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街路樹を通りぬけるたび
ドップラー効果が過ぎてゆく
記憶の海
蝉が鳴いている
呼吸する波
蝉が鳴いている
夕方の明るさに
ぼくたちはやがて戸をたてる
蝉 ....
きみは暗闇を
見つめてた
かたくした枕
濡らしてた
こころは化学だ
蓋をあけよう
言葉はきみに
化学するのかな
きみは暗闇を
見つめてた
....
モーツァルトの流れる
米国領の
朝方みたいな夕暮れを歩いた
ひとは街を創ろうとしている
感情を調節する
ひとは街を創ろうとしている
ショッピングモールの
....
やけどしな
春あわだつ
白いひかり
営めば営み
腐るものも
育むものも
営めば営み
白いひかり
....
雨降りの日には
家路をたどる小学生
目につくのです
そして
なぜかは分からぬけれど
私の家路を思うのです
雨降りの日には
母の歌を口ずさみ
家路をた ....
どうにかこにか学習帳
マイノリティのコミュニティ
おなじ穴ぼこあいた愛
うわさなんて、そうさうわの空
しぶとくみんな生きてます
人間だもの
肉だもの
心も ....
ペニスを写メしたり
おっぱいを写メされたり
いつもそんなことは
始まりのときの微熱だね
すこしずつ知り合ってゆけば
男はしつこくなってゆくし
女は理性的になってゆく ....
春になると
知らない街の匂いがする
それと
なつかしい匂いもする
人の心にはなれない
だからたくさんの
心をつくってゆくのだ
きのうは啓蟄だった
お ....
その苦しげな顔を
せつなくて
せつなくて
もっと美しいもの
吐き出せるはずなのに
どうしてなんだろう
暗い洞窟のようなところで
ふるえて涙ぐんでいるのは
....
雪が散り舞う
気の遠くなる場所から
此処まで君らは降りてきた
君らが人間なら
乾杯といきたいところだ
どうやって来たんだ、
重力で来ました、
途中大変だっ ....
東京から新神戸まで
出張帰りの夜をゆく
夜と平地と町あかりをすぎてゆく
じぶんに話しかける
夢や願望をたしかめる
こんなスピードで向かっている、
訳ないか・・やっぱ ....