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忘れられた午後の街、強烈な太陽は、カミもヒトミも影さえも、黒いものはすべてブリーチする。
海よりも空よりも青い夜を泳ぐ 果てたからだは一つによじれて
晴天のすみわたるほど影は濃く 向き合いながらも表情(かお)わからずに
晴天に雨を呼ぶこえ 薄暗い部屋で待つ指磨いた首筋
晴天を裏切るような白い肌 夕暮れどきには空より染まる
なきながら翼広げる影のあり雲間にもえる鳥のまぼろし
胸破り飛ぼうとするか呼子鳥光を背負いこだま待つ空
その薔薇を朱に染め抜いてわが小鳥囀る歌よ棘も忘れて
夏至の夜火を飼い ....
鉛のような風荒びながら常緑樹
ゆさゆさと撓り突っ立った舞踏
この調べに現代の破調聞きたし
葉桜の緑 色づき始めて
のめり込む歌の調べは ....
我ペニスの冠かぶる 裸形で秋めいた
都市を走りきる野人なり
喫煙喫茶のテーブルがくねくねと波打って
ミルの自伝は読み始めたばかり
ビルデ ....
指をおり1つ2つと数えてた今年の夏もやり忘れたこと
向日葵の迷路も時期はもう過ぎてただの野原に漂うトンボ
6月に出してはみたの。夏らしく。うっすら埃の麦わら帽子
もう使うことさえ ....
■ミッドナイト・シャワー■
ミッドナイト
月のナイフで切る指に怖いほど、まだ滴るカシス
甘い、赤
舐めて
瞳に翻る
純情、孤独、叫ぶキラメキ ....
海色に囲まれてただ、沈んでく羽毛の底に疲れた背中
抜けがらだけ置いていきやがってという人もまた何時か脱いでゆく
午前四時朝になるか夜にとどまるか。待てずなき出すのはだあれ
もう二度と ....
古の国際マンガミュージアム
紙芝居師の拍子木が鳴る
着ぐるみの中にはいます縮まったぼくの明日と遠ざかる日々
さくらさく通学路から第一話歩みはじめていたはずですが
水たまりにピンクの傘でラクガキを。あそびゴコロが大事なんです
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何を指して倫ならずと呼ぶのやら 今はあなたの乳吸うばかり
ラブホ出て逆方向に去るふたり 振り向く男 振り向かぬ女
男などいらぬと笑うプリマドンナ 今日も酒場でディーヴァをくどく
飲み ....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声
失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット
くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり
凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話
壁 ....
冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る
白い半月
心 温め
「譲ります」細き文字に貫かれ熱き心に雪が積もる
数億の命が競い手に入れた吾は身体を傷つけている
君が居ただから田舎を出てきたと言ってみたけど半分はウソ
体内のひとつ ....
話してごらん積み上げたその悩み、5連鎖するよ、ほら、ば〜よえ〜ん
手をつなぐふたりの影よ 鍵をかけ忘れた夏に帽子は空へ
「雨の中キスをするより恥ずかしい。株式投資はじめるなんて」
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