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すがすがしい挨拶ばかり大陸棚


ベランダで行方不明になる半分


よく隠れ過ぎたあと泣きながら帰る


石を轢いても花を轢いても軌跡


ちちははの流れていった月経夜
 ....
{引用=(横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として)}

電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜

私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発する

恋人か友人 ....
片目とじて高層ビルのてっぺんを愛撫するほど遠いきみの背


くちびるが世界、とひらき漏れ落ちる欠片のなかにわたしは棲んで




カレンダーに王冠を描くもう二度とあうことのないひとの記 ....
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限



0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ



ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
あんなに荒れ狂っていた
場所
砂が乾いてゆく

反転し
苦しく水を蹴った足の記憶のまま、踏みしめる
砂にはわたしの
しずかな歩みだけが続いてゆく

高鳴り
呑みこむ夜が病いなら
 ....
ひねったら水が出ます ひかっています で? 好き、に理由なんてないよ


踊り場の全員うえを向いている スカートの嬌声がひびく、午後


うす目あけて口をあけてぎゅっとにぎってゴムふうせん ....
赤信号を誰も見つめなくなったね みな親指にだまされてるね


液体が揺れて、右往左往している、栓の在り処は知って/いる、け/ど、//


『……言動は意味不明で取り調べは難航〜』 羨望でニ ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....
あすくれかおすさんの石畑由紀子さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 石畑由紀 ...川柳7*10-6-22
欠けていて、月- 石畑由紀 ...短歌1009-10-26
ロスト- 石畑由紀 ...短歌5*09-5-3
number- 石畑由紀 ...短歌34+*09-2-3
- 石畑由紀 ...自由詩12*08-12-8
蛇口- 石畑由紀 ...短歌16*08-9-30
体内にガーゼ- 石畑由紀 ...短歌208-2-27
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
ひとつひとり- 石畑由紀 ...自由詩3307-12-30

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