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朝の浜辺を散歩する
夏休みの終わりに
金髪の青年が2人、遊び疲れて
またを開いてぐっすり寝ていた
ある意味遊ぶということは
若人の仕事でもあり
大人と言われる{ルビ年齢 ....
わたしは何枚でも
自らを脱ごう
いのちそのものが
あらわれ
周囲の花々が
俯いていた顔を
開くまで
「 抵抗することに疲れた 」
そう言い遺してある友は
自ら世を去った
思い通りにならない日々の
不自由な鎖を巻いたまま僕は
しばらく横になっていた
ランプの灯りの下
....
カメラのレンズの向こう側
(フラッシュの光る瞬間)
やがてすべての人々は
家族も友も恋人も--------
昔のままに時間を止めた
一枚の写真に納まり
見知らぬ未来の誰 ....
ネオン街で同僚と飲んで
赤い顔ではしゃいだ夜遊びの後
やけに寂しい帰り道
終電待ちのホームに並び
線路越しに見える
広告募集中の真白な看板が
自分のこころのように見える
....
傷口をいじれば
いつまでたっても治らない
そう知りながら
この手は気づくと触れている
もう忘れていたあの日の傷跡を
いじり過ぎた浅黒い影が
遠い過去の空白に
うっすら ....