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ヘネシーの一気呑みなどとゆー
もったいないことはもう二度としないように
あるいはもいちど
そんな機会に恵まれたら
ぜひともおねーさんを呼ぶことをお忘れなく
それはそれとして
あんまり気張る ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども

すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです

あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
あなたはすっかりひろがってしまって
異常透明のあきぞらを
霞ませるだけの実態すら持たないらしい

昨日のゆうぐれ
おはようございますと挨拶しながら
工場のエアシャワーを浴びたとき
唐突に ....
青黒い、
時と云ふ名の液体に沈み、
我々は進む、
一直線に、
戻ることも、
横切ることも、
かなはず、
唯真つ直ぐに。

流れゆくものは時、
さう思ふのは間違ひだ。

時は一切 ....
(1)

外では血の雨が降っている。誰が死んだわけでもなくて、ただ空が血の雨を降らせている。ねばねばと。あたしはなにがしたいのだろう、あのひとはなにがほしいのだろう、なぜここはこんなにも寒いのだろ ....
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}

ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら  ....
ここまで来られるなら来てごらん
あはははは
お酒は要らないし麻薬だって必要ない
強烈な光線が肉体をつらぬく
飛翔 飛揚 昂揚 上昇
墜ちるまでは飛ぶだけさ

遠く眼下でオレン ....
秋の色は白いんだそうで
だから北原のおっちゃんは白秋なんだが
それからどうでもいいんだけど夏は朱色
言うまでもないけど春は青ね
そいでもって冬は黒なわけ
この人生いまきっとまっかっかの朱色に ....
真珠は白くて綺麗に丸いからキライなのだ
かわいげのないそのコドモは
そんなふうに思っていたものだったが
世の中には白くない真珠もあれば
丸くない真珠もある
そのコドモは
真珠そのものよりも ....
壁には緑十字。
せわしなく響く電子音、明滅するランプ。
工場で人を動かすものは。言葉以前の。

  *

あぶらぎったシニフィエが
タンクになみなみと揺れ。
それは銀色の極太チューブに ....
朽ちた栗の切り株のそばアシグロタケ
硬くて喰えないのだけど
それなりに旨いダシがでるらしいので
ちょいとひっくり返してみたら

みたことのない黒い甲虫がいて
鮮やかな赤い星を背負って
せ ....
かつて高貴なひとびとは
憂き世離れた恋に身をやつし
夜空を見上げては月に思い寄せ
浜辺を見やっては海に思い投げ
紫の綺羅 星のごとく

そのころ私のご先祖さまは
きっと真っ黒けに日焼けし ....
温室の入口にある日章旗の
赤い円を凝視する。
凝視する。
ツと目を逸らすと、
隠された神の緑があらわれる。

それで緑のためには赤が必要なのだと知った。

穴を掘るのは重労働だが
い ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
昨日チャットしながら書けない理由について考えていた。書けない理由は明白だ。書くと誰かを傷つける気がして怖くて、それで書けないんである。しかし何を書いても誰かを傷つける恐れは常にあり、単なる冗談書いても .... 午後の熱に散乱する
私の欠片を
拾い集めているひとがいる

ポケットのなかの綿くずのような
灰色の球が
ふよふよと窓から入ってくる

これが夏だったろうか
こんなのが夏だったのだろう ....
キャー!
と悲鳴をあげる彼女は、
スクリーミング・クイーンです。

彼女はほんとにいろんなものが怖いのです。
ゴキブリが怖い。
ヘビが怖い。
ナイフが怖い。
電車に乗れば乗客の視線が怖 ....
1.

手紙は書きかけのままテーブルの上で黴びてゆく。
青黴、赤黴、黴の色ってそんなに単純だったかしら。
ふくりと黴が起きあがる、
まき散らされる胞子は常に薄い紫で、
私の部屋はすっかり煙 ....
明るい朝の日差しのなかで。
痙攣する手が手渡そうとする綿毛のたんぽぽ。
飛び立ってゆく綿毛、綿毛、
白いこどもたち。


白いのは綿毛ではなく世界ではなく私の視界でありより正しく言うならば ....
最初に言っときますが、私にモラルとか良識とか常識とかコモンセンスとか(みんな似たよーな意味やん)を求めてはいけません。あと念のために言うときますが、私は、趣味のガクモンで俳句と民俗学をやり、一年に一度 .... 赤いマルボロを吸ってる
黒いコルベットに乗ってる
カントリーウエスタンとブルースが好き
なんていうとかっこよさそうなんだけど
要するに単なるかっこつけたがりで
実はバツ2で
っていうひとの ....
私の仕事はガテン系なので、仕事中は、いわゆるカーゴパンツ、動きやすく、大きなポケットがいっぱいあるズボン、それも男物を穿いている。男物の服のポケットは、女物のそれに比べると段違いに大きく使いやすい。財 .... じきに三月尽であるからして
桜満開
梅は散った

夜のあいだ働いて
朝がきたら酒を飲む
なまぬるい部屋で
カーテンを閉ざして

なにもかも逆さまで

だってほら
無言に近い状態 ....
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
地球上に私の居場所はない
でも居場所くらい自分でつくれると思った
でかい大陸は無理だったが
ちいさな島をつくるのはそんなに難しくなかった

島をつくったとたん流人たちがやってきた
できたて ....
何が残っていただろうかとポケットをひっくり返す
というのは私の好きな詩人がすでにやったことの二番煎じなので
これはまずいと思い
何が残っていただろうかと自分を裏返す

粘膜
血液
脳漿
 ....
浴衣を着たこどもなのでした
まだ菜種梅雨も過ぎぬというのに
二本の鉛筆のように突き出た裸足は
春泥にまみれているのでした

これあげる
こどもはあかるい声で言いました
小さな手に握られて ....
いつだって空は俺の庭だったよ
無法なソ連の女パイロットが飛び交うときも
嫌味な米軍野郎が進んでくるときも
空はきっと俺たちに逃げ場を提供してくれた

あるとき攻撃をすりぬけて雲の上に出て
 ....
あおばさんの佐々宝砂さんおすすめリスト(296)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弟へ- 佐々宝砂自由詩3*06-11-20
汚れたパレットのソネット- 佐々宝砂自由詩1206-11-15
ゴミのない国で_リターンズ- 佐々宝砂自由詩906-11-15
White_noise- 佐々宝砂自由詩6*06-10-17
創書日和。流_【Free_fall_flow,_river_ ...- 佐々宝砂自由詩706-10-17
これは詩ではない。- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
あかちゃんとわたし- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
陽気なイカロス- 佐々宝砂自由詩506-9-12
白いノート- 佐々宝砂自由詩306-9-1
真珠腫- 佐々宝砂自由詩506-8-17
工場安全週間- 佐々宝砂自由詩606-8-6
黒い針金- 佐々宝砂自由詩706-8-6
むらさきにほふ- 佐々宝砂自由詩14*06-7-15
緑のために- 佐々宝砂自由詩2*06-6-21
赤のために- 佐々宝砂自由詩606-6-21
青のために- 佐々宝砂自由詩406-6-21
書けない理由(mixiより転載)- 佐々宝砂散文(批評 ...9*06-6-10
朱夏の鳥- 佐々宝砂自由詩406-5-22
スクリーミング・クイーン_Part.2- 佐々宝砂自由詩206-5-22
姿見のうしろの物語- 佐々宝砂自由詩12*06-5-13
震顫- 佐々宝砂自由詩1406-4-15
意志でなく運命でなく(愛国心について)- 佐々宝砂散文(批評 ...4*06-4-13
黒いコルベット- 佐々宝砂自由詩3*06-4-5
いつもポケットに詩人- 佐々宝砂散文(批評 ...12*06-3-31
さよならからはじまる- 佐々宝砂自由詩706-3-28
明日には消える- 佐々宝砂携帯写真+ ...1206-3-16
流人- 佐々宝砂自由詩306-3-15
さよなら- 佐々宝砂自由詩406-3-15
蝋梅- 佐々宝砂自由詩706-3-10
ようこそ_新米くん- 佐々宝砂自由詩506-3-10

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