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髪なびく風通り抜けるTシャツの袖つまんだら恋走り出す

真っ白なシーツに夜を預けたら眩しい光に「おはようございます」

「おはよう」とまだ寝てる声で返事する眼をこする手すぐわたしに触れて

 ....
カブトムシちゃん
にこっと笑って
ぼくのこと
好き
って言って
くれるのかい
{ルビ生命=いのち}{ルビ繰=く}る親指の垢{ルビ擦=なす}り付け新たな{ルビ頁=ページ}アルバムに増え

{ルビ霞=かす}みゆく夕方と夜の隙間の紺ハイライトの箱投げ寄越す君

かろうじて上が ....
火曜午後喫茶店のコーヒーを猫舌ですくう君の口元

窓枠の銀色のふちと重なった空の灰色二十代の時

さっくりとすすむ静かな五月の{ルビ陽=ひ}自転車こぐ足軽く浮き立つ
   こよつきよ              
   ここにもちから およぼせよ。

   夏草ノ原 草ノ海原。


 ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
      ノノノノノ ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日


「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット


大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
 ....
平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A

 表
 発句  夏木立木漏れ日まるくなりにけり
 脇    手足伸ばして歩く歓び
 第三  園児らの帽子ばか ....
ロ慕Joeの詠む暗T句が月を濡らす
 天に地に満ちるブリキの錆


蝶や蛾のレゾンデトルは火薬の中
 美ニールの羽には異存無し


花畑、蜂たちが射るオルガンは
 遠い雷声にすがりて ....
楽しいショーの始まりだ!と言いながら僕らは産まれてきたはずだ


僕に名前が無かったころ、魂は行き先を欲してなかった


たくさんの人、たくさんの名前、溺れそうになって君の名を呼ぶ ....
モズクガニのことを考えながらパスタを食べる深夜のデニーズ


明日の朝何を食べようか、と手をつなぎ 春の屋上からダイブする


バスに乗り行ける所の限界は終点までと終点で気づく


 ....
 


    眼帯をしている目医者彼岸花しおれるところを花鋏で切る

   いつまでも鳴らぬ時計よ深夜ふと台所で君に話しかけたかった

   オレンジをできれば本屋の中央に置けばいつ ....
横たわる詩人に砂を投げ入れよテロリストのかなしみ知らぬなら

閃光のあとに残りしひとがたが刻まれており道路の上に

欠落を埋めないこと背を伸ばしカクテルグラスごしの詩の文字

血のにじむ指 ....
  ふくらみの桜の花のもやいからあなたに送ったホカロンひとつ

  銀河からいかなるものも貫いてやってくるんだニュートリノ

  帰郷しようと世界地図を開いてはゆく当てもなく東京にいる ....
 

  切なげに君は言うけど拳骨を入れろと無理をおしつけてくる

  失神をしている君にきゅうりなどいれてもだらっとしているだけで

  これがいいバイブレーターほしそうにしている君に思 ....
 

  路上からころがるビー球追いかけて草むらの中鳥が死んでる

  ヘラクレイトス持ち寄って読書会する三つ目ばかりの
 
  ブレーキをかけないままで港からそのまま海へ四人の若者

 ....
もうすぐ嫌いな気持ちがなくなる

くやしい くやしい くやしい
魚の核のごとくつのるもの鳶色の街遠い野原


あざやかな稲妻のように殺す街 行き交う人みな 音の群像になり


ちっぽけな硝子のようなわれのかげ黄昏握るナイフの沈黙


水晶の祖国の ....
トイレットペーパーにでも巻かれて汚物もろとも流れ去りたい

風引いたっつって休んだ子はきっと心も風邪気味なんだろう、なんて

あーーーー
早く帰りてーーよーー
もういいだろー
ウンザ ....
声はあらねど{ルビ = }
{ルビ鋲=びょう}が呼ぶ
あ{ルビ = }
非常階段より{ルビ多=た}だ三歩
あああ{ルビ = }
あ{ルビ = }




波白く汚しおそれつも止ま ....
言葉だって寡黙になりたい
 そう思っているに違いない
  僕は押し黙る


回転音とともに目覚める一連の
 緻密な音程を残らず食らう


役職がついたからといって
 僕は相変わらず ....
蛾、列記する「主は愛で火で」書きませり
     瓦礫に微睡む朱が浄化する

賛淫美歌、「唖」点の声引火して
     肢と肢と火の雨の降るプール

浄化erとポーカー遊戯に数-再度
  ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
降火の手レビ記の鋭像を射る瀬砂
   saysな刹那のメモランダ無花

引火学マルスのする幕が簡易
        淫が因果す韻er6

端短歌 淡々炭化 耽加担
   カタカタ穿つ幼年 ....
屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校


渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も


出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ


影追っ ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで

売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる

今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける

明日の朝、起きら ....
半起ちの牛若丸が駅前にすべり込むのさ黒塗りのクラウン

バロックと不感症との相関をチャイナドレスで教授されたし

祈っても駄目ならでっちあげるのよ神様からの着信履歴

何度でも生まれ変 ....
払わんと 想ふほどに 降りかかる 不治の病を 恋と言ひける 花眠り
肌透きとおる
独りわれ
蒼き午後の
はぐれ子となりて
転がりしボール追う子の一本道暗く並んだ家々静まり

門出だよ四つ角十字に薄光り死神呼ばれ手招きをする

死神は鋼鉄殺人兵器なれど利便性ゆえ責められずおり

空に吠え天駆けぬける命の価値ブー ....
寝坊した夏が廊下を歩いてく 桃のジュースの腹をかかえつ

空いろのシーラカンスがゲップをすればこの裏庭に風が吹くのだ

カオティック・コースターだよお立ち会い 飛び出す顔のお兄さんだよ

 ....
m.qyiさんの短歌おすすめリスト(132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なつのゆめ、だいて、はしって、○○○○○!- 吉原 麻短歌305-7-24
夏恋慕飛翔南国- ふくだわ ...短歌1*05-7-7
まだ_あたらしいきみは- 吉原 麻短歌105-6-12
からす、なくように。- 吉原 麻短歌4*05-6-12
なつくさのはら- 小池房枝短歌13*05-5-24
二足歩行- バカ男短歌1605-5-18
木漏れ日まるく連歌れんしゅう- 小池房枝短歌9*05-5-18
狂歩4- 六崎杏介短歌605-5-6
誕生- バカ男短歌23*05-3-25
春のグラウンド- バカ男短歌10*05-3-18
ハーモニカ- 天野茂典短歌205-3-4
カナリアのかなしみ- 白糸雅樹短歌8*05-3-4
残酷な春- 天野茂典短歌205-2-24
下の草刈- 天野茂典短歌105-2-22
オナニーを始める娘- 天野茂典短歌605-2-20
忘れ形見- 佐々井短歌305-2-6
夕方- 青色銀河 ...短歌105-1-29
短信:2004.1.17- ポチット ...短歌1*05-1-17
そこまで埋めていく- やなし短歌105-1-7
三丁目二番地一号から見上げた正午の風が細くたなびく- ポチット ...短歌304-12-20
火葬- 六崎杏介短歌104-10-2
破壊活動- ピッピ短歌45*04-9-12
メモランダム- 六崎杏介短歌404-8-27
DOWNMEMORYLANE- 本木はじ ...短歌11*04-8-13
回り続けた扇風機- ピッピ短歌18*04-7-3
病にロック- 石原大介短歌23*04-5-8
古都恋文(2)- 花田春菜短歌4*04-4-30
春午睡- 青色銀河 ...短歌304-4-29
交通事故- 紀ノ川つ ...短歌404-4-25
人生の夏休み- 石原大介短歌6*04-4-18

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