食卓のきんぴらごぼうを幻視していた

なみだがこぼれるのは

いったい何故なんだろう

暖かいひかりが胸に貼りつくのは

それが針のように煌めいているのは


帰るところなんかなかった

ひとりでいる ....
月はひとつで

星たくさん

孤高に見える星だけど

星にはたくさん仲間がいます

でも月も

青に寄り添う

せつない愛です

それがなんだと言われても

そう思う
 ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
 月
          (乱太郎)

淋しげに唄う
恋などとっくに忘れて
靡く淡い音色
月の後ろ髪が解かれるとき
湖面の中央辺りに
漂う
在りし日の君の輪郭



 月
 ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
夜風が強く吹いています

あなたの町でも風は強いですか

月が外灯よりも明るいです

あなたの町でも月は明るいですか


木々が夜風に鳴っています

ぼくを風がなぶっています
 ....
ゴルフ場に紅葉を見る

紅や黄や茶はまだ淡い

いい匂いがほんのりと

地球の隅でほんのりと

遠い空を見つめている


文字を連ねあって

声を交わしあって

瞳に映しあって

互いにたてる音を

 ....
ベランダから

月が淡く揺れていました

今朝くもり空に虹がかかっていました

朝日に口から水しぶきを吐いて

ふたりで虹をつくりました

とぼとぼと家路をたどります

ベラン ....
心はいつも純粋に
心はいつも相手の為に
柔らかく羽毛のように
傷を癒し、治す。

弾んで、跳んで
リズムを取って
楽しく辛く悲しい
明日の為に元気に

人には愛を
人には許しを
 ....
思い出の数には限りがあって
両の手のひらからこぼれた思い出は
ひとひらの色あい

鮮やかに晩秋の野山を彩っては
やがて力尽き
道端の
ふきだまり
静かな眠りに何を夢見る



 ....
だれのものか
だれもしらない
島の ちむは
たましいの遺産

戦世(いくさゆ)でも
混血でも
総決起でも
珊瑚あたまのガジュマルが
三線片手に汗かき鳴らして




愛しく ....
ふたりで歩けばいつも

楽しいこともせつないことも沢山あった

もうここを

誰かと歩きたいとは思わない


霧のなかのフェアウェイをゆく

ラフの方の木々が幻想的だった

 ....
夜空のまえに宇宙です

茫漠がしんしんと降り積みます

オリオンか

雨か

分からぬほどに酔っています

あなたは黄いろが好きなのです


おばあさんのベッド

窓ガラ ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
3時間過ごしてしまった

音楽を聴いたりぼっーとしたり

おうちに帰ると屋根のうえに

オリオン、おまえならなんて言うだろう


悪ぶってみたけれど

おまえを放っておくオスなん ....
いのちまで取られやしない

いのちのお陰で好きでいられる

さあ来いよ

ぼくはあなたのライオンになる


淋しいのも悲しいのも平気

慣れてしまえばこんなもの

胸のしびれ ....
ぽつんとひかる

それだけで嬉しくなれた

淋しくもなれた

悲しくもなれたし晴れやかにもなれた

ぽつんとひかる


遠くのマンションが

白いひかりを並べていた

あ ....
知らない町をぷらぷらと歩いた

ビルの影に空の水色が透けていた

ぼくは何に切り取られているのだろう

三次元にだろうか

四次元にだろうか

こころを入れたら

いったい世界は何次元になるのだろう
 ....
休みの日の朝は

なんの変哲もない喫茶店にゆく

香ばしくてゆるい珈琲の匂い

水っぽい湿気たぬくもりが心地好い

珈琲をすすり煙草をくゆらす

覚醒を待ちながら新聞を読む

僕はそれ以上のなにもので ....
夜はなんのものまねしてるんだろう

宇宙の闇のものまねなら

それは孤独と奇跡のものまねだろう


ひかりが夜(ヨル)をそのままに

それが星(ホシ)のものまねなら

永遠(トワ)と刹那のものまねか
 ....
彼女がたとえ男だったとしても

ゾウだったとしても

ぼくは彼女の存在を愛しています

今朝そう告白して

そういうことだったんだと

はじめて楽になれたような気がしました

 ....
 
抱き合うより

見つめ合いたい

そんなお年ごろ


 
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね

これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど

なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
 ....
この香りが五月でもないのに
懐かしさが全身に{ルビ迸=ほとばし}る
僕は気になる この香りが

逆らいに倒れた僕をそっと
この華奢な体が抱いてくれた

揺れまいと
木の葉が{ルビ頑=か ....
彼女はひとつ年上の少女

まだ早い雪に消えていった

追いかけるのを躊躇う僕はひとつ年下の老夫

もう遅い蝉時雨の中に佇んだままだ
 
睫毛が燃える

目の前で煌々と

美しい光景だ

眼球の溶ける痛みと引き換えに

美しい光景だ
 
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き

はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた




大切なのは感動なのかな

与えて
与えられて

生まれたての感動はぷるんと ....
小さい頃ママに
この匂いは何って聞いて
キンモクセイを知った

それは秋で
僕の生まれた季節で
嬉しいなって思った

ママなんて呼び方
ありえないって思う時には
もうママは天に召さ ....
COCOさんのおすすめリスト(412)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暖かいひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-11-10
せつない愛- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-10
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
月__(乱太郎+月夜見)- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-11-9
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩1111-11-9
靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
クレヨンしんちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-9
慕情- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-8
ベランダ- 吉岡ペペ ...自由詩211-11-7
心の目を開いて- ペポパン ...自由詩3*11-11-7
寡黙のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-11-7
遺産- 乾 加津 ...自由詩9*11-11-7
ふたりで歩けば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-7
お月さま- 吉岡ペペ ...自由詩611-11-5
点点- nonya自由詩19*11-11-5
オリオン- 吉岡ペペ ...自由詩811-11-5
胸のしびれ- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-4
ぽつんとひかる- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-4
空の水色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-4
休みの日の朝は- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-4
夜をそのままに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-3
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩1511-11-3
お年ごろ- 殿上 童自由詩18*11-11-1
交わすひと- 恋月 ぴ ...自由詩2611-10-31
あすなろ- subaru★自由詩22*11-10-31
少女の影- 徘徊メガ ...自由詩411-10-28
何も犠牲にしない私には- 徘徊メガ ...自由詩511-10-28
願うひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-24
きんもくせい- ささやま ...自由詩14*11-10-23

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