歪んだめろでいの汁が髪を濡らし
じよじょに
じよじょに身が悴むよお
おれは濁汁に呑まれきえるひとり
ねえ 身が滲むよお
ただ音ばかりが
さきにいつてしまうから
それと
微かに耳に入る
 ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
最終回の今日は
この曲を
とだけ言い残して
あなたは行ってしまった
声は今も宇宙のどこか
空白のタイムテーブルを
さみしくさまよう
終わりの時が来れば
またアンテナが
あの曲をとらえ ....
 
 
両手で縁取った
自分の一部が
さらさらと溢れた
珊瑚の海
 
証明は
確かにここで
叫んでいたはずだ
鳴り止まない頭痛の合唱隊
落ちた眼球達
 
 
(ああ、愛 ....
頬づきの
われた視線 くびる

つけた 前髪敷く

地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸

つつぬけの
息 熱く ガラスに

かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ....
氷の絨毯に
雪の壁
冷蔵庫はいらないわ
洗濯機はいるけどね
冷たい男と暮らしています
おやつはいつもアイスバー
毎日とても幸せよ
氷の絨毯に寝転んで
遊んでばかりなの
雨に打たれた少年は
人知れず涙を流す
こぼれた涙は空に溶け
悲しみ混ざった色を成す

涙の理由は
君なのに
君は何も知らないね
涙の理由が
気になるの?
君には何も言えないね

 ....
本音よりも建前がほしくて

自信よりも確信がほしくて

将来よりも今がほしい



ゆら ゆら ゆらら

ゆだねる しずかに




愛よりも希望にすがり

生よりも ....
九月なのに炎天下で
九月なのに濃紺のスーツは汗まみれで
九月なのに就職活動中の女子大生たちによる真昼の行軍が
九月とは無関係に地下鉄の出口から延々と続いている

彼女たちはそれが決まりごとで ....
さみしい犬が
鳴いている
夜が忘れられて
やかんが沸く
鯨は吠える
イヌイットの
ソリに引かれて
作られては
壊される
道が未知となり
わかっている
朝帰り ....
Out of sight
目に見えぬとも

Out of mind
夢に来ぬとも

くしゃみは今も
ポプラを揺らす

さやさやさやや

耳はまだ
{ルビ此岸=ここ}にはいない ....
この花を咲かせないために
この雨を止ませないために
背中合わせのぬくもりを
打ち消すために
吹く風のような
こ の 靄がかった 何か
私 の ために 何 に 役立て られるか
解る ようで 解ら な い
解らない ようで 解る よう な
奇妙 な
感 じ
息切れには

吐息を感じている

ふたりぶん

ベッドのしわには

地球のあと

煮つめあっている

部屋の光り


せんぷうき

ぶーん

ふたり

せわし ....
眠り方さへ、忘れて
台詞を読んだピエロ

其れはまるで画集のやうな戯曲だと
照明係は踊つたのです

窓からの透き間風
静かなオペラを背景に
しゃらん、とカーテンを閉めた、彼の人でした
 ....
恋という物語り。

いくつかのお話を見てきました。

最終話は、きちんと在りました。

悲しい、終わる、世界のお話。

今もどこかで、始まる、恋のお話。

今もどこかで、終わる、恋 ....
悲しみも

かなたから見れば

あめ綺麗

そういうこともあるよね


日常もね

かなたから見れば

あめ綺麗

そういうこともあるよね


天気あめ

あな ....
お日様あれど

天気雨

例えば

林のよこの道


歩けば風の

舞いおちる


例えば

線路の上の空


雨の銀、線

斜のはしる


お日様あれ ....
夕陽が沈んだその後に 
酒にうかれて千鳥足
月の明かりで見つけたものは 
娘に化けてる いたずら狐

星の降るような空の下 
木の葉を頭に宙返り
なかなか娘に化けきれず 
くるりくるく ....
おーい
そっち行っちゃだめだー
世界が揺れてる。

心が揺れてる。

だからなか。

真っ直ぐ歩けない。
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド
ゆめのなかの、たんじょうび
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド
ふりかえったときの、いたみ
もう、ぎゃくほうこうに、まげられない
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ ....
われの混沌に
あすが枕木をならべてゆく
その果てが
もはや青白い喜びに満ちていても
よいか
ねむりよ
まだここに
われをいかしておいてほしい
安美錦
アミニズム
あれはクビライ・ハンの来襲だったのか
心技体
やおろずの神々に祈りを捧げ
丸い土俵の上にあるものを
観音菩薩。弁天様。
ご利益いかばかりであったとしても
女人禁制
 ....
つまらない嘘をついた日に
路地の花は私をせめて
柔らかな色をした空は
ぽつりぽつりと雨を降らす

(このまま雨がやんだとき)
(灰色の虹を見たかなきゃ)
(今すぐ道を引き返し)
(優し ....
秋になって
空がうすくなった
ぼんやりとした視界に
君の姿が浮かぶ

単純な僕と淡白な君
君の言葉のひとつひとつに
どきどきするんだ

ゆっくりと向かおう
風吹く街へ
冷たい ....
鋭角的な警鐘が
残像する
私の眺めのどこかに いつも

おそらくあの時から
導音を失った私の音階
私はそれを
探しているのか
いないのか
果たして探すことを許されているのか?

 ....
R105の白線の向こう側には星が転がっている
青い看板は海
赤い瞬き
眠りに就く信号機
灯を浴びて君は泳いで躍る

月は水面に揺れ
ピンクの文字は雲
朝焼けが訪れ
東の空から黒が逃げ ....
形が
怯えていた
形骸に
怯えていた
海岸は
プールサイドの
横で
歌うすべてドの音で
ドレミファソラシドと
歌う 枝ぶりのいい木があるんですその海岸の
崖の上に
葉は
広 ....
夏の日に開く君の心と身体
太陽を追いかけて咲き乱れる

そして僕たちはひまわりを追う
あの眩しい光の下で

そして僕たちはひまわりを追う
黄色く咲き誇る夏の中

 ....
やまぐちふぢ子さんのおすすめリスト(293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
melody- saty自由詩107-10-25
ぼくのかなしみが骨に似ていても- わら自由詩36*07-10-5
最終回の今日は- 小川 葉自由詩307-9-30
part_of_me- ゆるこ自由詩307-9-25
くもる者- 砂木自由詩7*07-9-24
氷の絨毯- チアーヌ自由詩207-9-23
空色Rain- 美月朱恋自由詩2*07-9-23
希死願望- 相良ゆう自由詩2*07-9-21
九月なのに- 大覚アキ ...自由詩207-9-21
細胞- 小川 葉自由詩6*07-9-17
いのちの響き- 池中茉莉 ...自由詩3*07-9-16
約束- アイバ  ...自由詩307-9-16
フラクタル_私の_中_の- 長谷川智 ...自由詩2*07-9-16
部屋の光り- 吉岡ペペ ...自由詩207-9-16
まさに或る夢のやうな其れ等- 空雪自由詩1*07-9-16
コイバナ。- 狠志自由詩407-9-15
あめ綺麗- 吉岡ペペ ...自由詩107-9-15
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩507-9-15
すすき野原で見た狐- 板谷みき ...自由詩2*07-9-15
詩人たちへ- 吉岡孝次自由詩307-9-14
眩暈。- 狠志自由詩207-9-10
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド- 狩心自由詩5*07-9-10
暁にむけて- 美砂自由詩3*07-9-9
大相撲九月場所のロゴス- 恋月 ぴ ...自由詩10+*07-9-9
灰色の虹- 亜樹自由詩107-9-9
創書日和「淡」- ゆうと自由詩2*07-9-9
知らない黎明- 塔野夏子自由詩10*07-9-9
R105- 000自由詩307-9-9
惑星の頃- 友里納自由詩107-9-8
■−−向日葵−−Sun_Flower−−paint_it_y ...- じゃんじ ...自由詩107-9-8

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