蓋を開けたオルゴヲルの回転軸につかまって
羽の付いたお人形の足が
ルラルラ踊る


君に会いたくて
君に 会いたくてね
手を離して
一緒に飛んでしまいたい


箱の内側には白 ....
五月の夜の街道は

緑の風の香りする

きのう遅くにつけた香水


藍の影絵に、

刹那な、微小な

罪びとまえの姿形


五月の夜の街道は

緑の風の香りする

 ....
                 080516




偶然と書いて
ぐうぜんと読ませる
ぐうぜんが生まれ
ぐうぜんが目覚める
ぐうぜんが欠伸をする
起きろ!
朝だ! 起きろ!
 ....
口移しで味わう毒薬は
最高の甘い蜜です
死は虚無ではなくて
現在ある心を
開放
するだけ

赤が弾けた口の中は
迸る憧れで充ちて
滲む視界の中で
ようやく捕らえたキミ
優しく私を ....
なにげなく偶然に
となりどうしになった、名前
お互いブランコだなあって
思った、夜

こいでるスピードもたぶん違うし
わたしは何かとものを言いたがるから
足でとめて また土をける け ....
きのう ころんでないたこと 
もう わすれてしまってる
あんなにいたかったのに 
ひざすりむいたのに

ぼくらは 
つまづいたりころんだり
たちどまったり
ふりかえって もどっ ....
いつも
 笑っている
彼の

物憂げな

 横顔

  冷たい

雪の降る
 夜に

舞い降りた
 空気のように



流れて 
 溶けて ....
とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す

   *

意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に


{引用=ずっとずっと、とおくにいる ....
風の便り
空中の花見
二つの綿雲
手を振る君

スネアの音
速いロール
テントンテンと
ティンパニーの音

緊張の毎日
幸せの毎日
達者な弁論
あきない話
宇宙は生成をやめない

宇宙は忘却をやめない

生成だけではない

忘却のなかの生成

生成のなかの忘却

宇宙は

宇宙は

宇宙は生成をやめない

宇宙は忘却をやめ ....
 
テーブルの向こうには
崖しかないので
わたしは落とさないように
食事をとった

下に海があるということは
波の音でわかるけれど
海鳥の鳴き声ひとつしない
暗く寂しい海だった

 ....
光は緑に柔らかく

街道には

緑風が吹いている

五月の光は風なのか?


さくら散る幻の芥

街道には

柑橘系の白い香り

この国は違えたのか?


光は緑に ....
早く抱き締めて欲しいの
夜は寒くて暗くて
この闇が延々続く気がして
あのね、私は運命を信じていたの
この人こそが私の――

私が彼を変えてしまったのか
時間が彼を変えたのか
月灯が差し ....

わたしの家の郵便受けには
朝になるといつも
赤い花がいっぱいに届けられる
露を含んでぽったりと
流れ出しそうな赤い花だ
どこかにわたしを好きな人でもいるのだろうか
捨てるに捨てられな ....
はじめての出逢い
それは父親に肩車されてのこと

ガラスの向う側で
愛らしそうな顔して笹を食べていたっけ

何時でもいるのが当たり前
そんな存在でもあったような気がして
パンダってまた ....
歩みを止めて
立ち尽くし

しゃがんでしまった

立ち上がらなきゃ

そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない



いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
まるで私のような人でした

色が白くて
小柄で
可憐な人

あなたは彼女の誕生日に
私を贈ってくれました

鉢植えになった私に
青いリボンが眩しい

彼女はにっこりと微笑んで
 ....
春が過ぎ
夏来るらし
冷房ガツン

夏が過ぎ
秋来るらし
太っ腹

秋が過ぎ
冬来るらし
ストーブボンと

冬が過ぎ
春来るらし
朧月
夕星の歌がきこえる

バリトンの愁い

季節はずれの鱗雲

夕方が影をつくる

生成は忘却なんだ

やっと、わかったよ


ぼくは見つけたんだね
痛みを抱えた

あいつが泣いた

優しさ抱えた

あいつが狂った


ドライブする、夕暮れ

タニマチたちの、宴か


痛みを抱えた

あいつが泣いた

優しさ抱えた

あいつが狂った
                 080513





水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない

こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
素足に若草
浅く緑の
木々は萌え
目眩するほどに
花曇りの日なら
なおのこと
生まれたてのそれらは
やわらかに躍る

耳に愛しい鳥の名を
春になるたび
あなたに訊ね
匂い淡しい ....
君がいてくれるなら
君が幸せでいるなら
それだけでいい

少し 泣いたら
また がんばろう
カメラのレンズの向こう側 

(フラッシュの光る瞬間) 

やがてすべての人々は 
家族も友も恋人も-------- 
昔のままに時間を止めた 
一枚の写真に納まり 
見知らぬ未来の誰 ....
ものの名を知ることは
世界ととけあうことだ
曇天の下
すべては自らを中心に
分断されている
その心がかなしく
またこわいのだ
誰も知らない場所で
花が落ちるように
周囲から急速に暮れ ....
ぼくはあの日

獣のような妖精だった

獣のようなことをして

妖精のような目をして

妖精のようなことをして

獣のようなことを考えて

清濁は合わせ呑むものではないよね
沼に沈み
泥を愛した
苦しく重いこころを
抱きしめたまま

窒息する森
痺れた月光
吐き出せない砂利のように
時の流れが喉に詰まる
翳りの中の黒い影
どこにもいけずにたゆたって
 ....
君のこと

大好きだから

そんな

君の言葉が

つらい




理想ばかり

追い求めても

実現させる

力などなくて

今日も

ただ想うだけ
 ....
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