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正しいのかと問い続けて
二十一回目の秋を見た
中途半端な悲しみを捻り出して食べてみる
それは嘘になって
よこしまな水は皮膚の裏まで暗く染め抜く

あゝ追憶よ、汚さぬように汚してしまわぬよう ....
大阪の黒川に魚が死んどる
生臭い水面に不衛生な雨がぶち当たって
救いようの無い水疱瘡
あの中はきっと終われない夜
一匹二匹三匹四匹・・・九匹十匹・・・
浮かび上がって、みんな死んどる
「何 ....
ラピスラズリは、青い。

惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにいつも冷たい。

時々、水脈を聞く。

明かりを知らない水の奏でる音楽を。
明かりの届かない ....
償う機会の失効とは
すなわち
永久的償いの
最良なる状態なのである

なおも もがき 足掻きながら
己の内側に

埋没し

埋没し

業火にまみれ
回答の無い余命を
味わう ....
猫が月を見ている
月も猫を見ている
光に流された草原の
嗚呼、あれは
光に流された草原の
最後の輝きだ
君と僕が消えてしまってから
いったいどれくらい経つのだろう
二人の涙に夜と草原は ....
碧い空を掴んで
波の下から投げると
チカチカして
目が眩んだ
君の目に浮かぶ波紋に 似ているなと 僕は考えるのだけれど
それは擬似的なもので
その波紋は君だけのもの、だということに
空も ....
 色彩アラベスク

黒い空 黄色いライト
オレンジの腕 汗は光る
コンパスはあちこちと動き
ベイジュと紫
赤の縁どり

白い球はくるくると舞い
無花果の実は赤し
オレンジの足は地を ....
「せんせい、青がせまってくるよ」と
生徒が窓を指さした

びっくりして窓を見たけれど
せまってくるように見えたのは
くっきりと浮き立った白い雲で

その背景にひろがる青は
たしかに夏空 ....
 その夜
 黒い猫が
 私の前を横切って
 あなたへの愛を
 植えつけていった
 私の耳元に
 ふっと
 小さな鼻息が残った
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物とは何か。宇宙におけるさまざまな天体とは何か。生み出された電力でさらに揚水し発電するダムのささやかな循 ....        余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
自らの寂しいベールを身に纏う 
今迄の自分を打ち破ろうと 
夏の夜の浜辺を走る 

( 遠くに若者達の花火は上がり・・・ 

ずぼりずぼり 
足首{ルビ嵌=はま}る砂浜の 
空回りをも ....
あの時、私が雷を落とさなかったら、
貴方は死ぬ事が無かったのですか?
私には、解りませぬ。
運命も偶然も。

全ては貴方の望むままに。


『雷姫』


あの方は、雷 ....
花の都
水の都
霧の都
東の都

東京を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意見に賛同しない
猫を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意 ....
わたしのバッグは黒色で
いつもぷくっと膨らんで
それで非常に重たいです
いつも利き手で持つ為か
右腕だけがだらりと伸びて
地面に付くほどになりました

バッグを持っていないと均衡が取 ....
 

 空の青で僕の皮膚が少し色付けばいい、雲を絡めたこの腕を間の抜けたサイレンで切り落として標本にしよう。人身事故で停まる腥い湿度の車内で君に手紙を認めた、大丈夫。何を書いても君は!破り捨てるん ....
いつもよりかなしい
なにもかわらないのに
いつもよりかなしい
なみだすらでないのに
いつもよりかなしい
だからどうってことないけど
いつもよりかなしい



きょうがきょう ....
 ?
 昨夜は哀しい夜でした。それはもう蒸し暑くて。ひとりの老人のための美しく孤独な死が訪れていて月灯かりもありませんでした。ずいぶんと重い雲がたなびく夜でした。人を乗せた列車も走らない深夜に、貨物 ....
目を閉じると 暗闇の中に 無数の蟻が蠢いていた 右から左に 左から右に 幾億の蟻が 幾筋もの列を成し 暗闇の中に 餌を求め餌を運ぶ 幾億の蟻は 俺の暗闇よりも一段と黒く だから 暗闇の中に 俺は幾億の .... 耶蘇を着ようと 
こころに決めた日 

怖ろしいほどに 
人をいとおしむ気持が
胸の奥に{ルビ疼=うず}いた 

空の色は 
只青いので 
なく 

{ルビ罅=ひび}割れた空から ....
一面の草むらから、湧きあがる青い空。
向き合うわたしの窓は、青い空をもたない。
手にした一枚の写真を見て、
水を得た魚のように泳いだ海は、
黄ばんだ家族の笑 ....
一日が32時間あればいいな

12時間眠ったら
8時間頑張って働いて
12時間好きなことができれば
毎日楽しく過ごせるのになぁ

最近は仕事から帰っても
夕飯を作る気になれない
休み ....
笑うな
あたしをわらうな
口を開けて{ルビ哄笑=わら}うな
目を開いて嗤うな
鼻の穴を開いて{ルビ嘲笑=わら}うな




あたしがわらいたい
お前をわらいたい




 ....
1000円カットで目をつぶるのは
髪型に特にこだわりがないから
似合わないねと友達に笑われても
仕事場で怒られるよりはマシさ

「前髪は2cmくらいまで切って、右は出して
 後ろ髪はそれに ....
雨のそぼふる 
路面に一人 
いつまでも濡れている 

あの丸い小石に 
僕はなれるか 
昨日は雨のそぼ降る神保町の 
古書店の並ぶ街並みを 
地図を片手にさまよい歩いた 

みるみるうちに地図は濡れ 
丸めた白い魂にして 
ポケットに入れた 

翌日ポケットから取り出し  ....
文明の傾斜地を走るのだ
逆さまの政治学から唾液が垂れる
花々は全滅した
茎はただ茎のために根を垂れるぞ
雲との契約など
どうすれば思い出せるんだ
神々が粉になればとても呑みやすいが
依然 ....


川の表面に見えない川が重なっているので、刻み採る、反転したウグイスを読むための辞書を踏みながら。いくつかの水分子に哀しみを含ませて川をさかのぼらせる。川を構成する無数の小さな川のそれぞれにふ ....
森の陰に覗く
星の光八方に伸びて
半球を照らす太陽
惑星の輪郭を撫でる

モノクロームに沈む世界で
浮かび上がる心臓の鮮やかさよ

色付く鼓動
夜の淵にそっと燈り
生命の意 ....
トレイシー、君は薄弱なる山椒魚。教育を存分に施され、踊る間もないほど気違ひと戯れる。
散切り頭のサムライと白眉の秀才とを比ぶれば、畢竟古語辞典の中のをかしと成り果つ。
接吻の味はアスファルトよりも ....
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