わたしの好きなひとの眼の中には
いつでも空がひろがっている
外が雨でも嵐でも
すこんと晴れた青空の眼だ
することが何もない
曇った日曜日なんかには
一日中好きな人の眼を見ている
そ ....
{ルビ人気=ひとけ}の少ない
菜の花ロード
あなたと肩を並べ
静かに歩き始める

記憶の隅っこを
居場所に選んだ
幼い記憶をたどって

とおくとおく
忘れてはいけない

ささい ....
オレンジに闇が曳かれ

精神のカルテ

群青に染まる

僕らかけがいのない宙


地球での

それはお話しか

死ぬまで

生きているのか


オレンジに闇が曳かれ ....
向精神薬なんて、鍵のひとつじゃない

ドーパミン

セロトニン

生まれもった病気のふり、やめろよな


あたしの未来になにをするんだ

医者やインターネットの

あたしペイ ....
花火 のよう
ではなかった
燃え上がった炎

お互いのいのちを
内側から削り合って
混ぜ合わせた粉に
火矢を放つ

一瞬の火花の中
求め合い
探り合う 
薄い皮膚だけ保たれて
 ....
革命家どうしの恋があった

恋は愛に変質していった

執着としての愛に

恋ごころとしての愛に

それは宝石のようだ

宝石の透明ないろをしていた


あきらめてはいけない
 ....
ジャパン・ランドのうえを

ひかりが

風が、雲が

ちからの流れを変えてゆく

ぼくらはどこから来たのか

ぼくらはどこへ向かうのか

おなじでも

べつべつでもないのに ....
ゴスロリっていうのかな
そんなフリルのたくさん付いた服
一度くらい着てみたいけど
「おばさんの癖して…」
あなたに言わてしまいそうだし
そんなの着れる歳じゃないことぐらい判っている

ふ ....
 今ごろあなたは
 大都会のビルの合間を縫って
 薄汚れた地下鉄の階段を
 降りていくころだろうか
 新しいジャケットに身を包み
 ほおに少し疲れたしわを漂わせて

  一昨日 真昼のベ ....
とうめいになる

そらでもなく
流体でもない
ただとうめいに なる

ボクはここにいて
キミを見ている

キミはボクを見ようとしない
意思の力で

とうめいになる
全身で
 ....
昔 父さんが庭の木に作ってくれたブランコに
僕たち兄弟が並んで

そうやって
毎日 そうやって暮れるまで

永遠に思えるような時間を過ごした

季節が変わるたびに
短くなっていくのだ ....
彼女は失恋をしたそうです

毎日泣いては泣いて
時間だけが過ぎてゆくのを
いつか彼が来てくれるのを
待つだけでした

昔から彼女は人に臆病で
誰かを好きになるという事が
嘘のように思 ....
本当や嘘は

世界(ここ)に渦巻いてて

本心を晒け出しても

事実には結び付かなくて

変わる 変わる…願いに変わる

でもそれすらも

時にかき消されるから

真実に結 ....
きょうも

生き残っていた

バラは昼間

薔薇いろになる

あんな気持ちに

なるだけなのに

きょうも

生き残っていた

誰にも秘密なこと

僕だけに話してくれた
ナイロンで滑る指
艶めかしさに酔い
月の果てに漂う

今宵の月
冴えて

今宵の月
独りで

輝いている


 夜の屋内プール
 水面に反射する
 水銀灯・ナトリウムラン ....
きみの一日を 僕は知らない

きみが毎朝買っているパンの味も
きみが気にして飲んでいる健康ドリンクのことも

きみが僕に隠れて嬉しそうに読んでいる新聞の四コマ漫画のことも
きみが髪を無造作 ....
へのへのもへじみたいだねと問いかけたら
「へへののもへじ」が正しいんだと
あのひとは言った

―へのへの

叱られて家に帰れなかった
夕焼け空に
ロウセキで描いた
へのへのもへじ
 ....
だれを想うわけでなく
誰のせいにもせずに歩きたい
散る雨の中

見えるひと
見えない人が
残りの粒をひろげて、
足の跡をのこすから 
いつかは、わかること

頼らずにいきてるんだと ....
 薫風馨る五月の窓に
 ぬかるむ畦道を辿る貴方の後姿を見ていました

長い髪を靡かせて振り返ったあなたの口は
手話の解説のようにはっきりと動くのに
何回も繰り返しても聞き取れないのでした
 ....
今日は雨

君を泣かせてしまったのは

別れが雨の日だったから


僕を持って

今度雨の日に出かけよう

僕は君の青い傘


彼ののついた嘘も

彼の我侭も

雨 ....
あれは
神さまの涙だったのです

亡くなった人のために
涙を流してしまったのです

その涙の川で
溺れて亡くなったのです

私たちが
神さまでした

泣き叫ぶ人はまだ
川のよ ....
花のあいだで
ゆれている、そらの
うすくひかる すずの音に
目を閉じずに

さよなら は言えず
いちばんかんたんな発音で
ゆびのてっぺんを空に向け
開いたままで

ふいに
 ....
西の空が赤く 東の空が青く 染まる頃に

「あの時 約束を忘れた振りをしたんでしょう?」

今まで言えなかったことを

いたずらに訊いてみようと顔をあげた

あなたの横顔がまるで知らな ....
世界がひとつになると
さらさらと
砂の崩れる音がする

幼い頃
ひとり布団の中で
聞いた音と同じだった

朝、家族に
おはようを言う

こんなに幸せな朝なのに
さらさらと
 ....
彼女がいやなのは
その事柄よりも
それを知らないでいる時間

彼女がいやなのは
戦わずして逃げること


彼女がいやなのは
無視されること


人は傷つきすぎると
誰もが自分 ....
東京は

雨の音だから


なにかにあたる

音だから

なにかに裂かれる

音だから


東京は

雨の音だから
         
春の先触れに咲く木ノ花のように、あなたが愛しい

静かな問いかけにせせらぐ若葉や川面のように、あなたが愛しい

暑すぎた夏を笑う木漏れ日の声

雷が鳴って、雨が降り出 ....
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
 
華やいで
きみ 
咲いているよ 

あの花は 
すべてを忘れろっていうように 
咲いて、風に流れているんだ 

 ....
いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで

落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす

心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は

水平線の向こう
 ....
ぼくを好きでいることをやめた

きみを許す

旅びとだから

きみを許す

たましいは一人でしか抱けない

ぼくを許す

旅びとだから

ぼくを許す

唇できみのからだ ....
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