心臓に星型の穴が空いた
星型はあの子しかもっていないから
世界でたった一つの特効薬は
二度と手に入らない

人と別れるということは
四角や三角や楕円なんかの穴が
心臓に空くということ
 ....
あああ最終電車
きょうもよくのんだな
さいきんのみっぱなしだよな
おまえ
ねむいよな
ああ鼻のおくが
ぶどうのにおいがすんだな
いいにおいだな
となりの席のやつが
ごち
ってがらす ....
ギリギリでバスに乗りこむと
最後部の片すみに
ちょこん とすわっていた
同じ塾の子たちと離れ
まわりを遮断するように
本を開いている


「よかった 帰りが一緒で」
となりにすわると ....
朝焼けは夕焼けに似ている
赤ん坊と老人が似ているように
どちらも生命の底力に満ちている
朝の6時半に店のシャッターを開け
芋粥を作る母さんの割烹着
糠床を掻き交ぜ茄子を一本取り出し
畑の歪 ....
{引用=
【パンばかり食べていると外国人になる】



こぐま印のしょくパン
という名称の食パンが
近所のスーパーで売られていた
近所の小さい食品工場で
おばさんたちが手作りして ....
流れ星に3回お願いしたら願いが叶うって
誰からともなく聞いてそれを知ったのは何歳のことだったろう

けどママは言ったんだよね
あなたが祈っていいのは神様だけなのよ
そういうのをgu- ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
            080911


暴力的な
対立が
心を無くし
武器の備えを
唆す

大陸間弾道弾が
発車される度に
歓声があがり
戦果を期待する
勝った負けたと ....
くまをね
くまをおんぶして歩くの
会社行くときも
映画観に行くときも
フランス料理食べに行くときも

くまが可哀想なんじゃないんだ
私がくまがいなきゃもう歩けないんだ
ねえ く ....
  ターンテーブル
                080910


ゆるやかに日が暮れ
跳びハゼが眠る頃に
三日月色の雲が出る
古着を売って流離う風も
そろそろ退屈するはずと
 ....
ハロー、マチルダ
カビ臭さが紙の匂いだと思っていた古本の
ひさしぶりに太陽とすずしさの午後
公園では、抱えた小脇に
ひとつ大きななにかが終わるのを願っている青年と
ぼくが彼女に薦められた物語 ....
夕方の六時に
ミュージックサイレンが鳴る
さみしく愛らしく
いぬのおまわりさん

七つの子のカラスではなく
赤とんぼでもない
ゆうやけこやけでもなく
家路でもなかった

だからとき ....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある

何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道

道すがら挨拶をかわした人々
 ....
私は朝起きたら虫になるのだと信じていたあの日から何日経っただろうか
よく考えれば、そんなことは信じてもいないからどうでもいい

彼女がほしいと友達(7歳年上)(既婚者)(一児の父)(できちゃった ....
閉館時間もとっくに十年過ぎて

ひとっこひとり見当たらない図書館

そこでは書物の重さも

なーんも知らない子どもが

本を積み上げ愉快に遊んでいる

言葉には危ないから近づいちゃ ....
             080903



明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
 ....
「目をこらしてごらんなさい
 この世界はふわふわ漂っている
 箱庭なのです」


風が草の中でささやいている
透明な壁の向こうで
見知らぬ風景がふるるとゆれた
君はそっと魔法の呪文を唱 ....
地球を飼いたい
掌に乗るくらいの
小さな小さな地球があったら
わたしはそれを飼って
今度こそ
大事に大事に育てたい
毎日、綺麗な水をあげて
毎日、空気の綺麗なところで散歩をさせて
熱が ....
いまは
ちっぽけな木の枝も
十年、二十年の歳月をゆけば
おおきく生長を
とげる

その、
生長をとげた木の枝のもと
だれもが心地よく
風に吹かれるような
あかるい午後が
 ....
友達と二人で
山でキャンプをした
山といっても中腹まで車で登って
キャンプ場にテントを張っただけ

晩飯はカレー
キャンプといえばカレーで
これを食べるためにキャンプするようなもの
か ....
                 080902




ダから
タまで
一瞬のうちに
走り抜く
タ行の音列
−−−−−−−
−−−−


攻撃する運命
防御する本能
 ....
双子が
互いを呼ぶ
枯れ野
道ではなくなる道
枯れ野 枯れ野


追いすがり 追いすがり
とりこぼし
曇を燃す火
こぼれ こぼれ
大きく傾き
野に落ちる曇

 ....
がった〜い。



わ〜、






かもすぞ〜。
空から
落ちた日のことを
おぼえていない


海を
ながめることを海として
その浅きをのがれる
すべにおぼれる


太陽はもう
ことばではないけれど
確かにぬくもる
 ....
星になろうか
蛍になろうか

骨壺と帰郷してきた
あぜ道の先に鉄塔の里山
夏は盛りで
田は青くそよぐ
懐かしいともいえないぐらい
生家はそのままで
特に変わらない父が
特に変わらな ....
ちょっとだけ焦げたトーストに
マーマレードを丹念に塗りつけながら
行間が欠伸している新聞記事を
接続詞のように眺めていた

かなりぬるくなったコーヒーを
スプーンで執拗にもてあそびなが ....
そいつは黒のタクトップに
80年代のシャンブレーシャツを着て
66後期のボロボロのジーンズに
黒のスニーカーを履いていた
サンドベージュのMTBに
飾り立てた削り出しのパーツで
ネオレトロ ....
足踏みをしていたら
後ろから吹いてきた風に追いこされてしまった

きっとわたしは
まだ夏のままでいたかったのだと思う

だってまだ海にも行っていないし
夏服の気に入ったのも見つけていない ....
今日も列車はゆっくりと走り出す 

人々が不安げに見る 
車窓の外の遠い山に身を埋める 
観音像は 
すべてを{ルビ識=し}っているように 
瞳を閉じる 

自分で望んだ記憶も無く
 ....
  「愛あるいは天使のような」

どこまでも続くかのように広がる
白樺の森を抜けて 僕は行くよ


アナスタシア 揺り椅子で眠る
君の失った右足の膝下に
赤い 赤い 靴を置いた
は ....
明楽さんのおすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- naru自由詩708-9-24
あ、もう_秋- 水町綜助自由詩808-9-24
塾帰り- 渡 ひろ ...自由詩26*08-9-22
芋粥- 木屋 亞 ...自由詩4+*08-9-16
迷信- 吉田ぐん ...自由詩1308-9-16
星に願いを- ささやま ...自由詩6*08-9-15
先生、あのね- 不可思議 ...自由詩14+08-9-12
親分- あおば自由詩2*08-9-11
くまをおんぶして歩きたい- くま出没自由詩1408-9-10
ターンテーブル(習作- あおば自由詩6*08-9-10
本とマチルダ- nm6自由詩708-9-10
風のうた- yo-yo自由詩8*08-9-7
大地がみている- 砂木自由詩29*08-9-7
事件がなかったら掃除ばっかりしてる私- がん自由詩408-9-5
ゴースト- かいぶつ自由詩508-9-5
夕焼けヒッチハイク- あおば自由詩22*08-9-5
箱庭- 石瀬琳々自由詩7*08-9-4
まるで今のわたしみたいに- 小原あき自由詩23*08-9-3
木の枝- 千波 一 ...自由詩7*08-9-3
山で- ふるる自由詩10*08-9-2
運動会- あおば自由詩7*08-9-2
二重星季節_玉座- 木立 悟自由詩308-9-1
スライムキングに憧れて- しげ携帯写真+ ...108-8-31
かなしい理由- 千波 一 ...自由詩24+*08-8-30
ロマネタリウム- ススメ自由詩908-8-30
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Japan_Slump- maynard自由詩208-8-30
そうやって終わる夏- タマムシ自由詩12*08-8-30
星屑ノ唄_- 服部 剛自由詩608-8-30
「僕の村は戦場だった」を傍らに置いて- 千月 話 ...自由詩8*08-8-30

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