものなど無いので、なにも言い返せない。それなら手ぶらで歩けばいいの ....
一ノ妙


その命の長さ 七つの月


おぎゃおぎゃと 君はどんな声で泣いたかしら

「ねぇ 見て 手を握りかえしてくれるの」

ちぃさなちぃさなお手手 小指をすこしだけ掴むの
 ....
(…ああ、これは海鳴り……)




ずっと遠い夢を見ている。
なにが正しいのか分からないままでいる。
「僕はいつも傷ついているんだよ」と言う。
それは嘘ではないと思う。

 ....
如何に生きた、尋ねる声がする

平和でした
知識と技術と民主主義の時代でした
学び続けています
誰かを助けたりはしませんでした
世間のひとすみで労働をお金に換え
蝸牛のような家を借り
 ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
愛してるとか

大切だとか

大好きだとか

どれもがぼくの気持ちに

足りないようなそんな気がして


おんなの声に救われて

ぼくは明かりをつけないで

布団のうえに ....
セイタカアワダチソウは
アレロパシーによって
攻撃物質を出して
他の植物を全て枯らしてしまう。

しかし、そのうち、その毒で
自分自身も枯れてしまう。
自分の事ばかり考えていると
自滅 ....
徘徊メガネさんの自由詩おすすめリスト(486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美しき日に坂道を上り_また下り- ただのみ ...自由詩22*12-10-4
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
たぶん愛なら- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-26
天高く馬肥ゆる秋- 吉岡ペペ ...自由詩1412-9-25
妄執の補完者- 青土よし自由詩2*12-9-15
犬になってみよう- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-15
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
水色の空- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-10
“い”はイチジクの“い”- 青土よし自由詩4*12-9-5
秋の音- 吉岡ペペ ...自由詩712-9-5
夜を溶かした数だけ抒情は真実味を増す- 青土よし自由詩5*12-9-4
冬にうまれて- sample自由詩4*12-8-29
八月の秋のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩912-8-28
横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩1312-8-25
ポールマッカートニーのように- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-24
ぼくは怒鳴らない- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-24
Veronica- 青土よし自由詩412-8-23
蚊帳の外- 森の猫自由詩13*12-8-16
あなたの発見- 吉岡ペペ ...自由詩912-8-14
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。- faik自由詩13*12-8-9
着信- 森の猫自由詩17*12-8-2
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
滲むということ_有るということ_無いということ- 青土よし自由詩6*12-7-22
手向け_会えなかった君へ- 黒ヱ自由詩612-7-21
いつも夢を見ている- 青土よし自由詩6*12-7-20
自己申告2012- 木原東子自由詩13*12-7-9
自殺の相談- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
初夏の雫- 空丸ゆら ...自由詩27+12-7-8
声の救われ- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
アレロパシー- ペポパン ...自由詩9*12-7-5

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