組み合わせ
のまじゅつ
ぼくたちのからだには
まだまだねむっている
力がある
うんこするとき
腸/肛門をうごかすことはできない
ただ「でろでろ」とねんじイメージ
するところんと ....
コロンと鳴った 耳の下の方で聞いた
なんで気が付かなかったんだろう
ハネた髪の毛が鏡に映ったりして
食パンの焼ける匂いを嗅いだりして
振り向かなかった 振り向かなかったんだ
行ってき ....
ケータイ電話をぎゅっと握って
世界中のお金の流れのことについて考えてうつむいてばかりいる
自分が毛穴から出した空気について考えたりしないのはアホだからなのか
鳥がどうろをよこぎってフ ....
グロッキーなテンションで始まった火曜は
俺のまともじゃなさを周知の事実って型に収め
ペタリと肌に吸い付く 右肩の破けた黒いソファを
身体と気持ちに密着させた
....
まったく くだらねぇ毎日だぜ
っまんねぇ世界の つまんねぇ繰り返し
ぴんちもちゃんすも何もないゲーム
らくがきの壁を見たら蹴りたくなるし
ごきげんななめなイラダツ環境政治学
めんどうくさいか ....
カスタードクリームのにおいがする病室には
男の医者は来ない
女医と看護婦だけが少女たちを看に来る
いつもの’エマージェンシー’には甘い治療が必要
鮮やかなジェリービーンズの色彩で目 ....
雑踏ならば天使みたいな昼間のキミのキス
は磁石みたいでこわい
最悪感でひろがるのに
何度もやめたくなくてくりかえす
後ろの座席で友達がねてるのに
寝てないフリをしている
たぶん
たぶ ....
ビニイルの中から
米をとる
まだ少し
土のついた米に
虫が寄り添う
カップにゆっくりとり
一杯ずつをかみしめ
炊飯器がそれを食らう
そうして
ぼくの部屋は青くなる
静かにとぐ ....
最近の若い人たちは見境がない気がします
電車の中で糠床をかき回し始めたり
薄型テレビを漬物石の代わりに使ったりして
私が子供の頃にはそんな人はいませんでしたよ
昔は糠で作られた長屋にいくつもの ....
ビャーっと貫く夜の 闇の中へ懐中電灯
透明にすかしたラインを スイベルに通し
リールをガチリと巻き取ると ふっと一息
でも足を立て 振ったロッドで もう一投
光が差し
床を やがて1 ....
星降る夜にちいさな灯りがぽつん
ちいさなお家で
窓の外にも聞こえてくる
若夫婦が楽しそうにおしゃべりしているよ
プチプチリルレ
プチリルレ
ここは とってもおいしい と
評判のち ....
きみは
{ルビ無重力=マクロ}の落雷にうたれた
{ルビ最前線=フロンティア}に魅せられて
とんでゆく
その脳内に
{ルビ霊長類=わたし}は窒息する
アローン、
アローン、
....
あなたの頭はいつだって
テレビに、あるいは紙束に
あるいは口をつぐんだきりの封筒へ向けられていた
あなたは僕が
あるいは僕らが
とても嫌いで、忌避していた
冬の
割れるような ....
ゆうぐれを食む
四百の泡
無声音の多いスピーカーと
光沢のない爪の切れ端
みずさしに万年筆
薬瓶にクワガタソウ
柔らかなどぶのせせらぎ
羊が歩くゆめを ひととき
....
六月の空だったろう、と耳の後ろが云う
否 冬だったろう、ひんやりと肌が伝える
カルキ水に浮いていた
たちこめていたのか?
彼の頭頂部に咲きこぼれたという 青い花を思っていた
遠く ....
教室を静かにしたかったんだ。
教室の話し声
雑踏
ドアの閉まる音
机やイスが触れ合う音
黒板とチョークが擦りあう音
男子たちの汚い会話
女子たちのもっと汚い会話
全ては僕が耳を ....
滴り落ちる鍾乳石の響きのように 光は触れ、惑わす
耳を澄まし気付くまえに 耳を澄ますよう気付かせる
それがやって来たとき
わたしたちのつたないじゃれあいを
ペテュニアやら杏、ソシュールやらで ....
昼食えば仕事が終わったかのようで
逆様に夢を見る
落っこちてきた太陽は
反対側の月に変わる
疲れ果てた雨雲を連れて
いつも途方もないものを予感させるんだ
ボクは少し戸惑っている
全てを話すにはあとちょっとだけス ....
もうてゆーことはなんかもう無理なんじゃないのと目覚ましを止め
夢の中で朝という出発の準備を繰り返し
何度も目覚ましを止め
しかしふたたび急におきあがりまぶたをめくり
くるまれたままの状態で昨日 ....
東京都内上空500mより
10回目の飛び込みジャンプ 開始
慣れた動きで 美しい(と私は信ずる)弧を描き
成功
ビルディングの縁には相変わらず子供達が
退屈に足をぶらぶらさせながら合 ....
朝起きる。
バナナの栄養を信じて三本食す。
西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、と、呪文のように呟き続ける。
そうでないと辿り着けない気がした。
ハーイ!
何を大事にしてる? ....
きみをひきのばして大きな一枚にして体に巻きつけたい、くるまったままで、そうすればどこへ行くにも一緒だ
と
わたしを抱きしめながら言う空想を
わたしは空想をして
よく言われるのは
「頭小さ ....
ビーバップ・みのるが好きだ。
ビーバップ・みのるはAV監督だ。
ビーバップ・みのるはすこししゃくれている。
ビーバップ・みのるの声が好きだ。
ビーバップ・みのるはドMだから、
自分のしてほし ....
白へ白へ旅をする
木目の道の途切れるところ
裸足の足指
つまびくことの
終わりとはじまり
小さな柱がいくつかつづき
見えない川を示している
枯れた花が陽を拾う
....
街には雨が降り
明度と色合いの
均衡が崩れてゆく
すべてはモザイクがかり
街灯が路上で溺れている
色とりどりのパラソルが咲き
人はその中で足首を濡らす
少しずつ雨水を吸水してゆく
....
雑念はいらない。
強くなりたいなと思う、
強いの定義とはなんだろう、
強くなったら、また強くなりたいと思うに違いない。
間違いなく、腹が減ってる。
絶対的に情緒 ....
染められた自転車を
また真っ白に戻すように
通い慣れた道を塗り直していく
隙間を通すように、深く
はじめておぼえたこと
空のひろがり
見つけたころのこと
遠くへ行ってしまいそ ....
毎日尻の穴からぶりぶり汚いものを出している
ぶりぶり=うんこ
中学のとき初めて触った友達の電子辞書で
ちんこのついでにうんこを引くと
「うん」は息む音、「こ」は何だっけ
何かそういう風に ....
コンビニ
コンビニエンスストアー
ぼくの食べ物集積地
まず、コンビニの行き方としては、
自動ドアの前に立つことからはじめる。
自動ドアがよっぽど機嫌を損ねていない限り
素直に開いて ....
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