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愛情のかけらが並んでいる
誰よりもやさしい間隔で
誰も傷つけないように

ひとつずつ均等に拾いあげ
過ぎた日々を埋めていく

足りないかけらがあるので
人はレジに並ぶ
誰かを均等に傷 ....
その窓の向こうには
どんな景色が見えていますか
その窓の向こうでは
誰があなたを待っていますか

透明な意識の反対側で
あなたを白くくもらせる
一枚の窓に描かれた
空想のミルクを飲ん ....
ストーブのぬくもりを
あなたのやさしさと勘違いして
思わず抱きしめた夜

あたしの胸は
焼けただれて溶けて
あなたの一部分になることを
喜びとした

時には灯油がきれた
冷た ....
水道から
気配が流れている

ドドドドド、
どどどどど、
ドノドノドノ、
どのふねの、

私は乗る
その笛に
湯舟、に注がれる
湯布院
ああ、何故
ユフイン、

ナノ ....
ライオンが
オーバーラップする朝
死の気配はまだない
歩いて行けば
夜にはサバンナで死ねる
それがいやなら海だ

海までなら
歩いて行けば
昨日の夜まで行ける
そこから沖 ....
最終回の今日は
この曲を
とだけ言い残して
あなたは行ってしまった
声は今も宇宙のどこか
空白のタイムテーブルを
さみしくさまよう
終わりの時が来れば
またアンテナが
あの曲をとらえ ....
さみしい犬が
鳴いている
夜が忘れられて
やかんが沸く
鯨は吠える
イヌイットの
ソリに引かれて
作られては
壊される
道が未知となり
わかっている
朝帰り ....
想うことでしか
満たされることのない
言葉のすき間を
こっそりと埋めている
夜のからすが
忘れられた唄を
鼻で奏でる無意味

夜明けの海が
静かに沸騰するころ
意味という名の
鳩 ....
階段をのぼる足音の
海をさかのぼる
波音が今
わたしの深い
大陸棚に
ぶつかる音がして
なにも見つからない

ちいさく
広がるだけの星が
こぼれる秋
虫の声が燃えている

理 ....
やまぐちふぢ子さんの小川 葉さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
並ぶ- 小川 葉自由詩108-1-11
- 小川 葉自由詩108-1-8
やけど- 小川 葉自由詩208-1-6
気配_No.9- 小川 葉自由詩3*08-1-6
ライオンは寝ている- 小川 葉自由詩508-1-3
最終回の今日は- 小川 葉自由詩307-9-30
細胞- 小川 葉自由詩6*07-9-17
鳩の幸せ- 小川 葉自由詩307-9-1
あたらしいもの- 小川 葉自由詩607-8-28

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