ティーンエイジャーの国境線越えたら
とびはねた言葉が口から出なくなっちゃった
もっとね
頭おかしい子でいたかった
授業ではきちんと正しいことを教えてくれて
それはそれとして頭おかしい子でいら ....
ささやくようにはいりこんだ季節は
坂の向こうで風をふくみ
かがやいている
いつも背中に手をふれ
たしかめながら
もうずいぶん歩いて
彼女の手には ひまわりが一輪咲 ....
通りすがりの人に頭を殴られたときに
どこかでしあわせになったあたしが
鼻血を流し、ぐらんぐらんの脳みそで
汚れる制服とアスファルトを
きれいに混ぜた
人を殺してばかりのきみの
本当は殺 ....
出会いがしらに、
さようならっていい言葉やね
とあなたは云った
空は低く銀杏の木だけが一本高く見える
出会いがしらにいってくれて助けられた気がして
知り合いへの手紙を破った、日
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
君の歌が聴こえる朝には
泣きたくなってしまうんだ
少しだけ風の冷たい、
土曜日の始まり
齧りかけのトーストと
マーマレードのかすかな苦味
それから君がア ....
しく、しく、しく、は
いつも夜で
いつも雨で
それらの夜の
それらの雨の
夏呼びの音が度重なり
しく、しく、しく、が、ひとつの
酷く暗い気体となり
ねえ、午 ....
、夜
酔ってばかりの
未解決の心身に、任意の心身
合わせることで隠し合うことを
少し疑いつつも仮に幸福と決めたら幸福と言い幸福と呼び
初めて見上げる天井を見上げ、私
知ってる? ....
五円玉天に向かって打ち放ち裏なら弾が一個なくなる
「死んだ時合図をしてよ」
「じゃあ雨を降らすね」
君のような水無月
真夜中においでバルハラひとりだけ殺したいひとを ....
髪の毛にエレベーターが刺さっている女の人と
危うくぶつかりそうになって
うっかり乗りそうになりましたが
それよりも階段の方が健康に良いので
大丈夫でした
自動販売機の前では
一匹の ....
女の手首から先
指がだらしなくぶら下がる物が
ベッドサイドに備え付けで
つい触ってしまうのも善し悪し
明日にでもカバーを買いにゆくこと、とメモ
処女が食事をとりながら
....
隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。
M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2. ....
赤い犬が夜は黒くて怖いからピアノピアニカ一緒に弾こう
右、ピアノ。左、ピアニカ。僕たちの布団の中は眠らぬ楽器
イタリア語で売春婦さと嘘ついてピアノで作るピアニカのうた
ピアニカに苛烈 ....
こめかみのヘアピンわすれ髪ながす止めるひつようあったのかどうか
誰にでもやさしくするのは自分にもやさしいことにほんとになるのか
日本語で言えないことを英語でも話す必要あるの ....
首をかしげるのが可能である場合にだけ、地球を止めたいと思います。空を見上げるのはいろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、まず一つ目はキックの話でしょう。
1.キック。
....
脅迫です。
書いたから読め、ということです。
2回ほどありますよ。この寡黙でおしとやかでシャイな砲丸投げ選手として活
躍しているMonkさんも。こっぱずかしいですよ。誰かのために詩を書いてそれ
....
あ、
ああ、
陽光が、
陽光が、
私を、
する、
陽光で、
飽和してゆく、
ひとつのわたしの肺胞、
ひとつひとつのわたしの肺胞が、
春を、
春を、吹き ....
マコという名の女、短いスカートで
呼吸する、女
すっ、とん、
京都、清水の舞台から
飛び降りることもぜずに
さっきから側で
魚の浮き袋が肥大していく病気を
ただ静かに見ている
....
堆積する僕らの羽で世界は作られるという話。
リノリウムの床を滑らない上履きの爪先
ゴム製の高音が窓に当たる
スーパーボールの見えない躍動
それが、君らの証しだ。 そして
....
冬からようやく春になります
夜空がもう春になりました たぶん
桜がもう芽吹いています
知っていますか
東京、よりも半月も遅い
川の流れは順調です
これ以上ないほど順調です
その先 ....
どちらかがいるんだろうよ檻の中ぼくかゴリラか知らないけれど
ずっとふたり一緒だったね動物園 檻の中でも一緒だったね
挟まってあなたの頭ぬけなくて慌てて呼んだわ飼育係を
赤 ....
1.
かみさまは、どこですか。
2.
かみさまは、どこですか。
道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅
きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏
きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月
....
眠れない。
昨夜23時の就寝時にこれから読もうと思っていた本が見当たらないことに気がついたがそのまま眠ったせいか、まず、1:00a.m.に覚醒。真夜中の家の中を探すも見つからず、諦めてまた横 ....
日めくりカレンダーをめくって
紙飛行機にする
1年間で365機の飛行機が
この部屋を飛ぶ
赤い3の字を模様にしたのが
白いテーブルに不時着する
他に行くところもなく
行く ....
センチだ
メートルだと
カタカナの単位が威張ってる
センチメンタルは流行らない
比較する基準が変わる
じゅうばいのじゅうばいのじゅうばい
目が回るほど遠いと思う
比較的長いと思う ....
逆立ちをすることは、あまりない。けれど空を見上げることは多いし、できるなら見方を変えたいと思っている。溜息、ハア、でこの東京のネガティヴをまたひとつ、ハア、でふたつ、そしてたとえばお母さんは星になった ....
先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
■宮澤賢治
さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
渋谷駅東口を抜けるとそこには何もない
ここから見える世界は低すぎて話にならない
こんにちは、
欠乏しているものが少しずつ増えていくことを
僕は成長と呼んでいたの ....
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