ひそやかに草を食む
動物のそばを歩く
季節は夕方にちなんで
風が瞼に
暗やみをしまう


欲しかったものは
ひとつになる
もつれた言葉をほどく紐
ぜんぶじゃなくなる
いま ....
その日オレは友人の家で例によってダラダラといつまでも呑んでいた。
翌日仕事のある友人が寝てしまったアトもだ。

その頃オレはガチンコの無職で、生きて行く事の大変さがちょこっと分かって来たような気 ....
名前、姓を変えようと思う
今度、君との結婚を機に

君の姓に僕が合わせる
僕の姓、家紋、祖先のことは胸の中の倉庫奥深くしまって


優しさ、素直さ、純真さを君から僕にわけてもらう

 ....
口をただ開きこの舌からことばが剥がれてしまえばそれでいい。


縫い付けてしまったまぶたの奥でさえ眼球は既視感に溺れ。


うなぎが点滴を溯るそろそろですね ....
点と点を結んでも
直線にならない
揺らいだ線を描き続ける人がいた
好きだった、らしい
景色は額縁に飾られ
憶測は掠めるように
いつまでも引き摺って仕方がない
会議は思い出についての議論に ....
窓から見える空があんまり青くてきれいだから
窓を開けて少しだけ瓶詰にしました
でもとってきた空は青くなくて
それなのに窓の外はやっぱり青くて
僕は悲しくなって
僕がとった空の青はどこだろうと ....
成長期のはじまり、
おっぱいの お は おんなの子のものだった

ゆるやかにカーブがかった
右上がりの
短くも純粋な時間

いつだって
おんなの子のはにかむ口角に似ている


思 ....
はねを生やして飛び立とうとするのは
なにも言葉だけじゃない
重すぎる心臓を
あかく吐き出しながら
お前のことを絵にするのは
いいかげんにしなくちゃね
お前はそう、
ひっそりとやさしいに近 ....
 
パセリは知らない
そのおそろしさのあまり

セージは見た
あまり気にしない様子で

ローズマリーは赤ちゃん
双葉のように腕をふるわせて

タイム
過ぎ去る意味はなく
訪れる ....
海辺のテニスコートまで歩いていくと
忘れられた言葉たちが孤独なラリーをしていて
ボールを打つたびに会話をしていた

僕たちは細かく絶望的に分たれた世界の層の間にいるんだ

ここでは漂着する ....
ほどなく
空は なだめるように
いくどかのまばたきをした
何度目かの夏
もうすぐ花柄の猫たちが
砂丘のほしに
帰ってゆく

波の音
水平にひろがる
君のこきゅうと 両腕
ほど ....
僕のママは半魚人だ
だから僕はクォーターだと言っても良いだろう
クォーターってなんだかかっこいいな
って思うのは僕だけじゃないはずで
ハーフよりも2倍ほど反比例して
かっこいいとおもう

 ....
{引用=するとすべて
こうして、秋が呑む飴色の庭に流れ入る日々
立ち尽くすことはできないから倚りかかると
ステンレスの台がたわむ
窓の



暗く黄昏れる湖
刷毛の肩に金のほつれ毛 ....
落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
リンゴの皮をむいて
バナナの皮をむいて
梨も桃もむいて
あなたが食べて
おいしそうに
食べて

リンゴの皮つなげて
バナナの皮ですべって
梨も桃も綺麗にむいて
わたしの髪の毛さわっ ....
たったいま完成した
きみの思考の円錐
てっぺんからひん曲げて打ち崩したいから強く
強い骨をつくるために
わたしは泥臭い牛乳を飲もうと思った
信じられないほど白い液体
きみを信じられないと思 ....
おならがでた
くさい ふうせんだ
ぶわっと わあっと
どんどん ふくらんで
みんな おしつぶされてる

おならがでた
つよい ほうげきだ
どかんと チロの 
はなを ねらったら
 ....
鳩時計のハトに
エサをやるブレンダ

ツバキ模様の絨毯に
ブラックコーヒー
ぶちまけたぼく


クルックー、と
三回怒鳴る


街灯が
警備員にみえて
しかたがないよ。
 ....
口紅   唇

猫道

巨大な
  きゅうりの死体

虫へんから先 カ の字がどうも出てこない

日焼けた手の甲
 腕足ばかりが踊りだす
緑 
  ねこじゃ ....
世界中にできた闇の部分がすごいスピードでずれて
くちぶえが遠ざかり
輪郭線が地平線とまじわりながらかたちをかえて
あたしたちはまだうっすらと汗をかいて
雲の裏側にのびていく光の筋が不意 ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
近頃寝付きが悪い
そうなってから、部屋の電気を全部消すようになった
小さい頃から暗闇が怖くて、豆電を付けた薄明るい部屋で、枕に顔を埋めて寝ていたのに
近頃は部屋の電気を全部消して、まぶたを閉じて ....
たぶん、あの夜の、ファミリーマート狭山台南店は
俗にいう時間のねじれに迷い込んでしまったせいで
風に飛ばされたトランプみたいにいろんな感情が
それは、言葉というフォルムをまとう前の姿で、むき出し ....
 
父さんと
楽天の試合を見にいった
けれども本当は
野球よりも球場を一周する
小さな汽車に乗りたかったから
父さんは入場券をポケットにしまって
試合が終わるまで
何度も何度も汽車に乗 ....
という問いには自分なりに一つの結論を持っている。

「現代詩は難しい?」
と聞かれたら、いつもこう答えるようにしている。
「難しいものもあるよ」と。


以前こんなことを書いた。 ....
{引用=
【パンばかり食べていると外国人になる】



こぐま印のしょくパン
という名称の食パンが
近所のスーパーで売られていた
近所の小さい食品工場で
おばさんたちが手作りして ....
すみまセーん
神が通りマす
どいてくだサい


ポロポロピーンと縛られて
道しるべに立つ変態を
北へ北へと行き過ぎて
月の音も通り過ぎ
神はそこにいたのでス?!

星をあがめテ
 ....
今夜は涼やかになめらかな夜
でも私は燃えさかるものを見たくて
強い酒を二瓶あおってあとは行き場のない妄想力を
総動員すれば少しの間火が吐き放題になるんじゃないかと思い立ち
すぐさま ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
太陽とは何だ
太陽のうんちをたべたい

心とは何だ
心から真っ直ぐに思う

愛闇とはなんだ
真っ直ぐなバナナあ、食べたい

今夜 泳いでいるの子よ
真っ暗が暗くなっても 人が愛して ....
さわ田マヨネさんのおすすめリスト(755)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紐と輪- あすくれ ...自由詩5*08-10-10
その日- BOOKEND散文(批評 ...508-10-10
結婚、そして改姓- 寺岡純広自由詩208-10-9
「_未視感。_」- PULL.短歌2*08-10-9
花束- 霜天自由詩608-10-8
青空- ゆきこ自由詩1208-10-6
『お』- フクロネ ...自由詩3*08-10-5
光速の美夏- 石田 圭 ...自由詩2308-10-5
芋虫- 小川 葉自由詩408-10-2
えいえんとしてのラリー- 灯兎自由詩408-10-2
くじら- はな 自由詩3208-10-1
半魚人- 桜 葉一自由詩208-10-1
キッチン- norif自由詩1208-9-29
触れる- かんな自由詩31*08-9-28
秋空- ヨルノテ ...自由詩4*08-9-27
独走- 伊月りさ自由詩12*08-9-26
おなら- フクロネ ...自由詩1+08-9-25
ガラクタほり・ホリデー- このえ自由詩2*08-9-24
メモメモ- ヨルノテ ...自由詩408-9-22
- モリマサ ...自由詩3308-9-22
投身- 伊月りさ自由詩28*08-9-20
メン・イン・ブラック- ザ・凹凸 ...自由詩108-9-17
深夜のコンビニバイトと宇宙の言葉- 不可思議 ...自由詩6+08-9-17
僕らの休日- 小川 葉自由詩16*08-9-17
現代詩は難しい?- いとう散文(批評 ...23+*08-9-16
迷信- 吉田ぐん ...自由詩1308-9-16
=ADA- 瀬戸内海自由詩2*08-9-16
夜火- 鎖骨自由詩108-9-16
先生、あのね- 不可思議 ...自由詩14+08-9-12
言葉- 十二支蝶自由詩308-9-11

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