1.心配する

そんなにもすこやかなら
まじないはいらないね
唯一だから
名前もいらないんだろう

世界にかぶれないように
もっと 眠ったら




2.真実

バナナの ....
一.


剥がれおちる夕方から
くるぶしをなでたぬるい夜が
道順どおりにすすめなくて
わらっちゃうねいつも
欲望のはなし




二.


情熱と渇望とスカートと臨場感と ....
ダイヤモンドより確かな一瞬に
石版みたいな青い空をみつける
だれの名前も刻まれることはないし
法律だって記されていない
ましてや
墓碑銘なんて思いもよらないのだ
だれかが今も死にいくなんて ....
今日はもうまじに肋骨が全部内側に折れまがり突き刺さった状態で
そのまま一生生きていく
みたいなパニックのなかにあって
たすけを
ミクシーにもとめてみたり
バックヤードですごい泣いて ....
高速道路からみえる
一番目立つ集合住宅
おそらく
ここは
八王子あたり
名前を
つける

マツリハイツ

窓のひとつ
ひとつに
すき 
きらい 

はりつける
頭だけ ....
 
すがすがしい挨拶ばかり大陸棚


ベランダで行方不明になる半分


よく隠れ過ぎたあと泣きながら帰る


石を轢いても花を轢いても軌跡


ちちははの流れていった月経夜
 ....
なぞはすべて解ける
だが振り出しに戻っているのが気に食わない
俺は宇宙が気に食わない
人間と宇宙の関係のあり方が気に食わない
宇宙ったって
何なんだ?
星が動いてるだけだろ
ほとんどは空 ....
ゆらゆらしていたぼくらの帝国は終わりアジアがカンフーな世代に新しいものなんかないのです。iPhone裏面のリンゴの鏡面に夕暮れが切ない反射の家族atショッピングモール的な幸福に、はしゃぎまわる子供とは .... 墜落のいちじつにある街にむき とうめいいろのもちをたべてる

12時はカラスの群でできています 7時になるとゴミあさります

通話する 波のおとだけ鮮明で でんでんむしと ひとはいうなり
 ....
こいびとを
産み忘れた夜に
こいびとは
お腹をだして
口をくちゅくちゅ
頭が
ごとり
ベッドから落ちて
布団の海に
船がこぎだす

あの子
どこの子
どこにいった子
ぼくの ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
彼女は
丘の上に
住んでいて
彼女の家のまわりには
花がたくさん
咲いている
冬も
夏も
秋も
春も
彼女は
そこに座っている
おはなばたけ
とても
きれいで
おはなばた ....
 その建築はどこか役所のような正義風を吹かしている。それでいながらその建築は、人が、その全体を意識の最も深い谷にまでひっかけ、その細部を感情の織りなす水にからめとるとき、その均衡と博愛とを顕わにし、聡 ....  江國香織の詩集『すみれの花の砂糖づけ』(新潮文庫)は、理論社刊の詩集『すみれの花の砂糖づけ』に12篇を増補した、全部で70篇ほどの詩集だ。
 今回はこの詩集を、「つめたい」というひとつの言葉に着目 ....
地平線がかぎざぎに囲われた東京を
中央線のガラス窓からのぞいて
ビルたちの壁面は薄黄緑に光る
水の色をしたいろんな影が長くのびて
フラットな装置のように空が広がる
鳥の群れがばらまかれ
ペ ....
{引用=
いち



深海のエントランスがここにある(キスは壊れた鍵音がする)


ニセモノをニセモノとして愛しなさい 商店街は長すぎるけど


足元を見ながらいきてくしかなく ....
薄着で
あるいは紙袋を被って青光りするのチェインメイルを装着しているであるとか
わらじを履いたTシャツにノーパンのスラブ系の少女
個々が
思い思いの個性とファッションを楽しむというよりは
た ....
喪ったあなたの窪みで横になる 心電図のように遠い雷


さびしい は離断されてて(誘蛾灯)ファミリーマートの緑青白


きもちいいね、きもちいいね、とよびあえばガーゼにとびちるさみ ....
{引用=(横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として)}

電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜

私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発する

恋人か友人 ....
半分

どんなおじさんにでも
その時だけ恋をしてしまう女の子がいる
父の日にプレゼントを贈り続ける女の子がいる
おじさんとセックスしてお金を貰う女の子がいる

半分お金で半分趣味らしい
 ....
今日も現場で草むしりをした
なぜ草むしりをするのかを上司に聞いたところ
みっともないからだそうだ
お客さんが来たときにみっともないからだそうだ
アメリカやフランス発で
雑草の効果的な生か ....
ビー玉誤飲してやさしくなりたい


注射器のなかで血とソーダが混じっている


暖かいものは信じない、たとえば唇


あの写真の私はわらってはいない


少し音程の ....
これからの都市は
廃墟ではなく
ただ遺跡になる努力を尽くさなければならない

地震であれ戦争であれ
天災においても人災によっても
焼け野原になどならずにすむように

大事に大事に住み終 ....
平均より下回っているかどうかとか

みんなができることをできないとか

お金がないとか貯金がないとかじゃなく

君が生きにくいと思っていることに問題がある

だが社会では解決方法は常に ....
あの娘がレズだった
あの娘の恋人は女の子だった

昨日の夜
私はレズの女の子たちが出てくる小説を書いてた
一昨日は音楽の才能がまるで無いバイの男の子と電話していた

私は可愛い女の子が好 ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
あの丘には海がある
風にとけたあなたが ささやいていった
赤い自転車から 深緑の海を見上げる
深緑の糸かせから 糸の先を手繰りよせる

右腕に 螺旋を描いてゆく海の糸
ひんやりと
深緑の ....
仄暗い湖、青銅色の水底から
水面に浮かんだ
満月をつかもうと
水草のようにやわらかく
つるりとした腕を伸ばしている
月曜日の子どもたち

ランプの火影に怯える
動物園のオオカミが
故 ....
やわらかな慈雨が

この岩に穴をあけたのです

どこからか種がやってき

うまい具合な風や雨や光だったのでしょう

穴から松が生えようとしています

教訓を見出だしたい訳ではありま ....
あすくれかおすさんのおすすめリスト(329)
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