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鉛のような風荒びながら常緑樹
ゆさゆさと撓り突っ立った舞踏
この調べに現代の破調聞きたし
葉桜の緑 色づき始めて
のめり込む歌の調べは ....
我ペニスの冠かぶる 裸形で秋めいた
都市を走りきる野人なり
喫煙喫茶のテーブルがくねくねと波打って
ミルの自伝は読み始めたばかり
ビルデ ....
桜 咲く
華やかに 仄かに
震え出る 花 花
たおやかな 季節に
あの桜並木の六本目
防水シートに包まれた 嬰児
古木の幹色のような ピストル眠る
言葉は実弾 黄金色に輝く
命 ....
月からの 乾いた風が
鉄とコンクリートの都市を吹き抜けて
切れるような触角のガラスに映ると
天界と砂漠のような大地が
暗い夢のように結ばれて
解くことができない
幻影が月の雫 ....
春の女 桜の古木にもたれて
ぬめる 初々しい 肌 寄り添う
産毛が細く 金色に光っていて
毛穴は深く 呼吸をしていて
絹の触れあい
暖かな風は 透ける布の裾に戯れ
頬の紅が ....