すべてのおすすめ
僕は恋の中で
生き直す
日々は
単なる
日々に近く
遠い
ひびわれた
地表から
静かに
氷であった水が
ゆっくりと
溶けて流れる


べり
皮に滑りおつ
ように
 ....
満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます


わたしの満月は
いつだったんでしょう


月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません


子どもじゃあるまいし
 ....
蝿がぶうんと飛んでいた
人工の生活に慣れない
おまえは電球のかさにさえ
眩惑する
生まれついた無鉄砲さに五六回
かさの障子に挑んでは
じじじとわめいて
いつしか諦めたように
卓上におち ....
    卵を産んでいる親蜘蛛を
    卵と一緒に握りつぶして
    やさしい少女の顔をした少年
    そのままの手で夏の樹を抱く
眠ってしまうと

明日に繋がる

私のメインは

仕事じゃない

子育てでもない

人間

失格

身勝手

我が侭

結構なこと

すきにすればいい

こ ....
檸檬

光る檸檬が
見ていたかった

まだ
ナイフを入れてはいけない

その酸味が
私を殺すから

そして
いつしか
レモンが衰えて
光らなくなる

そのとき
はじめ ....
私の中に
黒々と
夜が あって
夜の中には
顔がある
ひとつ

私の中の
黒い黒い
夜の中で
笑ってください
東京のかたすみで齧る
レモンの味は
とてもさびしく
小学生のわたしは
校庭のすみに駆け寄り
朝日に似たものを吐瀉する

(バラのとげはひとつひとつていねいに折ること)

希望の春のノ ....
どさくさに紛れ僕は苦く笑った
涙の流れる道筋はもう消えていた
空が震えてる、消えてはいない
僕の流れる道筋は
光によってハッキリとわかる
どこかにあること、だけが

愛が生まれた日、二人 ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
むかし
きみは白い服をきて
なにもいわないで立っていた
きみがはじめてことばを言った
とてもなぞめいていた
(わからないことばはとてもやさしい)
それからきみは
古本屋へ通う
そとは小 ....
たとえば地震が起きたときに
真っ先に
何かを考える前に
眠っているあなたに
身を挺して覆い被さるように

それを何と呼べばいいのですか
恋人よ
恋人たちよ

言葉にされたものは ....
あの夏の星の輝く夜に君は生まれたのだよ
ずうっと後になって父がそう言った

その星のひとつを握って泣いていたのです
父の墓の前にたって私はそう言った



映る星と映らない星があるとわ ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
あんまり強い陽射しだから

「白いところ」と「白いところ」の間を選んで

アツクならないように

そうっと歩くんだ



ぼくの思考回路上

暑くても息を荒くするのは
 ....
母は時折話して聞かせてくれた
その 夏の日のことを
まるで 昔話を物語るように
淡々と淡々と
話して聞かせてくれた



どこへ行った帰りだったかしら
小さな弟を連れて
畑の中の一 ....
ささやくようにはいりこんだ季節は
坂の向こうで風をふくみ

かがやいている



いつも背中に手をふれ
たしかめながら
もうずいぶん歩いて 
彼女の手には ひまわりが一輪咲 ....
 


    すべての星をつないで  ひとつの星座を作りたい


    火でできた椿の  輪を作りたい


    空に映る地の原に  咲く花を見たい


    海に落ち ....
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる

 ....
雲はかすかに薄い。満月はわずかに遠い。星
たちは月の輝く姿に目を細め身を寄せ合いな
がらその眩しさを囁く。塔の下ではいくつか
の波が押し寄せる。浸食は彼方の記憶。崩壊
は遥かな追憶。廻 ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
とことん凹めと言われなくてもとことん今凹んでるジャン。
2人は、一生懸命会話している。
内容は成立していないけど・・・ただただ・・・とことんとんとこ。

太鼓の音が鳴り響いている。
 ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
   

   押し出されてゆく
   押し出されてゆく
   波打ち際を
   海へ
   風が背中を押す
   バルチック海ではない
   鎌倉の海でだ
   実朝が幻の建造船を ....
そうだった
雪融けだってつららになる
不意に落下するかもしれない
雪下ろしだって命がけさ
ぼくらはどうしたらいいんだい
大雪だっていうじゃないか
天気予報の雪だるまは
幸せすぎる、たしか ....
箱を思い出してみる

あるはずのない出口から
いとも簡単に私は
抜け出し

あるはずのない入り口を
きっともう私は
見つけられない

箱を思い出してみる

それは
美しいもの ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
                    114時 @ハト通信

ノートの
どのページをめくっても
もういいや
ってかいてあって
そのうえから
ぐりぐり ぐりぐり
ぬりつぶしてある
 ....
海に架かる
一番長い橋に向かう電車
無人駅で降りると
星空に冷やされた風が肩をすり抜ける

頬がほてってくるようで
駅からずいぶん遠くまで歩いた
通学路を思い出す

一度だけ手を繋い ....
ゆらんとした
わたしのおなかのなかで
じゅうぶんな呼吸をし
みちみちて
のんだり 跳ねたり 食べたり
していた
もう うまくは
おもいだせない
ゆうべ
かっこうわるい
シャツの柄
 ....
つきのいし.さんの未詩・独白おすすめリスト(78)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 石川和広未詩・独白4*05-8-22
満月とボイン- 蒼木りん未詩・独白605-8-21
憂い蝿- かや未詩・独白3*05-8-20
ノート(25Y・9.19)- 木立 悟未詩・独白505-8-18
メイン- 蒼木りん未詩・独白405-8-17
檸檬- 蒼木りん未詩・独白705-8-16
かお- こむ未詩・独白2*05-8-16
曇りの日- 青色銀河 ...未詩・独白905-8-15
- 佐々井未詩・独白105-8-15
月旅行- あおば未詩・独白5*05-8-11
__- 渡邉建志未詩・独白3*05-8-9
愛ではない(未完の)- いとう未詩・独白1205-8-7
誕生- LEO未詩・独白5*05-8-7
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
ねこのためいき- 銀猫未詩・独白8*05-8-1
母の物語- さち未詩・独白12*05-7-27
帰途- はな 未詩・独白15*05-7-26
ノート(34Y・3.3)- 木立 悟未詩・独白705-7-8
柔らかい殻- いとう未詩・独白1205-7-5
塔の上でワルツを踊る- いとう未詩・独白10*05-6-25
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
とんとことん- 未詩・独白4*05-6-6
武装放棄- いとう未詩・独白63*05-5-9
海は快感だった- 天野茂典未詩・独白605-2-25
別れ- バンブー ...未詩・独白305-2-4
容器- mayaco未詩・独白3*05-1-11
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
しろいページ- アンテ未詩・独白7*04-12-7
朝もや・信貴山- たりぽん ...未詩・独白704-12-6
うたたねのすきま- 未詩・独白1004-12-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3