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いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ
元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした
....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声
失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット
くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
じょうずに結えない髪の、かきわけたその奥に、
海が広がっている
黒い底は伸びて、光を吸いこんでいる
あなたがその闇へと、手をのばしては
救おうとする影を
あてずっぽうに踏んで、遊ぶ
....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}
糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
正気を失いながら、それでも
わたしたちは、生まれてしまうのだろう
何度も、何度も、
そしてほんとうは
一度だって、死んだことはなかったのだと
臨終のそのときに、知るのだろう
....
calehaさんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
カニバリズム
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望月 ゆ ...
自由詩
43*
08-3-22
【短歌祭参加作品】かげろふの、むこう
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望月 ゆ ...
短歌
22*
08-3-18
巡礼の、風景
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望月 ゆ ...
自由詩
13*
08-2-29
朝の、底
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望月 ゆ ...
自由詩
31*
08-2-20
さしすせそ、
-
望月 ゆ ...
自由詩
38*
08-2-16
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