すべてのおすすめ
   

   押し出されてゆく
   押し出されてゆく
   波打ち際を
   海へ
   風が背中を押す
   バルチック海ではない
   鎌倉の海でだ
   実朝が幻の建造船を ....
   
  古池がある
  池は苔が生えている
  月が出ている
  満月だ
  池に満月が映っている
  静かだ
  生き物の気配がしない
  そんな時
  ちいさな岩の上か ....
名刺を裏返すと虫がいるように
人の裏側にも虫はいる*


母は書道の師範だが
いまはグレゴール・ザムザのように
変身している
虫は口が効けない
母はいも虫のように這ってくる ....
深層





少年が詩を書いている

ピカデリーサーカスのストリップ小屋で

メモにボールペンで

少年はだれにも詩を読ませない

詩を書くことは脱ぐことだ といった詩人 ....
 

  
 杏のさがは悲しい地下鉄
 もぐらのように
 地底に潜っておはようをする
 何層にもエスカレーターを
 乗りついで地獄篇*のアクリルにあう
 蜘蛛の巣のようにはりめぐらされ ....
つきのいし.さんの天野茂典さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海は快感だった- 天野茂典未詩・独白605-2-25
落穂拾い- 天野茂典自由詩104-12-7
お・ふ・ろ- 天野茂典自由詩504-11-4
深層- 天野茂典自由詩504-11-3
白鯨*- 天野茂典自由詩304-10-13

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する