やかましい果実が無色になり
路上で処女が春を焼き尽くす
目を閉じて
梅雨空を写生した君が
葉の上で孤独を味わうのが六月
街は、ほら、鉄の香り

にぎやかなビルが無職になり
屋上で言葉が ....
鈴にたとえて考えたい。わたしの体のなかにおそらく百個の鈴がぶらさがっている。怒りが最高潮まで達するとそのすべてが鳴りだして、もうそれ以外なにも聞こえなくなってしまう。光のような音がオバケみたいにわたし ....
服の白さにつまさきが
ギュッと縮んで歩けなくなる
大事な人にさよならを言いたくなってしまう
わたしを包みこんでいる
美しい勘違いのすべてが
いつの日か明るみに曝されて
間違いさがしを ....
(しらないドアノブはしらないひとが回すから、わたし手も握ってあげない)未満ちゃんは、ひとことダイアリーでさえ、このツン。(1日放置プレイしたドアノブのところへ結局こっちから会いにいってしまった)で、 .... まどみちおさんの訃報に泣いている場合じゃない!ので、。ちょっぴり、あわい思いでなんかをですね。恥ずかしながら書いてしまうことにしました。
たぶん1996年頃です。フォンレター送りました。まどさんへ。 ....
透明な地図つくる風は小さくふるきみの手のかたち、しながら 遠く
離れたままで
聴こえない
聴くことのできない
あまりにも
薄くのばされた夜
わたしたちは
南回りでまたたいている

天球儀は
魚眼レンズに切り取られ
森の陰影に
ふりがな ....
秋のまん中で
道に迷って
帰り道

自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく


ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ....
花の下肩口に君の声聞く「きみがすきだよ」春の夜です


あなたの名を呼ぶと鈴が鳴るんです胸のはじっこ ちりんちりりと


道ならぬ恋と呼ばせぬわたしらのふわりやさしいあの抱擁を


 ....
  に売る寅年生まれのわたしアトリエ
まぶたにキスしたらあなた流れてゆきそうで
へばりついたことばの触覚しぼみ
たましいのサイズは変わらないのに
重さの変動はげしく
じたばたあたふ ....
大きく伸び縮みする時間、とポプラのあの不穏さ
を 考えているときに隣で編み
込む 糸を巻き付けて束ねて吸い込んだ製糸工場の裏


中心部分の球体をゆっくりゆっくりなぞりあげる
指の先 ....
雨は
大丈夫だから
たぶん
このまま





きみと 花の咲くおとを
ききたいな

ふたりで
おだやかな骨格をもつ
春の日だまりに なりたいな

ささやかな い ....
蝶を呑んだものの肌に
蝶が現われ
真昼の終わりまで
話しつづけている


小さな音の
まわりだけの冬
鳥は追う
羽を忘れる


石の径の影
曇のなかの声
 ....
蹴飛ばすものは
そこらじゅうにあって
移動をはじめたものたちは
移動をやめようとしない
僕は
小学生であり
中学生であり
高校生であった僕を
この国と同じくらいには
愛していたけど
 ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました

私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
春の日
下り坂で
防波堤を拾った

アメリカと
日本の反対側に
それを置いておいたら
それだけで戦争になってしまった

悔やんだぼくは
左手首に▼の
入れ墨をいれたかったが断 ....
薔薇の蕾をなぞる指先で
あなたは
わたしの静脈の中の
青い花びらを
一枚一枚
ていねいに燃やす


薄く伸ばされた
午後のページをめくる
白い重なりは
丸みを帯びた雨の切っ先 ....
しののめ
泣きやんだ雨と別れて
焦げ目のついたトーストの耳を
甘噛みする
(余韻だけの部屋)

逆さまに沈む 朝の底辺に
ひっそり と
しがみついている
(ちいさく おどる ひか ....
ドアをあけたらまた今日でした
かわらない君がいて
少しほっとする

ハムスターにエサあげて
いわれて小さないのちにむきあえば
もっとやさしくしてくれと
するどい爪でひっかかれた

き ....
中学生のころ

幸福という映画を観にいった

当時映画といえば二本立てで

アモーレの鐘というのが同時上映だった

あのころぼくはさびしかった

じぶんを置いてきぼりにして

 ....
春の三時は直角 直角チョコレート 食べると飛ぶ猫 まる三角は頂点 ちょっと折れたチョコレート食べると青い 冷蔵庫 草原のかたまり 驚いた  三時は直角 踊った三角は頂点ちょっと滑る 男の子 草原は .... ロディアのノートに火をつけて、
火をつけて、
火をつけて、
火がつかない夜は
僕の小指を噛んで食んで一緒に濁流に行こう


「百億個の太陽を君と一緒に抱きしめた。」
「百億個の太陽 ....
飛車角と香車桂馬も落とすから将棋盤でもう殴らないで

遠距離も親の反対も歳の差もベリーロールで飛び越えていく

海賊もティンカーベルもいないけどユーキャンフライ冒険に出ろ

放課後の女子が ....
みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
老夫婦が
買い物袋を提げて
楽しそうに歩いて行く

幸せは案外地味な装いで
まだ冷たい風の中
首を竦めて待っているのかもしれない

知らん顔して
何度も通り過ぎて行った
それは自分 ....
雪が僅かに消え残った海岸に
揺れているのは去年のススキだ
長く厳しい冬の間
雪に埋もれて立ち続けていた
ススキはいつ倒れるのだろう
既に枯れているのに
命の抜けた穂を振って
いつまで風に ....
海岸には 誰もいません
本が落ちていました
文字も絵も無く
ただ幾重にも
波のかたちに濡れていました


銀河は
人々のなかに散ってしまいました
姉は最初からいません ....
貴方は 誰ですか

きのこですか
かのこですか

傘の お化けが 返事する
からん からん

氷なのか 鼻緒の途切れた
ミイちゃんの 下駄なのか

もっと 可愛らしい 言い方 ....
別に愛してなんかないけれど
 いつも近くにあったの

  セブンアンドアイ

季節を先取る 冷やし素麺のCM 戦略かしら
戦が好みなのかしら 経済も大事よね

バイパス沿いに またセブ ....
ヤマダ電気で
電気マッサージ器を
品定めしている
32才OL風を見掛けたら
あたしでよければ
力になりますよって
話し掛けてしまいそうで
なんだか怖い
さわ田マヨネさんのおすすめリスト(754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじめてのセックス- 左屋百色自由詩8+*14-6-17
鈴の比喩- ユッカ自由詩8*14-6-9
さよならを言いたくなってしまう- ユッカ自由詩8*14-5-28
【HHM2参加作品】ドアノブと未満ちゃんの事情 - 阿ト理恵散文(批評 ...8+*14-3-15
どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑)- 阿ト理恵散文(批評 ...15*14-3-1
_- 阿ト理恵短歌1*14-1-30
秋の耳- 佐東自由詩1213-10-7
帰り道- 佐東自由詩713-10-6
19歳の季節。恋をしていました- 凍湖短歌3*13-9-21
ウルトラ- 阿ト理恵自由詩7*13-9-19
石女- 自由詩313-4-13
春の余白- 佐東自由詩3*13-4-12
午後と冬- 木立 悟自由詩1413-4-12
夕焼け- めー自由詩213-4-12
バス停- salco自由詩27*13-4-11
防波堤- はるな自由詩713-4-11
春の午後- 佐東自由詩4*13-4-11
朝ぼらけ- 佐東自由詩2*13-4-10
ハムスターのいる朝- 朧月自由詩413-4-10
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-10
直角- はるな自由詩613-4-9
- 榊 慧自由詩413-4-8
うたらば「飛」_8首- 北大路京 ...短歌3*13-4-7
かみそり- はるな短歌513-4-7
気になる季節- ただのみ ...自由詩17*13-4-6
春のススキ- Lucy自由詩16*13-4-6
Echo_Wreck- 木立 悟自由詩713-4-5
きのこかかのこ- 藤鈴呼自由詩4*13-4-5
セブンアンドアイ御中- 朝焼彩茜 ...自由詩9*13-4-4
電マ地獄- 花形新次自由詩213-4-4

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