あれは年老いたアメリカの、深い霧、僕はそこで撃ち殺された
あれは新しい恋人ができた、夜の、僕は彼女の街に埋もれた
あれは地下街の、アラバマ、というバーだった
あれは指先が濡れていた、ねぇジュード ....
黎明 明ける前は
そぼ降る冷たい雨
君 眠る寝間に
楽土の夢 送る


輝く海
風に思い溢れ
見晴らす海岸線
遠く開くだろう海路


忘れられた海辺に
浜昼顔の群生して
海 ....
描かずに絵を色づけて
鏡は銀色なのだとばかり
教えられて信じ込んでいた
小さな絵描きの子供らに
切実な悲しみを下さい
空気を食べて生きている
ごく正直な咎人に
その声は
AOZORA

突き抜けて
どこまでも

つきすすむ
ひかり

SUPER FLY

あのころの
きみの
えがおそのままの



みぞれの降る日曜日

 ....
やわらかいものになりたかったです
でもぼくはおとなのおとこなので
しゃかいにでていくためには
かたくならなくてはなりません

ぼくはこどもでいたかった
それもおんなのこがよかった
マノン ....
あの夏のプールでずっと溺れてる 溺死するまでたぶん永遠

溺れる青、僕らの断絶、空、曖昧にdis・communication、沈む群青

週5日学生鞄に泡爆弾 すべてを咎め何も咎めず

 ....
薄く
霜が降りる早朝は
透き通る柔肌に
衣服の滑り落ちる音
快く耳を澄ませる
街はようやくのこと
呼吸をし始めるそうだ
ふくよかに
乳房が笑いながら
云う

喧騒のない街には
 ....
世界を閉じて栞を挿れた
綺麗すぎる夜だから
目を閉じて君を隠した
消えるの見たくないから

空という言葉よりも
空の青が好きだ
君という言葉よりも
君の声が好きだ

言葉の入りこめ ....
13
皮をぬぎすてて
肉をぬぎすてて
骨をぬぎすてて
骨髄をすすって
神経にすがって
意味をなくして
繊毛でふれあう
何でもないから
何でもいいのですよ

14
なんだか馬鹿臭 ....
一つひとつを確かめるようにして袋に詰め込んでいる。
違和感は突然その頭をもたげてくる。
目をそらすことだってできるけれど、そういう時に限って一番手に負えないのは自分だったりする。

創造し ....
路傍のケーキのひしゃげるタイム
まるでぶれる分離機ね
言うべきことはなにもないわ
聞きたいことももちろんなくって
産み落とすだけの庭の鳥に
私はなりたい
 

 飛び込んでいいかい?圧死する芥虫は誰かの靴底で汚れない月を羨む。待ち焦がれるのには飽きたのだ、もう惑う時間すら残されていないなら高く飛ぶ方法を考えろ。砕けた硝子の消えてしまいそうな傷跡が残 ....
               090118



語感が好いからと言って
のんびりしすぎた
背伸びをしないで居たら
背中が堅くなってしまった

三重塔が美しい姿態を日に曝す
光り輝 ....
ニッキー・クヮイェット
ひとこともしゃべらず
命綱
金槌で固定

僕たちの前世を占って
僕たちの明日を葬った

君が見つけた隠れ家に
僕をかくまおう

正義の定義
僕たちは
 ....
沙漠。人たる飛沫の色と喘ぐ口
そして些少の水、忽ち陽も声なき砂に埋もれ
凛として立ちつづけた女の淡い影
匂い燻る、榴弾の転がる塹壕を後に

夜の静寂が痩せた躯(むくろ)を晒して
番いの命、 ....
地球にしかと立つためには
地面を脚で押さえなきゃならない
だが地面は無言で突き放す
さみしい宇宙に放り出されたくはない
必死でまた押さえ続ける
かくして重力は成立する


冬の朝
 ....
ぶつぶつと
つぶやく
つぶやき
ぽつりぽつり
ぱらぱらぱら

ざぁざぁざぁざぁ

ぷつぷつと
水底から
ぷくぷく
ふつりふつり
ぽこぽこ
ぼこぼこ

ぐらぐら?

い ....
闇と闇が話している
静けさが首すじを去ってゆく
遠い扉から
のびる明かり


岩の呼吸を冷ます波
夜へ遠のく夜を照らす熱
朝には消える
氷の鐘


雨のなかの灯 ....
 私は毎晩お花畑の夢を見ます。その事をパパとママに話したら、パパがお庭に花壇を作ってくれました、ママがお花の育て方を教えてくれました、私がお花を育てる事になりました。
 何日か経って、私の知らない草 ....
片手に収まるていどの
小動物の脈拍に包まれながら
トライアングルを一度打ち鳴らし
凍て付いた冬の空気よりも鋭く
高純度な波形が痛覚を透過して行くと
いつのまにか僕はあなたの
やわらかい声帯 ....
床々黒くリノリウム
歩けばかすかに沈む気配
二人寄り添う足跡が
床を静かに押していく
朝一番のアクアリウム

雪々降るのは冬の常
信号ごとに傘を揺すれば
二つの山で雪崩も起きる
立ち ....
 

 青い日はいずれ熟していくのだとしたら、次の季節の僕は誰の腕から逃れているのだ。さようならも言えずに去る君の曲がり角は何度だって曲がろうぞ、それで君が帰ってくるのであれば。春を待つ正しい月の ....
レンガのようなブラウンジャケットを着た老人が厳かに部屋へと入ってくる。眼鏡のレンズはトンボのようだ。頭は禿げて芋虫のようなフォルムをしている。彼が私たちの試験官だ。

「トウコウデハシケンチュウノ ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね

悲しいだとか 
せつないとかの
感情を指すことばを使わず

あなたの気持ちを伝えてご ....
校庭に花を突き刺そう。君と見れなかったものがいくらでもあるの
明日夜になって目が覚める前にニ人で、すぐ屋上に行こうよ
君とできなかった事がいくらでもあるの

神様だって幽霊だって
一緒に居た ....
高曇りコンクリートに苔の花 深夜にて、
「意識の並列化は済んだ」

神経ライン直接つないで
迷路を作れ、城を作れ、まるでパイナップル
デスクに冷たい息を吐く

君にまだ残る擦過傷
未遂で済んでよかった
脳は安い ....
今年も夏は灼熱の雲を憶えている
いまだ解けない前世紀からの呪いだ
ずる賢い鴉たちのくだらない儀礼や
強欲な雨乞いのせいで暑く寝苦しい夜が続く
世界規模で流行る冷却フレーズでもってしても
暑気 ....
ああ、雨リア
風を吹いてゆけ雨リア

泥だらけの足は
土の匂いは
毎朝欠かさず
しみこませているよ

長いということは
古いということともちがう
近いということは
親しいというこ ....
ジャンプするときはいつか
分からないのに
控えた足どりで
ホップステップ、のループを
あなたも走っていますか。

一年が来てまた
リピート、あと何回も針の道を
針の跡を追われている
 ....
aidanicoさんのおすすめリスト(231)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死んだ弟のうた- k.ジロウ自由詩209-1-23
黎明- アハウ自由詩209-1-23
not_guilty- しろう自由詩109-1-21
SUPER_FLY- 草野大悟自由詩1*09-1-21
やわらかいものになりたかった- 渡邉建志自由詩709-1-20
溺れる青- 短歌8*09-1-20
あなたへと続く朝- ここあこ ...自由詩6*09-1-20
猫に栞を- 青の詩人自由詩409-1-19
詩片H_Ⅱ- 土田自由詩209-1-19
お電話替わりました- BOOKEND散文(批評 ...3*09-1-19
ショートケイクス- 詩集ただ ...自由詩109-1-18
轢死は性干渉に似た味を帯びて- 雨を乞う自由詩2*09-1-18
五重塔- あおば自由詩12*09-1-18
ニッキー・クヮイェット- ふるる自由詩4*09-1-17
蠍座の夜明け_☆- atsuchan69自由詩13*09-1-17
あなたは優しいから- ゼロスケ自由詩409-1-15
ささやくためのさしすせそ- 海里自由詩109-1-15
往路- 木立 悟自由詩309-1-15
私の夢- 光井 新自由詩9*09-1-15
冬眠- かいぶつ自由詩209-1-14
雪々- 木屋 亞 ...自由詩1*09-1-14
ライオンの死ぬ園- 雨を乞う自由詩1*09-1-12
試験中の情事- 木屋 亞 ...散文(批評 ...3*09-1-12
アーリー・バード- umineko自由詩18*09-1-12
一瞬は永遠だけど永遠は永遠じゃなかった- 清水勇介自由詩309-1-10
苔よ!- ゼロスケ俳句109-1-10
Hello,iDEATH!- ゼロスケ自由詩1*09-1-10
湿度の高い日常群- ゼロスケ自由詩209-1-10
雨リア- さくら自由詩7*09-1-8
24/7の助走- 唐草フウ自由詩4*09-1-8

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