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倶利伽羅を越へていづこへいつかへる回転数学流転の鴨よ

芸はこれつたなけれども人のみみ転ばしめむや鴨の水掻き

神無月ひとり詠じし数寄ものの禰宜の畑に月はめぐらず

かものはし そがふるさ ....
うるせえなそれでも僕のたましいはゴムタイヤに詰めた散らし寿司なのだ

もてたくてもてるふりしてもてまくりもててもててもててもててもてて

一日に一本限りのタバコのような君のスマイルのためなら
 ....
ためらいが 残しておいた 菓子の星
   夕日にひとつ 溶けて流れる


幾重にも 包んでしまう ゆびの白
   ちいさき粒も 重く冷たく


一言も 添えられぬまま この夜は
   ....
池袋 雨の路肩に胃薬を泡だてる闇 I’m the SLIME!!!

日暮里のウィル・オ・ウィスプが公園で「兄ちゃんライター貸してくれんか?」
ひとなかで あへばしらぬ そぶりして
鏡のみぞ知る 乱れ牡丹
冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて

ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山

溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき
  

  制服の短いスカートから伸びた二本の白い柔肌の足

  繭糸を紡いでできた足の線混ざりけのない清潔な線

  きず口を塞ぐかのように押し込んだあなたのそれは何かを語った

  ....
白黒白黒 テントに籠もる咳払い 秋の夜長の神経衰弱

七並べ アルミパイプの指定席 正面に花 照れるジョーカー

「大ちゃんの絵ができました」叔母の手による油絵を喪服で抱え

安らかに ....
暁の太陽は黄ににごりゐて霧の向かうにごろりころがる

死に際の蜂歩みをり無傷なる秋の薄羽を背に負ひつつ

うとまれず待たれず夕の半月よ灰紫に左欠けたる

目覚めれば降りはじめたる雨音に ....
来年の人に焦がれて石のうえ とかげよとかげ 紡錘形の

神無月 缶に残った潮だまり パンツ一丁でのぼせた親父

れもんのれ せむしぐものせ けるとのけ ぱんてぃらいんをめぐるたそがれ

 ....
三分でラーメン喰って破滅してドンブリもろとも叩き割る街

朝の椅子 朝の冷たい君の耳朶 朝の冷たいコーンフレイク

初七日の間口五尺の半なまの太郎次郎のひきにくの花

ひだまりの 庭で ....
色褪せしカエルの背をなでやりつ人差し指はものひきつらす

日暮れれば花弁を閉ぢる花と知らず植ゑてよりわが昼は呪はれ

土くさき夜気につつまれ甦る記憶くるしくのびる根のごと

街路樹の根の垂 ....
m.qyiさんの短歌おすすめリスト(132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鴨よ- 石原大介短歌3*04-4-18
腹の七糞- 石原大介短歌16*04-4-18
バレンタイン始末- 折釘短歌404-2-20
山手線挽歌- 石原大介短歌4*04-1-31
48しゅのひとひら- 佐伯短歌404-1-24
十二月の白木蓮- 小池房枝短歌503-12-25
シーツの赤月- 容子短歌803-11-20
法事にて- 石原大介短歌13*03-11-15
晩秋- 渦巻二三 ...短歌303-10-24
エレファント・ストーン- 石原大介短歌3*03-10-9
だんすがすんだ- 石原大介短歌12*03-10-2
人差し指- 渦巻二三 ...短歌903-7-14

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