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ゆらんとした
わたしのおなかのなかで
じゅうぶんな呼吸をし
みちみちて
のんだり 跳ねたり 食べたり
していた
もう うまくは
おもいだせない
ゆうべ
かっこうわるい
シャツの柄
....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく
さよなら、それでも
また明日
会えるといい。
と
なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る
橙の
奥 ふかく
つめたく
や ....
そらが
投げかける光を
見なかった
膨らんだ
ほおぼねのあたり
あかく火照る
夏の痣がひりひりと
ひりひりと
うずいて
コンロのうえ
やかんから溢れる
湯気が
おも ....
あおいみどりのなかに
まわる
スプリンクラー
目で見る
満ちゆく初夏のとき
日々は
やわらかに途切れていく
うたうように
そうして また
繋がるために
むすうのひまつが ....
雨 止めば 頬の雫 も 消えるのか
拭えば広がる 悲しみ は 要らぬ
振り向かぬ背中に 言葉は何も出ず
冷えたくちびる 押しあててみた
うつむいて 茜にふやけた頬 閉ま ....